【2026年8月時点】禄剛埼灯台は令和6年能登半島地震でレンズが落下・破損しましたが、灯台建物の修繕は完了し、2026年7月に地震後はじめて内部が一般公開されました。灯台が建つ崖地の修復工事は現在も続いています。玄関口の「道の駅 狼煙」は金・土・日のみの営業(月〜木曜休)に短縮されています。お出かけ前に、珠洲市や道の駅の公式サイト・SNSで最新の状況をご確認ください。
石川県珠洲市にある禄剛埼灯台(ろっこうさきとうだい)は、能登半島の最先端に立つ白亜の灯台です。「日本の灯台50選」にも選ばれたこの灯台からは、同じ場所から日の出と日の入りの両方を見ることができるという全国でも珍しい絶景が楽しめます。
目次
禄剛埼灯台の歴史 — 能登半島最先端の灯り

禄剛埼灯台は、明治16年(1883年)に初点灯した石造の灯台です。幕末から明治初期の灯台の多くがイギリス人技師の指導で建てられたのに対し、禄剛埼灯台は日本人技術者が主導して建設した点に大きな特徴があります。日本海を航行する船舶の安全を守るために設置され、140年以上にわたって能登半島の先端から海を照らし続けています。
灯台は禄剛崎(ろっこうざき)の断崖上に建ち、白い円形の塔は高さ約12メートル、海面から灯火までの高さは約48メートル、光達距離は19海里(約33キロメートル)に及びます。歴史的・文化的な価値の高さから1998年に「日本の灯台50選」、2009年に「近代化産業遺産」に選ばれ、2026年5月には文化審議会が国の重要文化財に指定するよう答申しました。石川県内で現役として稼働する明治期の灯台は、この禄剛埼灯台だけです。
禄剛埼灯台の見どころ — 日の出と日の入りが見える岬

禄剛埼灯台の最大の特徴は、能登半島の最先端という立地から東の海と西の海の両方を見渡せることです。そのため、朝は日本海から昇る日の出を、夕方は日本海に沈む夕日を、同じ場所から眺めることができます。特に元日の初日の出スポットとして人気があり、毎年多くの人が訪れます。
灯台の周辺には広場が整備されており、「道の駅 狼煙(のろし)」の向かいにある登り口から徒歩約10分の坂道を歩いて到着します。途中の開けた場所からは狼煙漁港や日本海を見渡すことができ、岬の先端に立つと、能登半島の「最果ての地」に到達した感動を味わえます。なお灯台が建つ崖地では復旧工事が続いており、通行できる範囲が変わることがあります。
道の駅 狼煙 — 禄剛埼灯台の玄関口
禄剛埼灯台への拠点となる「道の駅 狼煙」では、地元の特産品やお土産を購入できます。珠洲名物の大浜大豆を使った豆腐や、揚げ浜式製塩法で作られた天然塩など、能登ならではの味覚が揃います。
ただし道の駅 狼煙は、令和6年能登半島地震の被災と人手不足のため営業日・営業時間を短縮しており、2026年8月時点では金・土・日のみの営業(月〜木曜休)です。金曜12:00〜16:00・土日10:00〜17:00、12月〜2月末の冬期は土日のみの営業予定です(石川県観光公式・2025年10月更新)。公式サイトは「詳細はSNSにて確認下さい」と案内しているため、訪問前に道の駅狼煙の公式SNSでご確認ください。平日に訪れる場合は買い物や休憩ができない点に注意してください。駐車場(無料)は普通車106台・大型5台で、灯台を訪ねる人はこちらを利用します。
禄剛埼灯台からの絶景 — 日の出と日の入りを同じ場所で
禄剛埼灯台の最大の魅力は、同じ場所から日の出と日の入りの両方を見られるという珍しい立地です。能登半島の最先端に位置するため、東の水平線から昇る朝日と、西の日本海に沈む夕日を同じ岬から望むことができます。特に元旦には初日の出スポットとして多くの人が訪れます。
灯台周辺は芝生の広場になっており、日本海を望む大きなパノラマが広がります。空気の澄んだ日には遠く立山連峰の稜線が見えることもあり、能登半島の雄大さを実感できるスポットです。灯台のふもとには「道の駅狼煙(のろし)」があり、大浜大豆を使った豆腐やソフトクリームなど珠洲ならではの味を楽しめます(営業日は上記のとおり週末のみ)。
禄剛埼灯台の歴史と灯台守の物語
禄剛埼灯台は1883年(明治16年)に初点灯した歴史ある灯台です。明治前期に日本人技術者が主導して建設した本格的な洋式灯台として評価が高く、白亜の外観は建設当時の姿を今に伝えています。石材は海路で約60キロ離れた穴水から小船で運び、岬に索道を掛けて人力で引き上げるという難工事で、完成までおよそ2年を要しました。
かつてはこの灯台に灯台守が常駐し、日本海を行き交う船の安全を守っていました。現在は無人化されていますが、今もなお現役の灯台として海上交通の安全を見守り続けています。令和6年能登半島地震では初点灯時から使われてきたフランス製の大型レンズが落下・破損し、灯器はLEDに切り替えられました。破損したレンズは海上保安庁から珠洲市に寄贈され、震災遺構としての公開が準備されています。灯台までは「道の駅狼煙」の駐車場から徒歩約10分の坂道を登ります。
禄剛埼灯台へのアクセスと周辺の見どころ
アクセス
- 所在地:能登半島の最先端・珠洲市狼煙町
- 駐車場:「道の駅狼煙」の駐車場を利用します
- 徒歩:駐車場から徒歩約10分の坂道を登ると灯台に到着。途中の展望スポットからは狼煙漁港や日本海を見渡せます
灯台周辺には案内板や方位盤が設置されており、各方角にどの都市や島があるかを確認できます。周辺は復旧工事が続く区間があるため、現地の案内表示に従って歩いてください。
禄剛埼灯台へのアクセス・見学情報
| 所在地 | 石川県珠洲市狼煙町 |
| 見学 | 外観のみ自由(内部は年に数回の一般公開時のみ) |
| 料金 | 無料(外観見学) |
| 所要時間 | 約30分〜1時間(道の駅からの往復含む) |
| アクセス(車) | のと里山空港から約70分 珠洲市街から約20分 |
| 駐車場 | 道の駅 狼煙の駐車場を利用(無料・約110台/普通車106台・大型5台) |
| ベストシーズン | 通年(初日の出・夕日が特におすすめ) |
| 道の駅 狼煙 | 金・土・日のみ営業(月〜木曜休)。金12:00〜16:00/土日10:00〜17:00、12〜2月は土日のみ(短縮営業中のため公式SNSで要確認) |
禄剛埼灯台の周辺観光スポット
- 見附島 — 車約30分。「軍艦島」の愛称で親しまれる能登のシンボル
- 白米千枚田 — 車約50分。世界農業遺産の絶景棚田
- 輪島朝市 — 車約60分。千年以上続く日本三大朝市
- 時国家 — 車約40分。平家の末裔が守り継ぐ豪農の館
※これらの周辺スポットは令和6年能登半島地震と令和6年9月の奥能登豪雨の影響を受けています。見附島は地震で島の一部が崩落し、以前とは姿が変わりました。沿岸部の国道249号でも復旧工事によるう回や通行規制が続く区間があります。訪問前に各施設・自治体の最新情報を確認してください。
写真クレジット:
禄剛埼灯台 — Qurren(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)
禄剛埼灯台と海 — Qurren(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)















