記事の要点

  • ここでしか買えないのはオリジナルクラフトビール4種羽咋米の玄米粉パン。パンは9時から売り切れまでなので、狙うなら午前中
  • 足湯「だいこん足の湯」は無料。ただし冬期(11月下旬〜4月下旬)は閉鎖されるので、寒い時期は目当てにしないこと
  • のと里山海道・千里浜ICに隣接し駐車場166台。金沢から車で約40分で、直売所は9:00〜17:00

道の駅のと千里浜(羽咋市)で買えるもの・食べられるもの・無料で楽しめる設備をまとめました。営業時間や商品の内容は変わることがあるため、訪問前に道の駅の公式情報で確認してください(2026年8月時点)。

道の駅のと千里浜は、日本で唯一クルマで走れる砂浜「千里浜なぎさドライブウェイ」のすぐそばにある石川県羽咋市の道の駅です。羽咋米の玄米粉で焼くパン、ここでしか買えないオリジナルクラフトビール、敷地に立つ弁財天の大型砂像と、能登へ向かう前に足を止める理由がひととおり揃っています。駐車場は166台、のと里山海道(2013年に無料化される前の能登有料道路)の千里浜ICに隣接し、金沢から車で約40分です。

道の駅のと千里浜は能登半島の入口に立つ

能登半島は、羽咋市から北へ細長く延びています。金沢方面から能登へ向かうとき、多くの人が使うのがのと里山海道です。その千里浜ICを降りてすぐの場所にあるのが道の駅のと千里浜で、位置としては「能登の入口の最初の休憩地点」にあたります。輪島へ行くにも珠洲へ行くにも和倉温泉へ行くにも、ここから先はしばらく大きな買い物ができる場所が減るため、水やパン、みやげをまとめて調達しておくのに向いています。

建物は直売所「かわんちまーと」を中心に、ベーカリー、ジェラート、レストラン、カフェ、そして源泉かけ流しの足湯までが1か所にまとまった構成です。夏場の週末には軒先に屋台が出て、焼きだんごや醤油フランク、樽生のクラフトビールが並ぶこともあります。訪れた日は「こども縁日」の射的が出ていて、道の駅というより地域の縁日のような賑わいでした。

道の駅のと千里浜の軒下に並ぶ焼だんごや醤油フランクの屋台コーナーと施設名の壁画
軒下の屋台コーナー。焼きだんごや醤油フランク、樽生ビールが並ぶ(編集部撮影)

道の駅のと千里浜の敷地に立つ弁財天の大型砂像

駐車場の一角に、屋根と防風ネットで囲われた大型の砂像があります。千里浜の砂を固めて削り出したもので、羽咋市によれば設置は平成28年度からで、初代が大黒天、2代目が毘沙門天、そして令和6年度からの3代目が弁財天です。現在は琵琶を手にした弁財天を中心に、牙をむいた龍とイノシシが取り囲む構図になっていて、近づくと砂粒の一つひとつが見えるほど細かく彫り込まれているのが分かります。

砂像は数年ごとに作り直されるため、同じ像がいつまでもあるわけではありません。屋外展示なので雨風で少しずつ角が落ちていくのも砂像ならではで、写真を撮るなら早い時期のほうがきれいです。見学は無料、駐車場から歩いて数十秒の距離にあります。

道の駅のと千里浜の敷地に展示された琵琶を持つ弁財天の大型砂像
3代目となる弁財天の砂像。龍とイノシシを従えた構図(編集部撮影)

その砂像を、手のひらサイズで持ち帰れるのが館内のガチャ「CHIRIマグネット」です。1回300円で、出てくるのは千里浜の砂を固めて作ったミニ砂像のマグネット。絵柄はカメ・魚・貝・ハート・星・UFOの6種類で、カメは千里浜海岸で生まれるアカウミガメ、UFOは「UFOのまち」を名乗る羽咋市にちなんでいます。本体には「お買い上げ頂いた売上の一部は海岸保全に役立てられます」と書かれていて、みやげがそのまま砂浜の維持につながる仕組みです。

千里浜の砂で作ったミニ砂像マグネットが出るCHIRIマグネットのカプセル自販機
CHIRIマグネットのガチャ。1回300円(編集部撮影)
カメ・魚・貝・ハート・星・UFOが並ぶCHIRIマグネットの絵柄の説明パネル
絵柄は6種類。それぞれに千里浜や羽咋にちなんだ由来がある(編集部撮影)

直売所「かわんちまーと」で買えるもの

建物の大半を占めるのが直売所「かわんちまーと」です。地元の野菜や自然栽培の農産物、能登で捕獲されたイノシシの肉と加工品、弁当や惣菜、羽咋の工芸品までが並びます。営業は9時から17時までです。

