【2026年8月時点】能登地方は令和6年能登半島地震からの復旧途上にあり、施設の営業時間・料金・休業の状況が変わることがあります。お出かけ前に、各施設の公式サイトや電話で最新の状況をご確認ください。

能登半島の温泉といえば和倉温泉が有名ですが、実は半島各地に個性豊かな温泉が点在しています。輪島温泉郷の文人墨客が愛した名湯、珠洲市の秘湯「よしが浦温泉ランプの宿」、志賀の郷温泉、能登島の日帰り温泉など、知る人ぞ知る穴場温泉が揃う能登半島。和倉温泉以外の温泉を巡る旅で、能登のもうひとつの魅力を発見してみませんか。

能登の温泉めぐりの魅力 — 和倉温泉だけじゃない能登の名湯

能登半島は三方を海に囲まれた地形のため、海沿いの温泉が多いのが特徴です。日本海の絶景を眺めながら浸かれる露天風呂や、山里の静かな一軒宿など、温泉の楽しみ方もさまざまです。和倉温泉は開湯1200年の歴史を持つ能登最大の温泉地ですが、それ以外にも魅力的な温泉が半島全域に広がっています。

能登の温泉は比較的小規模な施設が多く、混雑を避けてゆったりと湯浴みを楽しめるのも嬉しいポイントです。泉質も場所によって異なり、ナトリウム塩化物泉、硫酸塩泉、単純温泉など多様な湯が楽しめます。能登のドライブ旅行の途中に立ち寄り湯を楽しむスタイルが、地元でも観光客にも人気です。

輪島温泉郷とねぶた温泉 — 能登の温泉めぐりの代表格

輪島市には「輪島温泉郷」と呼ばれる温泉エリアがあり、市街地周辺に複数の温泉施設が点在しています。輪島温泉の泉質はナトリウム塩化物泉が中心で、体の芯から温まると評判です。輪島朝市の散策後に疲れを癒すのにぴったりの立地にあります。

輪島温泉郷の中でも特に人気が高いのが「ねぶた温泉」です。能登半島の外浦(日本海側)に面した高台に位置し、ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉の良質な湯が湧いています。肌がすべすべになる「美人の湯」として知られ、文豪・丹羽文雄をはじめ多くの文人墨客が愛した名湯です。日帰り入浴が可能な施設もあり、輪島観光の合間に気軽に立ち寄れます。

能登の温泉・輪島温泉ゆらりの建物外観
能登の温泉・輪島温泉ゆらりの建物外観(Photo: sii / CC BY 2.0)

よしが浦温泉ランプの宿 — 能登の温泉めぐりで外せない秘湯

【2026年9月時点】よしが浦温泉ランプの宿は、令和6年能登半島地震の影響で休業が続いています(公式サイトで告知)。日帰り入浴・宿泊とも受け付けていません。同じ敷地の観光施設「聖域の岬」(空中展望台スカイバード・青の洞窟)は10:00〜17:00で営業していますが、休業日が月ごとに設定されるため、訪問前にランプの宿公式サイトの営業日案内を確認してください。

珠洲市の珠洲岬(聖域の岬)に佇む「よしが浦温泉ランプの宿」は、能登半島屈指の秘湯として全国的に知られています。名前の通り、館内の照明にはランプが使われ、電気の灯りを最小限に抑えた幻想的な空間が広がります。断崖絶壁に張り出すように設けられた露天風呂からは、日本海の大パノラマを独り占めできます。

泉質はナトリウム塩化物泉で、営業していた当時は宿泊客限定の利用が基本でした。再開の時期は公表されていないため、当面は聖域の岬の空中展望台と青の洞窟を目的に訪ねる形になります。

志賀の郷温泉と能登の西海岸の温泉

能登半島の西海岸に位置する志賀町には、「志賀の郷温泉」をはじめとする温泉施設があります。志賀の郷温泉はリゾートホテルに併設された温泉で、広々とした大浴場と露天風呂から能登の自然を眺められます。泉質はナトリウム塩化物泉で、海水浴やゴルフの後のリフレッシュにも最適です。

志賀町周辺では、増穂浦海岸や世界一長いベンチなどの観光スポットとあわせて温泉を楽しめます。また、近隣の巌門エリアにも日帰り入浴施設があり、能登金剛の断崖絶壁の絶景を堪能した後の温泉は格別です。西海岸沿いのドライブルートに温泉を組み込むと、充実した一日を過ごせます。

輪島市の温泉旅館・能登の庄の風景
輪島市の温泉旅館・能登の庄の風景(Photo: 運動会プロテインパワー / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)

能登島周辺の日帰り温泉 — 能登の温泉めぐりの穴場

七尾湾に浮かぶ能登島にも、温泉施設があります。「能登島温泉」は島の内浦側に位置し、穏やかな七尾湾を望む露天風呂が自慢です。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、のとじま水族館やガラス美術館の観光後に立ち寄るのに便利な場所にあります。

能登島周辺では、七尾市内にも日帰り入浴が楽しめる温泉施設が複数あります。和倉温泉の総湯(共同浴場)は観光客にも開放されており、手軽に名湯を体験できます。能登島大橋を渡って島のドライブを楽しんだ後、対岸の温泉に浸かるという贅沢なプランもおすすめです。入浴料は500円〜1,000円程度で、タオルの貸し出しがある施設も多いです。

