記事の要点
- 石川・富山・福井の21の神社仏閣を県別に紹介。初穂料は300〜500円が目安です
- 白山比咩神社は月替わりで白山の花の判子が押される御朱印(500円)、気多大社は毎月1日の「ついたち結び」限定御朱印があります
- 金沢市内は徒歩圏に社寺が密集し、半日で複数巡れます。1日コース3本と2泊3日の一宮めぐりコースを掲載しています
御朱印は参拝の証です。授与所へ向かう前に参拝を済ませてください。受付時間は社寺ごとに異なり、変更されることもあります。

御朱印集めは神社仏閣めぐりの楽しみのひとつ。北陸三県には歴史ある名社名刹が数多く、個性豊かな御朱印が授与されています。この記事では、石川・富山・福井の御朱印がいただけるおすすめの神社仏閣を県別にご紹介。各社寺の御朱印の特徴や見どころ、御利益はもちろん、季節限定の御朱印情報や御朱印めぐりのマナー、効率よく巡れるモデルコースまで詳しくまとめました。
この記事の内容
北陸が御朱印めぐりに最適な3つの理由
北陸三県は御朱印好きにとって「宝の山」ともいえる地域です。その理由を3つご紹介します。
1. 神仏習合の歴史が色濃く残る
白山信仰・立山信仰という山岳信仰を軸に、神道と仏教が融合した独自の信仰文化が発展してきました。白山比咩神社と平泉寺白山神社、雄山神社と立山信仰など、神と仏が一体となった聖地が各地に点在しています。
2. 一宮・大本山が揃い踏み
加賀一宮・白山比咩神社、能登一宮・気多大社、越中一宮・射水神社と高瀬神社、越前一宮・氣比神宮と、旧国の一宮が勢ぞろい。さらに曹洞宗大本山の永平寺と總持寺祖院、国宝伽藍の瑞龍寺など、格式ある寺院の御朱印が一つの旅で集められます。
3. コンパクトに巡れるルート
北陸は三県合わせても東京都の約6倍ほどの面積で、主要な神社仏閣が比較的近い距離に点在しています。北陸2泊3日モデルコースを使えば、石川・富山・福井の名社名刹を効率よく巡ることが可能です。
北陸の御朱印めぐり — 石川県のおすすめ神社仏閣
白山比咩神社(白山市)— 加賀一の宮

白山比咩神社は、全国約3,000社の白山神社の総本社にして加賀国一宮。白山の霊峰を御神体とし、菊理媛尊(くくりひめのみこと)を主祭神に祀ります。参道は樹齢数百年の杉並木に包まれ、清浄な空気のなかを歩くだけで心が洗われるようです。
御朱印は拝殿横の授与所で受けられ、力強い墨書に「加賀一の宮」の朱印が押されます。特にこだわりのある方は、白山登山をして山頂の白山奥宮で授かる御朱印に挑戦してみてください。標高2,702mの山頂でいただく御朱印は、登拝した者だけの特別な一枚です。御利益:縁結び・五穀豊穣・大漁満足。初穂料:500円。白山に咲く花をデザインした判子が月替わりで押されるのが特徴で、御朱印帳を持参すれば直書き、紙での授与も可能です。御朱印の受付時間は授与所(076-272-0680)でご確認ください。なお境内の宝物館は9:00〜16:00(11月は9:30〜15:30/12〜3月休館)、大人300円・高校生以下無料です。

気多大社(羽咋市)— 能登一の宮

気多大社は能登国一宮として2,100年以上の歴史を持つ縁結びの古社。境内奥には「入らずの森」と呼ばれる3ヘクタールの原生林が広がり、宮司以外の立ち入りが禁じられた神域として守られています。この森の存在が、気多大社の御朱印に宿る特別な霊気を感じさせます。

毎月1日(正月を除く)には「ついたち結び」が行われ、申込不要・無料で縁結びの祈願ができます(受付8:30〜15:45、毎時50分から開始)。この日限定の御朱印が授与されることもあるため、日程が合えばぜひ朝一番で訪れたいところ。通常の御朱印は社務所にて受付。御利益:縁結び・恋愛成就。拝観時間:8:30〜16:30。ご祈願の受付は8:30〜16:00です。参拝そのものは無料ですが、昇殿参拝には別途初穂料がかかります。月替わりの限定御朱印は初穂料500円のものが授与されています(通常御朱印の初穂料は社務所でご確認ください)。


