【2026年8月時点】能登地方は令和6年能登半島地震からの復旧途上にあり、施設の営業時間・料金・休業の状況が変わることがあります。お出かけ前に、各施設の公式サイトや電話で最新の状況をご確認ください。この記事では、営業状況が確認できた情報のみを掲載しています。

能登半島は三方を日本海に囲まれ、海と山が織りなす絶景を間近に楽しめる飲食店が点在しています。ただし令和6年能登半島地震のあと、能登の飲食店は「地図に載っていても営業していない」「別の場所で仮営業している」というケースが少なくありません。この記事では、和倉温泉のある七尾湾エリア、輪島エリア、奥能登エリアについて、自治体や観光協会が公表している営業状況を踏まえながら、いま景色とともに食を楽しむための現実的な回り方を整理します。

能登の絶景カフェ・七尾湾エリア

七尾湾は波の穏やかな内海で、対岸に能登島を望む景観が魅力です。ただし和倉温泉は震災の影響が大きく、和倉温泉観光協会の「和倉温泉ご宿泊情報について」(2026年8月時点)によれば、観光客を受け入れている旅館は11軒です。花ごよみ・味な宿 宝仙閣・湯の華・日本の宿 のと楽・TAOYA和倉・はまづる・能州いろは・奥田屋(2026年7月9日再開)・白鷺の湯 能登 海舟(2026年7月16日再開)が営業し、ゆけむりの宿 美湾荘とホテル海望は仮営業という位置づけです。お宿すず花・天空の宿 大観荘・宿守屋寿苑は災害復旧作業者やボランティア向けの受け入れにとどまります。

加賀屋グループは休業が続いており、和倉温泉観光協会の宿泊情報でも加賀屋・加賀屋姉妹館 あえの風・虹と海の3館はいずれも休業中と案内されています。加賀屋本体は2026年8月25日の新館地鎮祭で、営業再開の目標が2028年度末(当初計画の2027年度末から1年後ろ倒し)に改められました。加賀屋が2026年8月28日に公表した大規模成長投資補助金の交付決定でも、新旅館建設の事業完了予定日は2028年12月30日とされています。あえの風・虹と海の再開時期は、2026年9月時点で加賀屋の公式サイトに示されていません。再開した旅館にも、解体・建設工事中で玄関やロビーがない仮設のまま営業している宿があり、海沿いでは護岸工事のため館内からの眺望が損なわれている場所もあります。旅館のラウンジやレストランを日帰りで利用できるかは宿ごとに事情が異なるため、「海を眺めながらお茶を」という目的で立ち寄る場合は、必ず各旅館へ直接確認してください。和倉温泉観光協会の公式サイトには飲食店の営業状況をまとめたページ(2026年4月現在のマップ)があり、出発前に見ておくと空振りを防げます。

和倉温泉街で日中に食事ができる店としては、加賀屋が2026年4月3日にオープンした「和倉温泉 とと楽食堂」(七尾市和倉町ヨ部63番地7/0767-62-1444)があります。お食事処とお土産処を併設し、営業時間は8:00〜16:00、ランチは10:30〜14:30(ラストオーダー14:00)で、それ以外の時間は喫茶営業。定休日は毎週水曜と第2・第4木曜(ほかに不定休あり)で、席数は30席です。朝食セット800円、週替わり定食1,000円、おにぎり単品200円など、価格帯は200円から幅があります。特別御膳の「わくら御膳」は昼3,000円・夜3,500円ですが、昼は2名以上・夜は15名以上で、いずれも3日前までの予約が必要なため、少人数の立ち寄りでは注文できません。

七尾の街歩きで知られる一本杉通りは、明治・大正期の町家が並ぶ通りですが、この一帯も地震で建物に被害を受けました。修復を終えて再開した店と、再建の途中で休んでいる店が混在しています。通りを歩くこと自体は楽しめますので、事前に営業日を調べたうえで、当日は開いている店に立ち寄る、という気持ちで訪ねるのがおすすめです。

和倉温泉と七尾湾の絶景を望む能登の風景
七尾湾の穏やかな風景が広がる和倉温泉エリア(Photo: TRJN / CC BY-SA 4.0)

