【2026年8月時点】能登地方は令和6年能登半島地震からの復旧途上にあり、施設の営業時間・料金・休業の状況が変わることがあります。外浦側の国道249号(輪島市門前町〜珠洲市)は2024年12月に全線で通行可能となりましたが、本復旧の工事が続き、片側交互通行や隆起海岸の迂回路を通る区間が残っています(国土交通省・石川県は大規模被災5箇所の本復旧を令和11年春までとしています)。出発前に、各施設の公式サイトや電話、「石川みち情報ネット」で最新の道路・営業状況をご確認ください。
記事の要点
- 一周は標準ルートで約300km、寄り道を足すと350km超。走行だけで5時間前後かかるため、日帰り一周はかなり慌ただしい行程です
- 金沢から珠洲まで片道約2時間30分。日帰り・1泊2日・2泊3日の3プランを用意しています
- 絶景重視なら外浦、走りやすさなら内浦。断崖の外浦と、波が穏やかで立山連峰が見える内浦では性格がまったく違います
外浦側の国道249号は本復旧の工事中で、片側交互通行や迂回路の区間が残ります。出発前に「石川みち情報ネット」と各施設の公式サイトで最新状況をご確認ください。
能登半島は、石川県の北部に突き出た日本海に囲まれた美しい半島です。2011年にユネスコ世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」の景観が広がり、車でなければアクセスしにくい絶景スポットが数多く点在しています。この記事では、能登半島ドライブコースを「日帰り」「1泊2日」「2泊3日」の3つのモデルルートでご紹介します。金沢方面からのと里山空港や各観光エリアへのアクセスもあわせて解説しますので、能登半島ドライブの計画にぜひお役立てください。

目次
能登半島一周は何キロ・何時間かかるか
能登半島一周の距離は、どの道をたどるかで大きく変わります。のと里山海道で口能登を一気に北上し、輪島・珠洲をまわって内浦側から戻る標準的な一周でおよそ300km前後。ここに能登島や外浦の枝道、九十九湾方面の寄り道を足すと350kmを超えます。「一周何キロ」という問いに一つの数字で答えられないのは、半島の海岸線が複雑に入り組んでいて、どこまで海沿いを走るかを自分で選べるからです。
実際の計画では、距離より区間ごとの所要時間で考えるほうが確実です。金沢を起点にした平常時の目安は次のとおりです。
| 区間(金沢市街から) | 所要時間の目安 | 経路 |
|---|---|---|
| のと里山空港IC | 約1時間30分 | のと里山海道(金沢〜穴水間は無料) |
| 輪島市街 | 約2時間 | のと里山海道 → 能越自動車道・国道249号 |
| 珠洲市街 | 約2時間30分 | 同上、奥能登へ北上 |
珠洲まで片道約2時間30分、そこから内浦側を南下して金沢へ戻るのに同程度かかるため、寄り道をまったくしなくても走行だけで5時間前後を見ておく計算になります。絶景スポットでの撮影や食事、道の駅での休憩を含めれば、日帰りで一周するのはかなり慌ただしい行程です。
そのため、次のように日程を選ぶのが現実的です。日帰りなら一周をあきらめて口能登(千里浜・和倉温泉・能登島)に絞る、1泊2日なら外浦を北上して輪島に泊まり翌日に内浦を下る、2泊3日なら珠洲の先端まで含めてゆっくり一周する、という組み立てです。それぞれのモデルルートは後述します。
外浦と内浦では走る景色がまったく違います。日本海の荒波が削った断崖が続く外浦(西側・輪島〜門前〜珠洲)に対し、富山湾に面した内浦(東側・珠洲〜穴水〜七尾)は波が穏やかで、対岸に立山連峰が見える日もあります。一周するということは、この2つの海を1日でつなぐということです。時間が足りずどちらかを選ぶなら、絶景を求めるなら外浦、走りやすさと集落の風景を求めるなら内浦が向いています。
なお所要時間はいずれも平常時の目安です。外浦側の国道249号には本復旧工事にともなう片側交互通行や迂回区間が残っており、当日の規制で大きく延びることがあります。出発前に「石川みち情報ネット」で確認してください。
能登半島ドライブの魅力 — 世界農業遺産の里山里海を車で巡る