尾山神社(金沢市)— 前田利家公を祀る名社

尾山神社は加賀藩祖・前田利家公とお松の方を祀る神社。和漢洋の3様式が融合した神門は国の重要文化財で、最上階のステンドグラスは夜間のライトアップで幻想的な輝きを放ちます。金沢観光の中心・香林坊からも徒歩すぐの立地で、散策の合間に立ち寄りやすい神社です。

御朱印には「尾山神社」の力強い墨書と梅鉢紋(前田家の家紋)の朱印が押されます。御朱印帳もオリジナルデザインがあり、ステンドグラスをモチーフにした美しい一冊は御朱印帳コレクターにも人気です。御利益:勝運・必勝祈願・文武両道。御朱印は通常御朱印と切絵御朱印の2種類が用意されています。授与所・御朱印受付時間:9:00〜17:00(お祓いは9:30〜15:30)。初穂料は授与所(076-231-7210)でご確認ください。


石浦神社(金沢市)— 金沢最古の縁結びスポット

石浦神社は金沢最古とされる約1,500年の歴史を持つ神社で、金沢21世紀美術館の隣に鎮座。カラフルなお守りやマスコットキャラクター「きまちゃん」グッズが若い女性に大人気で、SNS映えする神社としても話題です。
御朱印は季節や祭事に合わせた限定デザインが豊富で、何度訪れても新しい御朱印に出会えます。通常の御朱印に加え、正月・節分・桜・七夕など年間を通じて多彩な限定御朱印が登場。御朱印帳も水玉模様のポップなデザインが揃い、「御朱印デビュー」にぴったりの神社です。御利益:縁結び・安産・家内安全。受付時間:9:00〜16:00。初穂料は授与所でご確認ください。なお時期・時間帯や授与数によっては御朱印の対応ができない場合があります。


金澤神社(金沢市)— 受験生の聖地と金城霊沢

金澤神社は兼六園に隣接する学問の神社で、菅原道真公を祀ります。「金沢」の地名の由来となった金城霊沢(きんじょうれいたく)がここにあり、芋掘り藤五郎が砂金を洗った伝説の泉を今も見ることができます。受験シーズンには合格祈願の参拝者で賑わいます。
御朱印には金箔と梅の花があしらわれ、学問の神にふさわしい端正な書体が特徴。兼六園の散策と合わせて参拝でき、近くの石浦神社とはしごして御朱印を集めるのが定番のルートです。御利益:学業成就・合格祈願・商売繁盛。参拝:境内自由・無料。御朱印の初穂料と受付時間は社務所(076-261-0502)でご確認ください。

妙立寺(忍者寺)(金沢市)— からくりの寺
妙立寺は落とし穴・隠し階段・賽銭箱型の抜け穴など、29もの仕掛けを持つ日蓮宗の寺院。加賀藩が外敵に備えて築いた防御拠点としての歴史があります。見学は完全予約制(電話予約必須)で、所要約40分のガイドツアー形式。
御朱印は見学後に授与所でいただけます。寺町寺院群にはほかにも70以上の寺院が軒を連ねており、大乗寺(曹洞宗の名刹。個人で坐禅をするなら日曜13:30〜15:00の日曜参禅会。坐禅堂での「坐禅体験」は平日限定・要予約の団体向けです)などとあわせて御朱印めぐりを楽しめます。金沢市内で最も「歩いて巡れる寺院密集地帯」なので、半日あれば複数の御朱印を集められるでしょう。拝観料:大人(中学生以上)1,200円・小学生800円(未就学児は拝観不可)。拝観時間:9:00〜16:00(案内は日によって1時間ごと、もしくは30分ごと)。電話予約が必須で、予約受付は8:30〜17:00(076-241-0888)。
總持寺祖院(輪島市)— 曹洞宗の大本山跡
總持寺祖院は、横浜の大本山總持寺の前身にあたる曹洞宗の聖地。瑩山禅師が1321年に開山し、明治31年の大火で本山が横浜に移転した後も「祖院」として能登の地で700年の法灯を守り続けています。2024年の能登半島地震で被災しましたが、拝観受付の修繕が完了し、2025年4月1日から通常どおりの拝観を再開しています。
広大な伽藍を巡った後に授与される御朱印は、禅寺らしい凛とした墨書が印象的。能登の御朱印めぐりでは、気多大社・妙成寺とあわせて「能登三社寺めぐり」として紹介しています。拝観料:大人500円・中高生400円・小学生200円。拝観時間:8:00〜17:00。拝観受付の修繕が完了し、2025年(令和7年)4月1日から通常どおりの拝観を再開しています。
妙成寺(羽咋市)— 北陸唯一の五重塔