能登の絶景カフェ・輪島エリア

まず押さえておきたいのは、輪島朝市の現状です。震災に伴う大規模火災で朝市通り一帯が焼失したため、朝市通りでの営業は再開していません。現在は「出張輪島朝市」として、輪島市宅田町41の商業施設ワイプラザ輪島店で9:00〜13:00(水曜休)に開かれています。朝市通りの古い商家を改装したカフェで朝市の余韻を楽しむ、という以前の過ごし方は、いまはできません。

とはいえ、輪島市内では飲食店の再開が進んでいます。輪島塗の器でコーヒーを出す店や、地元の魚を使った定食の店など、市街地に点在する店が営業を続けています。輪島市や輪島市観光協会が公開している営業状況の情報を確認し、行き先を決めてから向かうと確実です。

輪島市街から海岸沿いへ足を延ばすと、日本海を望む眺めの良い立地の店があります。ただし国道249号の沿岸部は震災と令和6年9月の奥能登豪雨の影響で、区間によって通行止めや迂回が続いてきました。出発前に石川県の道路情報サイト「石川みち情報ネット」(https://douro.pref.ishikawa.lg.jp/)で経路を確認しておくと、思わぬ大回りを避けられます。

能登の絶景カフェ・奥能登エリア

奥能登の珠洲エリアは、外浦と内浦の両方の海に近く、半島の最果てらしい景色を楽しめる場所です。ただし珠洲市は震災の被害がとりわけ大きかった地域で、飲食店の営業は限られています。営業日や営業時間を短縮している店、仮設店舗で営業している店もあります。珠洲へ向かう日は、昼食の当てを1軒に絞らず、道の駅や複数の候補を用意しておくと安心です。

穴水町は、ボラ待ちやぐらで知られる中居湾や、牡蠣の養殖棚が浮かぶ穏やかな入り江の風景が魅力です。冬から春にかけては、穴水町観光物産協会が主催する「まいもんまつり“冬の陣”かきまつり」が開かれます。これは屋外の牡蠣小屋というより、加盟店が期間中に牡蠣のコース料理や単品メニューを提供する形式で、多くの店が予約制です。2026年は1月3日〜5月6日に開かれ、かきメニューを出す加盟店は8店舗でした。

2026年は特別イベントとして、2月28日(土)・3月1日(日)に穴水町商店街を会場とする「復興にぎわいかきまつり」が開かれ、炭火コーナーで焼き牡蠣を味わえるほか、山の幸・海の幸を集めた「まいもん市」も出店しました。翌年以降の日程は穴水町観光物産協会の公式サイトで発表されるため、冬に能登を訪れるなら確認してみてください。

能登の絶景レストランと地元グルメ

能登の食を象徴するのが能登丼です。奥能登の食材と器・箸を使うことなどを条件とした丼料理の総称で、新鮮な魚介、能登牛、能登豚など、提供店ごとに内容が異なります。提供店は震災後に入れ替わりがあるため、食べたい店が決まっている場合は、その店が現在も提供しているかを事前に確かめてから向かってください。

七尾湾側では、牡蠣やカニなど季節の海鮮料理を堪能できるレストランが充実しています。冬の寒ブリ、春のサヨリ、夏のイカ、秋のアオリイカなど、四季を通じて旬の魚介が楽しめるのが能登の強みです。農家レストランでは能登野菜や能登米を使った料理が提供され、能登の里山の恵みを感じることができます。絶景とともに能登の「食」を存分に楽しんでください。

能登の絶景カフェへのアクセス

能登の絶景カフェは半島各地に点在しているため、ドライブで巡るのが最も効率的です。金沢からのと里山海道を利用して七尾エリアまで約1時間、輪島エリアまで約1時間半、珠洲エリアまで約2時間が目安です。カフェ巡りを楽しむなら、海岸線に沿った国道249号線のドライブがおすすめで、道中にも立ち寄りたくなるビューポイントが多数あります。

能登の飲食店は個人経営の小さな店が多く、定休日が不定期だったり、冬季に長期休業したりします。震災後はこれに加えて、休業・仮営業・移転が重なっています。確実なのは、各自治体や観光協会が公開している営業状況の一覧(和倉温泉観光協会の飲食店営業状況マップ、輪島市の観光デジタルマップ「営業再開した店舗情報」、志賀町観光協会や穴水町観光物産協会のページなど)と、店のSNSや電話で直接確認することです。和倉温泉を拠点にする場合も、宿の食事の有無を含めて予約時に確認しておきましょう。