2026年に入って売り場で目立つようになったのがトキ関連のグッズです。2026年5月31日、羽咋市で本州初となるトキの放鳥が行われ、秋篠宮皇嗣同妃両殿下が記念式典に臨席しました。売り場には道の駅オリジナルのトキPRキャラクター「のとっきー」のキーホルダー(500円・税込550円)、羽咋市限定のアクリルキーホルダー(450円)、羽咋市内の高校生が協力して作ったトキクッキー(1,400円・税込1,512円)などが並びます。菓子コーナーには八野田の「瑞鳥朱鷺」もあり、店頭の説明書きには放鳥式典の折に両殿下のお茶菓子として使われた旨が添えられていました。

能登・北陸の定番みやげも一通り揃います。辻口博啓氏の店による能登金時バウム、金沢の金箔や北陸三都物語をあしらったYUKIZURI、富山湾の白えびせんべい、そして羽咋ならではの「UFOの街 羽咋クッキー」。もう一つ人気なのが道の駅オリジナルのタオルで、ハンドタオル360円、フェイスタオル760円(いずれも税込)の全5色。館内の足湯で使えるサイズなので、湯に入るつもりなら先に買っておくと便利です。

ファーマーズベーカリーの玄米パンは羽咋米から作る

直売所の一角にあるファーマーズベーカリーは、この道の駅でいちばん「羽咋らしい」売り場かもしれません。壁の解説によれば、羽咋は昼夜の寒暖差が大きく雪解け水が流れる土地で食味のよい米が育ち、能登で最初に稲作が始まった地とも言われています。その羽咋米の玄米を低温でローストし、細かくなめらかな玄米粉にしてパンに使っています。

玄米粉のパンは、ねばりがあって水分が多く、もちもちとした食感になります。看板商品は「のとししカレーパン」と玄米クロワッサン。のとししは能登のイノシシのことで、直売所で売られている猪肉と同じ流れです。パンの種類は常時30種類ほどで、季節限定のパンも並びます。営業は9時から売り切れまで。人気のパンは昼を待たずになくなることがあるので、能登へ向かう途中で寄るなら朝のうちが確実です。

羽咋米の玄米粉を使うファーマーズベーカリーのパンと壁の解説グラフィック
壁一面に玄米粉のパンができるまでが描かれている。手前は当日限りの商品(編集部撮影)

道の駅のと千里浜でしか買えないオリジナルクラフトビール

冷蔵ケースに並ぶ4種類の缶が、この道の駅のオリジナルクラフトビールです。掲示には「ココでしか買えない!」とあり、実際に道の駅と自社のオンラインショップ以外ではあまり見かけません。取材時はいずれも660円(税込726円)でした。

銘柄タイプ・特徴
CHIRIHAMA Beachすっきりとキレたボディに、青リンゴやバナナを思わせるフルーティーな香り。インターナショナル・ビアカップ2023で金賞
CHIRIHAMA Sunsetコクのあるアンバーボディに柑橘の風味。苦みがありながらキレる飲みごたえ
HAKUI BEER 自然栽培羽咋米黄金色のピルスナー。苦みがおだやかで、料理を選ばない
HAKUI BEER 羽咋産はと麦柑橘系の香りが広がるペールエール。後味に心地よい苦み

注目はCHIRIHAMA Beachで、世界5大ビール審査会のひとつに数えられるインターナショナル・ビアカップの2023年大会で金賞を受賞しています。羽咋の自然栽培米を使ったビールが国際審査で評価されたということで、地元の米がそのまま味の個性になっている点が面白いところです。もちろん運転する人は飲めないので、持ち帰り用に買うことになります。

冷蔵ケースに並ぶCHIRIHAMA BeachやHAKUI BEERなど道の駅のと千里浜オリジナルのクラフトビール
オリジナルクラフトビール4種。左が羽咋米・はと麦のHAKUI BEER、右が千里浜の名を冠した2種(編集部撮影)

マルガージェラートと、能登のソフト・ジェラートめぐり

館内には、能登町に本店を構えるマルガージェラートが出店しています。世界大会で評価されたジェラート職人・柴野大造氏の店で、本店まで行かなくても同じジェラートがこの道の駅で食べられるのは大きな利点です。能登の塩を使ったフレーバーをはじめ、抹茶、ピスタチオ、ストロベリーなどが日替わりで並びます。営業は10時30分から16時までと、直売所より短いので注意してください。

抹茶やチョコレート、能登のしおなどが並ぶマルガージェラート能登本店のショーケース
マルガージェラートのショーケース(写真は能登町の本店)。「能登のしお」は道の駅の店舗でも定番(編集部撮影)