妙成寺は加賀藩前田家の庇護を受けた日蓮宗の名刹で、北陸唯一の五重塔をはじめ10棟の重要文化財建造物が残る圧巻の伽藍。本堂・祖師堂・三光堂と建ち並ぶ壮麗な伽藍は「能登の日光」とも称されます。
御朱印は「南無妙法蓮華経」のお題目が中心。境内をゆっくり拝観してから御朱印をいただくのがおすすめです。気多大社からは車で約15分の距離にあり、あわせて参拝しやすい立地です。拝観料:大人(高校生以上)500円・小中学生300円。拝観時間:8:00〜17:00(11〜3月は8:00〜16:30)。年中無休ですが、法要行事がある場合は拝観を受け付けられないことがあります。

北陸の御朱印めぐり — 富山県のおすすめ神社仏閣
高岡山瑞龍寺(高岡市)— 国宝の禅寺
瑞龍寺は加賀藩2代藩主・前田利長の菩提寺で、山門・仏殿・法堂の3棟が国宝に指定された曹洞宗の名刹。左右対称の端正な伽藍配置は「加賀百万石の美意識」を体現しており、北陸の寺院建築の最高傑作とされます。
仏殿の総檜造りの荘厳な空間を巡った後にいただく御朱印は、「高岡山」の山号と「瑞龍寺」の寺号が墨書された格調高い一枚。国宝建築の迫力を味わった後の御朱印は、感動もひとしおです。高岡駅から徒歩約10分と公共交通機関でのアクセスもよく、高岡御車山祭の時期に訪れれば、祭りと御朱印の両方を楽しめます。拝観料:大人500円・中高生200円・小学生100円。拝観時間:9:00〜16:30閉門(12月10日〜1月31日は16:00閉門)。入場は閉門の30分前までです。