能登で景色とともに食事を楽しむ旅は、いまも十分に成り立ちます。ただし震災前と同じ感覚で「ドライブの途中に良さそうな店へ立ち寄る」のは難しく、事前に営業状況を調べておくかどうかで満足度が大きく変わります。開いている店で食事をすること自体が、能登の生業を支えることにもつながります。訪ねる前のひと手間を惜しまずに計画してください。

エリア七尾市・穴水町・輪島市・珠洲市・能登町・能登島など能登半島全域
特徴日本海・七尾湾を望むロケーション、能登食材(能登牛・海鮮・能登の塩)の活用
ジャンルカフェ・海鮮丼・能登丼・能登牛料理・郷土料理
営業状況震災の影響で休業・仮営業・移転が続く。志賀町観光協会・穴水町観光物産協会などが営業状況の一覧を公開
輪島朝市朝市通りでの営業は未再開。出張輪島朝市がワイプラザ輪島店(輪島市宅田町41)で9:00〜13:00・水曜休
和倉温泉観光客を受け入れる旅館は11軒。仮営業・災害支援者向けの宿もある(和倉温泉観光協会の宿泊情報ページで確認)
和倉温泉 とと楽食堂七尾市和倉町ヨ部63-7/8:00〜16:00(ランチ10:30〜14:30)/水曜・第2第4木曜休(不定休あり)
アクセスレンタカーが基本。のと里山海道を利用。経路は「石川みち情報ネット」で事前確認

能登の絶景カフェ・レストランのよくある質問

能登で景色を楽しみながら食事できる場所は、いまどう探せばよいですか?
令和6年能登半島地震のあと、能登の飲食店は休業・仮営業・移転が続いています。地図や昔のガイドに載っていても営業していないことがあるため、和倉温泉観光協会の飲食店営業状況マップ、輪島市の観光デジタルマップ(営業再開店舗)、志賀町・穴水町など各自治体・観光協会の一覧と、店のSNS・電話で確認してから向かうのが確実です。この記事でも、営業状況が確認できた情報のみを掲載しています。
和倉温泉エリアで日中に食事できる店はありますか?
和倉温泉で観光客を受け入れている旅館は2026年8月時点で11軒前後(和倉温泉観光協会発表)ですが、加賀屋グループは休業が続き、再開時期は施設ごとに異なります。日中の食事処としては、加賀屋が2026年4月3日にオープンした「和倉温泉 とと楽食堂」(七尾市和倉町ヨ部63-7)があり、営業は8:00〜16:00、ランチは10:30〜14:30(L.O.14:00)、定休日は水曜と第2・第4木曜(ほか不定休あり)です。ル ミュゼ ドゥ アッシュ和倉店(辻口博啓美術館)は公式発表により2026年3月1日から当面休業中です。
輪島朝市周辺でカフェや海鮮を楽しめますか?
朝市通りは震災に伴う大規模火災で焼失し、通りでの営業は再開していません。現在は「出張輪島朝市」がワイプラザ輪島店(輪島市宅田町41)で9:00〜13:00・水曜休に開かれています。市街地では飲食店の再開が進んでいますが、店ごとに状況が違うため、輪島市・観光協会の営業情報を見て行き先を決めてください。道の駅 千枚田ポケットパークは金・土・日・祝中心の時短営業の案内があり、白米千枚田への立ち寄り時に確認するとよいです。
奥能登(珠洲・穴水)で食事の予定を立てるときの注意は?
珠洲市は被害が大きく、飲食店の営業は限られ、時短や仮設営業の店もあります。昼食の当ては1軒に絞らず、道の駅や複数候補を用意してください。穴水町では冬〜春に「まいもんまつり“冬の陣”かきまつり」があり、加盟店が牡蠣メニューを提供する形式です(多くが予約制。2026年は1月3日〜5月6日に実施)。能登丼の提供店も震災後に入れ替わりがあるため、行きたい店が現在も提供しているか事前確認を。
能登の絶景カフェ巡りへのアクセスは?
レンタカーが基本です。金沢からのと里山海道利用で七尾エリア約1時間、輪島約1時間半、珠洲約2時間が目安。国道249号の沿岸部は区間によって通行止めや迂回があるため、出発前に石川県「石川みち情報ネット」で経路を確認してください。個人店は定休日・冬季休業に加え、震災後は休業・移転が重なるため、予約や直前確認が満足度を左右します。

写真クレジット:
和倉温泉と七尾湾の風景 — TRJN(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)

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