能登半島ドライブの最大の魅力は、日本海の荒々しい断崖絶壁から穏やかな里山の棚田まで、変化に富んだ景色を車窓から楽しめることです。半島を一周する全行程は約300kmで、のと里山海道を利用すれば金沢市内から口能登エリアまで約1時間。奥能登の先端・珠洲市までは金沢から約2時間半〜3時間の道のりです。能登半島ドライブは日帰りでも楽しめますが、奥能登まで足を延ばすなら1泊2日以上がおすすめ。途中には個性的な道の駅や絶景カフェが点在し、能登丼や能登かきなどのグルメも見逃せません。ガソリンスタンドは奥能登に入ると少なくなるので、出発前の給油をお忘れなく。
所要時間:約5〜6時間(金沢発着)|走行距離:約120km

所要時間:1泊2日 | 走行距離:約250km

所要時間:2泊3日 | 走行距離:約350km
能登半島をじっくり満喫したい方には、2泊3日でぐるりと巡るコースがおすすめです。1日目はコース1の口能登ルートを巡り、和倉温泉に宿泊。2日目は能登島観光の後、外浦(日本海側)を北上して輪島で宿泊。3日目は奥能登をまわって帰路につきます。ただし外浦側の国道249号は本復旧の工事が続き、区間によっては迂回が必要です。当日の規制状況によっては一周をあきらめて往復に切り替える判断も必要になるため、余裕をもった行程を組んでください。
2泊3日なら時間に余裕があるので、のと鉄道の沿線を車で並走して里山の風景を楽しんだり、サイクリングを組み合わせて車を停めて自転車で巡る区間を設けるのも良いでしょう。
能登半島ドライブの絶景スポットまとめ — 見逃せない写真映えポイント
能登半島ドライブで訪れたい絶景スポットを一覧でまとめました。
- 千里浜なぎさドライブウェイ — 波打ち際を車で走る非日常体験。夕暮れ時は特に美しい
- 巌門・ヤセの断崖 — 能登金剛の代表的な断崖絶壁と洞門
- 白米千枚田 — 日本海に面した棚田は四季折々の表情を見せるフォトスポット
- 珠洲岬・禄剛埼灯台 — 能登半島の最先端から望む日の出と日の入り
- 見附島(軍艦島) — 2023年5月の珠洲地震と2024年1月の能登半島地震で南東側が大きく崩落し、軍艦に見立てられた姿は大きく変わった。それでも浜辺「えんむすびーち」から望む景観は能登を象徴する
- 九十九湾 — 日本百景に選ばれたリアス式海岸の入り江
- 曽々木海岸 — 波の浸食が生んだ奇岩海岸。シンボルの窓岩は2024年の地震で崩落し、特徴だった「窓」は失われた
- 能登の夕日スポット — 外浦海岸沿いの絶景夕日ポイント

能登半島ドライブのグルメガイド — 能登丼・牡蠣・海鮮を堪能するおすすめ立ち寄りスポット
能登半島ドライブの楽しみのひとつが、豊かな食材を活かしたグルメです。奥能登の飲食店が腕を振るう能登丼は、地元の米・水・食材にこだわった贅沢な丼。冬場には能登かきの炭火焼きが絶品で、穴水町や七尾湾沿いのかき小屋は毎年大人気です。輪島朝市は震災後、仮設会場や「出張輪島朝市」といった形での開催に変わっており、出店数も震災前より少なくなっています。開催日を確認してから訪ねてください。能登の魚醤いしる・いしりを使った郷土料理や、能登ワインのワイナリー見学も見逃せません。ドライブ途中の絶景カフェ・レストランで一息つくのも良いでしょう。食材の旬カレンダーを参考にすれば、その季節ならではの味覚を楽しめます。
能登半島ドライブの道の駅・休憩スポット
能登半島には個性豊かな道の駅が点在し、ドライブの休憩にぴったりです。千里浜IC近くの「道の駅 のと千里浜」では、世界大会で優勝した能登町出身の職人が手がける「マルガージェラート」(10:00〜16:00・水曜定休)が人気。源泉かけ流しの足湯「だいこん足の湯」も無料で使えます(11月下旬〜4月下旬は閉鎖)。中能登エリアの「道の駅 織姫の里なかのと」は9:00〜18:00の営業で、能登の特産品が揃う充実した物産館です。奥能登の「道の駅 すず塩田村」は2025年4月1日から年中無休で営業していますが、運営会社の告知では利用できるのはロビー内の小規模な売店とお手洗いで、塩の資料館「揚浜館」は休館が続いています(揚げ浜式製塩の塩田は道の駅に隣接)(9:00〜17:00・12〜2月は16:00まで・年中無休、資料館の入館料は大人100円・中学生以下50円)。「道の駅 すずなり」も2026年4月から営業時間を10時〜17時に延長しました(水曜定休)。ただし奥能登の道の駅は施設ごとに営業内容や時間が変わっているため、立ち寄る前に各施設の案内を確認してください。長時間のドライブでは2〜3時間おきに休憩を取ることを心がけましょう。道の駅には地元の新鮮な農産物や海産物の直売所もあり、お土産探しにも最適です。
能登半島ドライブのアクセスと準備 — のと里山海道・ガソリンスタンド・季節のアドバイス