雄山神社(立山町)— 立山信仰の霊峰
雄山神社は立山信仰の中心をなす神社で、「前立社壇」(芦峅寺)・「中宮祈願殿」(芦峅中宮)・「峰本社」(立山山頂)の3社からなる全国でも珍しい構成。前立社壇は通年参拝可能で、麓にいながら立山の御朱印をいただけます。
登山ができる夏季(7〜9月頃)には、標高3,003mの立山山頂に鎮座する峰本社まで登拝し、山頂の社務所で御朱印を受けることができます。立山黒部アルペンルートの室堂から約2〜3時間の登山です。麓・中腹・山頂の3社すべての御朱印を揃えると、立山信仰の世界を一通り体験したことになります。御利益:開運厄除・商売繁盛・五穀豊穣。峰本社の開山期間は7月1日〜9月30日で、この間だけ山頂の授与所で御朱印を受けられます。初穂料は各社の授与所でご確認ください。
同じ立山連峰の麓・上市町には、不動明王の磨崖仏と滝行で知られる修験道場大岩山日石寺があり、こちらも御朱印をいただけます。
射水神社(高岡市)— 越中一の宮
射水神社は越中国一宮で、高岡古城公園内に鎮座。御祭神の二上神(ふたがみのかみ)は二上山を神体山とする古い山岳信仰に由来し、奈良時代にはすでに国一宮として崇敬を集めていました。
境内は春の桜が見事で、高岡城址の堀に映る桜と合わせて参拝するのがおすすめ。御朱印は「越中一宮」の文字が入り、北陸の一宮めぐりの一枚として格別です。瑞龍寺とあわせて高岡市内で御朱印2社寺めぐりが楽しめます。御利益:五穀豊穣・商売繁盛・縁結び。社務所:9:00〜17:00(ご祈願の受付は9:00〜16:30)。月替わりの御朱印があり、初穂料は社務所(0766-22-3104)でご確認ください。
高瀬神社(南砺市)— もう一つの越中一の宮
高瀬神社は射水神社と並んで越中国一宮を称する古社。大国主命を主祭神に祀り、出雲大社との縁が深い神社です。砺波平野の散居村を見渡す位置に鎮座し、農耕の神として地域の篤い信仰を集めてきました。
新年の初詣は富山県内でもトップクラスの参拝者数を誇ります。御朱印には大国主命にちなむ縁結びの御神徳が込められ、特に縁結びの御守りとあわせて授かる方が多いそうです。井波彫刻の里(瑞泉寺)からは車で約10分。御利益:縁結び・商売繁盛・農耕守護。高瀬神社の参拝は無料で、駐車場は90台(無料)。御朱印の初穂料と受付時間は社務所(0763-82-0932)でご確認ください。
瑞泉寺(南砺市井波)— 木彫りの町の古刹
瑞泉寺は真宗大谷派の古刹で、井波彫刻発祥の地。本堂の瑞雲を掘った欄間彫刻や山門の精緻な彫り物は、井波の彫刻師たちの技の粋を集めた芸術品です。明治時代の大火後に再建された際、地元の彫刻師が技術の限りを尽くして装飾しました。
御朱印は達筆な墨書が魅力で、浄土真宗らしい「南無阿弥陀仏」の六字名号が中心。門前の八日町通りには彫刻工房が軒を連ね、木槌の音を聞きながら歩く参道は北陸ならではの風情があります。近くの高瀬神社と組み合わせれば、南砺で神社と寺院の両方の御朱印を集められます。拝観料:一般(高校生以上)500円・小中学生無料。拝観時間:9:00〜16:30。
北陸の御朱印めぐり — 福井県のおすすめ神社仏閣
永平寺(永平寺町)— 曹洞宗大本山
永平寺は道元禅師が1244年に開いた曹洞宗の大本山で、780年近くにわたり禅の修行道場として法灯を守り続けています。七堂伽藍は回廊でつながれ、約150名の修行僧が厳しい坐禅と掃除の日課を送る「生きた禅寺」。参拝者が伽藍を巡拝する間も、磨き上げられた廊下や整然とした境内に禅の精神が息づいています。
御朱印は境内の御朱印所(参拝受付のある吉祥閣付近)で受け付けています。授与される御朱印の種類・初穂料・受付時間は公式サイトに案内がないため、現地の表示または総受処(0776-63-3102)でご確認ください。参拝とあわせて坐禅をしたい方は日帰り参禅体験(坐禅)へ。事前予約は不要で、10:00/13:30/15:30の1日3回・所要約50分、遅くとも実施5分前までに受処で申し込みます(拝観料とは別に志納が必要。本山の都合で行われない日もあります)。宿泊して修行を体験する一泊二日参禅体験は事前予約制で、受入日と定員が決まっています。参観料:大人700円・小中学生300円(未就学児無料、障がい者手帳提示300円)。参拝時間:8:30〜16:30(16:00までに入場)。
氣比神宮(敦賀市)— 越前一の宮・北陸の総鎮守