能登はソフトクリームとジェラートの層が厚い土地でもあります。館内には能登各地のソフトクリーム・ジェラートを集めたポスターが貼られていて、道の駅のと千里浜のなぎさカフェのハトムギソフト、能登千里浜レストハウスのはまなすソフト、道の駅すず塩田村の塩ミルクソフト、イカの駅つくモールのイカスミソフトなど、20種類以上が一枚に並びます。取材時(2026年8月)に貼られていたのは、7月10日から9月23日までの期間に食べたソフトの写真を投稿すると能登の特産品が当たる、という周遊キャンペーンの案内です。開催時期は年によって変わるため、参加するつもりなら現地の掲示で確認してください。能登をドライブでめぐるなら、こういう「ご当地ソフトの地図」は行き先を決める材料になります。

能登各地のソフトクリームとジェラートを紹介する道の駅のと千里浜の館内掲示
館内に掲示されていた能登のソフト・ジェラートめぐりのポスター(編集部撮影)

足湯「だいこん足の湯」と休憩設備

道の駅のと千里浜には源泉かけ流しの足湯があります。羽咋の干し大根にちなんだ「だいこん足の湯」という名前で、利用は無料。運転の合間に足を温められる道の駅はそう多くありません。ただし冬期(11月下旬〜4月下旬)は湯温が下がるため閉鎖されるので、寒い時期に足湯目当てで寄るのは避けたほうが無難です。タオルは直売所で買えます。

このほか、砂浜を走ったあとの車を洗えるRV・タイヤシャワーが備わっているのも、千里浜なぎさドライブウェイの隣という立地ならではです。千里浜なぎさドライブウェイを走ると車の下回りに海水と砂が付くため、走ったあとにここで流していく人が少なくありません。

道の駅のと千里浜へのアクセス・営業時間

所在地石川県羽咋市千里浜町タ1番地62
電話0767-22-3891
直売所(かわんちまーと)9:00〜17:00
ベーカリー9:00〜売り切れまで
ジェラート(マルガージェラート)10:30〜16:00
レストラン(のとののど)11:30〜14:00(ラストオーダー13:30)
情報スペース(のとのまど)9:00〜17:00
足湯無料。冬期(11月下旬〜4月下旬)は閉鎖
定休日不定休
駐車場166台(無料)
アクセスのと里山海道・千里浜ICからすぐ。JR羽咋駅から車で約7分

館内の情報スペースには「だいたい なんぷんまっぷ」という手描き風の案内図があり、ここから能登各地までの所要時間が一目で分かるようになっています。能登は地図で見るより広く、輪島や珠洲は思ったより遠いので、行程を組む前に眺めておくと計画が現実的になります。

羽咋から所要時間(館内掲示より)
金沢約40分
和倉温泉約40分
氷見約35分
高岡約50分
能登島約60分
のと里山空港約60分
輪島約70分
珠洲約120分
羽咋から輪島や珠洲、金沢までの所要時間を示した道の駅のと千里浜の館内案内図
「だいたい なんぷんまっぷ」。現在地から能登各地までの目安時間が書かれている(編集部撮影)
道の駅のと千里浜の営業時間と定休日は?
直売所「かわんちまーと」と情報スペースは9:00〜17:00、ベーカリーは9:00から売り切れまで、ジェラートは10:30〜16:00、レストランは11:30〜14:00(ラストオーダー13:30)です。定休日は不定休。季節によって変更されることがあるため、出発前に公式サイトで確認してください。
道の駅のと千里浜の足湯は誰でも入れますか?
源泉かけ流しの「だいこん足の湯」を無料で利用できます。ただし冬期(11月下旬〜4月下旬)は湯温が下がるため閉鎖されます。タオルは直売所で購入できます(ハンドタオル360円、フェイスタオル760円・税込)。
クラフトビールは道の駅以外でも買えますか?
CHIRIHAMA BeachやHAKUI BEERは道の駅のと千里浜のオリジナル商品で、館内の掲示でも「ココでしか買えない」と案内されています。運営会社のオンラインショップでも取り扱いがありますが、店頭で確実に手に入るのはこの道の駅です。
砂像はいつでも見られますか?
屋根付きの展示スペースに常設されており、駐車場から無料で見学できます。ただし数年ごとに作り替えられ、初代の大黒天、2代目の毘沙門天を経て、令和6年度からは3代目の弁財天が展示されています。
千里浜なぎさドライブウェイを走ったあと、車を洗えますか?
道の駅のと千里浜にはRV・タイヤシャワーがあり、砂浜を走ったあとの車の下回りを流すことができます。海水と砂は錆の原因になるため、走行後は早めに流しておくのがおすすめです。

営業時間・価格・商品の取り扱いは2026年8月時点のものです。季節や在庫によって変わるため、目的の商品がある場合は事前に道の駅へご確認ください。写真はすべて編集部撮影。

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わっか北陸編集部
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