金沢からの所要時間(平常時の目安)
- のと里山空港IC:金沢市街から約1時間30分(のと里山海道の終点付近)
- 輪島市街:約2時間
- 珠洲市街:約2時間30分
- 千里浜・七尾(和倉温泉):上記ルートの途中にあたります
- 通行料:のと里山海道は金沢〜穴水間が全線無料
- 飛行機+レンタカー:のと里山空港でレンタカーを借りて奥能登から巡るプランも効率的です
ドライブの出発点は金沢市が一般的です。所要時間は自治体の案内による平常時の目安で、のと里山海道は震災復旧と4車線化の工事が並行して進んでおり、対面通行や夜間集中工事による規制で所要時間が延びることがあります。
季節別のアドバイス:春(4〜5月)は桜と新緑が美しく、千里浜も走行しやすい季節。夏(7〜8月)は海水浴とキリコ祭りのシーズンで活気があります。秋(9〜11月)は白米千枚田の稲穂や紅葉が見頃。冬(12〜3月)は能登かきなど冬の味覚が最高ですが、日本海側は雪や強風に注意が必要です。冬用タイヤの装着をお忘れなく。
ドライブの注意点:奥能登エリアではガソリンスタンドが少なく、営業時間も限られます。輪島・珠洲方面に向かう前に必ず給油しましょう。また、外浦側の国道249号は震災と豪雨の被災箇所で本復旧工事が続いており、片側交互通行や迂回、大型車の通行規制が残る区間があります。当日の規制は「石川みち情報ネット」や国土交通省北陸地方整備局の道路情報で確認してください。冬場は塩害による路面の傷みがある箇所もあります。安全運転で能登半島ドライブをお楽しみください。
能登半島ドライブのお土産 — ドライブ途中で買いたい能登の逸品
能登半島ドライブの途中には、お土産スポットがたくさんあります。輪島塗の箸や小皿は、普段使いできる上質なお土産として人気です。珠洲市の珠洲焼は素朴な風合いが魅力の焼き物。揚げ浜式製塩で作られた天然塩は能登ならではの一品です。食のお土産なら、いしる・いしり(魚醤)や能登ワインがおすすめ。道の駅や仮設開催中の輪島朝市では、干物や地酒など地元ならではの品が手に入ります。
周辺の見どころ — 能登半島ドライブから足を延ばして
能登半島ドライブとあわせて楽しめるスポットもご紹介します。和倉温泉は能登観光の拠点として便利で、日帰り入浴の総湯は通常営業しています(湯っ足りパークの足湯は2026年5月にリニューアル開業)。宿泊施設は再開が段階的に進んでいる状況なので、営業中の宿を和倉温泉観光協会の公式サイトで確認してから予約してください。能登島ではのとじま水族館やガラス美術館など、家族連れにもうれしいスポットが揃っています。ただし石川県能登島ガラス美術館は2026年7月に空調設備の故障で臨時休館・限定開館が続いたため、訪問前に開館状況の確認をおすすめします。能登半島ドライブガイド(基本情報編)もあわせてお読みいただくと、より充実した旅の計画が立てられるでしょう。また、能登半島1泊2日モデルコース2026では千里浜・気多大社・輪島朝市・白米千枚田を1泊2日で巡る具体的なプランを紹介しています。能登の温泉めぐりで立ち寄り湯を楽しんだり、能登のサイクリングと組み合わせたりすれば、さらに能登の魅力を深く味わえます。ドライブの合間に立ち寄れる夏の祭りとして、能登キリコ祭り2026完全ガイド(7〜10月)もぜひ旅程に組み込んでみてください。年間の北陸のイベントスケジュールは北陸の祭りカレンダー2026でまとめています。
能登半島ドライブのよくある質問
能登半島一周は何キロありますか?
能登半島ドライブは何日あれば回れますか?
能登半島ドライブのおすすめシーズンはいつですか?
能登半島ドライブで外せないスポットはどこですか?
能登半島の道路は震災後どうなっていますか?
能登ドライブで気をつける準備は?
写真クレジット:
千里浜なぎさドライブウェイ — Totti(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)
白米千枚田 — Kzaral(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)
能登金剛・巌門 — Motokoka(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)
見附島(軍艦島) — Qurren(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)