能登の温泉めぐりのモデルコースとドライブプラン

能登半島の温泉を効率よく巡るなら、1泊2日のドライブプランがおすすめです。初日は金沢から能登半島の西海岸を北上し、志賀の郷温泉や輪島温泉郷に立ち寄りながら輪島に宿泊。2日目は珠洲方面へ向かい、珠洲岬の聖域の岬(空中展望台・青の洞窟/ランプの宿は休業中)を訪れた後、内浦側を南下して能登島の温泉でフィニッシュという行程です。

温泉めぐりには「湯めぐり手形」のようなお得なチケットが販売されることもあるため、各温泉地の観光協会の情報をチェックするとよいでしょう。車での移動が基本ですが、冬季は積雪や凍結に注意が必要です。温泉施設の営業時間や定休日は季節によって変わることがあるため、訪問前に確認しましょう。

能登の温泉の泉質と効能ガイド

能登半島の温泉は、海沿いという立地から塩化物泉が多いのが特徴です。ナトリウム塩化物泉は保温効果が高く、湯冷めしにくいため冬の能登観光にぴったりです。肌の保湿効果もあり、「熱の湯」とも呼ばれます。冷え性や関節痛、筋肉痛などに効能があるとされています。

輪島のねぶた温泉に含まれる炭酸水素塩泉は「美肌の湯」として知られ、肌の古い角質を柔らかくする作用があります。また、一部の温泉では硫酸塩泉も湧出しており、傷の回復や血行促進に効果があるといわれています。能登の温泉めぐりでは、泉質の違いを意識しながら入り比べるのも楽しみのひとつです。

能登の温泉めぐり — 周辺の見どころ

能登の温泉めぐりとあわせて楽しみたい観光スポットは数多くあります。能登を代表する温泉地和倉温泉は、加賀屋をはじめとする名旅館が立ち並ぶ能登最大の温泉街で、温泉めぐりの拠点としても最適です。輪島温泉郷に滞在するなら、早起きして輪島朝市を散策し、新鮮な海の幸を堪能するのがおすすめです。

能登島周辺の温泉を訪れた際には、能登島のドライブも楽しんでみてください。のとじま水族館やガラス美術館など、家族で楽しめるスポットが揃っています。珠洲方面では、珠洲岬の絶景とランプの宿を組み合わせた秘湯体験が、温泉好きにはたまらないプランです。

能登の温泉めぐりのよくある質問

能登半島でおすすめの温泉地・秘湯を教えてください。
能登半島の温泉は、①和倉温泉(七尾市・能登最大の温泉街。令和6年能登半島地震の影響で一部の大型旅館は休業中で、再開済みの宿もあります)②輪島温泉郷(輪島市・輪島朝市周辺の小さな温泉エリア)③ねぶた温泉(輪島市・日本海側の高台に湧くアルカリ性の名湯。日帰り入浴が利用できる時期があります)④よしが浦温泉ランプの宿(珠洲市・崖上の秘境宿として有名ですが、2026年8月時点では宿泊は休業中。聖域の岬の展望施設は営業)⑤能登島・七尾周辺の日帰り温泉(入浴料の目安は500〜1,000円程度)などがあります。能登は復旧途上のため、お出かけ前に各施設の公式情報で営業状況を確認してください。
ランプの宿(能登・珠洲)は泊まれますか?
よしが浦温泉ランプの宿(珠洲市)は、電気を最小限にしランプの灯りで過ごす秘境の宿として知られますが、令和6年能登半島地震の影響で2026年8月時点も宿泊営業は休業中です(公式サイト発表)。一方、隣接する「聖域の岬」の空中展望台・青の洞窟などは営業日を設けて公開されています。宿泊の再開時期は未定のため、最新情報はランプの宿公式サイト(lampnoyado.co.jp)で確認してください。珠洲方面へ行く場合は、展望施設と周辺の絶景ドライブを組み合わせる計画が現実的です。
和倉温泉は今、どの宿が営業していますか?
和倉温泉は能登半島地震で大きな被害を受け、2026年時点でも組合加盟館の一部が休業中です。観光協会の案内では営業再開中の宿として、日本の宿 のと楽・TAOYA和倉・はまづる・白鷺の湯 能登 海舟・奥田屋などがあります。一方、加賀屋本体は2026年8月25日に新館の地鎮祭を行い2028年度末の営業再開を目指して再建中です。虹と海・あえの風は2026年9月時点で和倉温泉観光協会の旅館一覧でも「休業中」で、再開時期は公式に示されていません(2025年8月公表の時期は各公式サイトから取り下げられています)。老舗の多田屋は建て替えに向けた工事が進み2028年頃の再開を目指すと報じられています。料金やプランは宿ごとに大きく異なるため、予約前に各館公式・和倉温泉観光協会の最新一覧で確認してください。
輪島のねぶた温泉は日帰り入浴できますか?
ねぶた温泉(輪島市・海游 能登の庄)は、肌がすべすべになるといわれる高アルカリ性の名湯です。地震後は宿泊営業が難しく、日帰り入浴を中心に再開した時期があります(入浴料の目安は大人800円前後、時間帯は施設発表に従う)。施設の状況は変わりやすいため、訪問前に公式サイトまたは電話(0768-22-0213)で営業の有無を確認してください。輪島朝市や輪島温泉郷との組み合わせが定番です。

写真クレジット:
能登の温泉・輪島温泉ゆらりの建物外観 — sii(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)
輪島市の温泉旅館・能登の庄の風景 — 運動会プロテインパワー(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)

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わっか北陸編集部
HOKURIKU TRAVEL GUIDE
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