氣比神宮は越前国一宮にして「北陸の総鎮守」の称号を持つ大社。高さ約11mの大鳥居は奈良の春日大社・広島の厳島神社とともに日本三大木造大鳥居に数えられ、朱塗りの堂々たる姿は敦賀のシンボルです。
御朱印には「越前一宮」の文字が力強く刻まれ、北陸一宮めぐりの「越前」枠を埋める大切な一枚。境内の「長命水」は無病息災の霊水として知られ、参拝後にいただくのが慣わしです。敦賀の港町観光(赤レンガ倉庫・金ヶ崎城跡)と組み合わせて、歴史散策を楽しめます。御利益:無病息災・延命長寿・海上安全。お守り・御朱印の授与:8:45〜16:45。開・閉門:4〜9月は5:00〜17:00、10〜3月は6:00〜17:00。駐車場は無料(100台)。昇殿参拝やご祈願の初穂料は社務所(0770-22-0794)でご確認ください。
平泉寺白山神社(勝山市)— 苔の絨毯の聖地
平泉寺白山神社は白山信仰の越前側の拠点として泰澄大師が717年に開いた聖地。参道と境内一面を覆う苔の絨毯は「苔宮」の異名にふさわしい幽玄の美しさで、雨上がりには翡翠色に輝く苔が参拝者を魅了します。最盛期には8,000人もの僧兵を擁した中世の宗教都市でもありました。
杉の巨木と苔に包まれた参道を歩いた先でいただく御朱印は、この神社でしか味わえない静謐な余韻があります。神社の案内では、場合によっては書き置きのみ(売り切れ次第終了)の対応になるとされています。白山比咩神社(石川県)と合わせて参拝すると、白山信仰の「加賀禅定道」と「越前禅定道」の両方を体感できます。朱印:200円(社務所 8:00〜16:00、不定休)。拝観料:境内は見学自由で拝観料は不要。ガイダンス施設「白山平泉寺歴史探遊館まほろば」も入館無料(9:00〜17:00、入館は16:30まで、年末年始休館)。社務所横から入れる国名勝「旧玄成院庭園」は入場料50円です。駐車場:環境維持協力金として普通車1台300円(大型バスは駐車料金3,000円+協力金300円)が必要です。
那谷寺(小松市)— 芭蕉が詠んだ奇岩霊場
那谷寺は養老元年(717年)に泰澄大師が開いた真言宗の古刹で、奇岩遊仙境と呼ばれる白い岩壁に本殿が建つ独特の景観が特徴。元禄2年(1689年)に訪れた松尾芭蕉が「石山の 石より白し 秋の風」と詠んだ名勝として知られます。国の名勝指定を受けた庭園は、秋の紅葉と白い岩肌のコントラストが見事です。
御朱印は本堂(大悲閣)参拝後に授与所でいただけます。通常の御朱印に加え、秋の紅葉シーズンには季節限定の御朱印が登場することもあります。境内の散策には約30〜40分。芭蕉の句碑を探しながら歩くのも楽しみのひとつです。御利益:健康長寿・厄除。拝観料:一般(中学生以上)1,000円・小学生300円・幼児無料。拝観時間:9:15〜16:00(年中無休)。※休止していた特別拝観(書院・庫裡庭園・新庭園「琉美園」・三尊石)は2026年9月1日に再開し、特別拝観料は1,000円です(冬期の積雪時はクローズ)。
明通寺(小浜市)— 国宝の本堂と三重塔
明通寺は国宝の本堂と三重塔を持つ真言宗の古刹。大同元年(806年)に坂上田村麻呂が創建したと伝わり、鎌倉時代に建てられた本堂と三重塔は、若狭地方に残る中世建築の白眉です。
深い杉林に囲まれた参道を抜けると、三重塔の優美な姿が現れます。静寂に包まれた境内で本尊の薬師如来に手を合わせた後にいただく御朱印は、若狭の古寺めぐりのハイライト。近くには「お水送り」で知られる神宮寺や名庭の萬徳寺もあり、若狭の寺院御朱印めぐりとして半日コースが組めます。拝観料:大人500円・小学生250円。拝観受付:年中無休 9:00〜17:00(12月〜2月は16:30まで)。
大本山永平寺と總持寺祖院 — 曹洞宗二大本山の御朱印を北陸で
曹洞宗には永平寺(福井)と總持寺(横浜)の二大本山がありますが、總持寺の発祥の地は能登・總持寺祖院。つまり北陸を旅すれば、曹洞宗二大本山の「原点」の御朱印を一度に集められるのです。永平寺と總持寺祖院の御朱印を並べて御朱印帳に収めれば、日本禅宗史の一端を手元に留める特別なコレクションになります。
北陸の御朱印めぐり — 季節限定・特別御朱印ガイド
北陸の神社仏閣では、季節の行事や祭礼に合わせた限定御朱印を授与しているところがあります。通常の御朱印とは異なるデザインや色彩が楽しめるため、リピーターにも人気です。
春(3月〜5月)
桜の季節には石浦神社や金澤神社で桜モチーフの限定御朱印が登場。那谷寺では新緑の季節限定デザインが授与されることも。白山比咩神社の春の例大祭時期は特別な雰囲気のなかで参拝できます。
夏(6月〜8月)
立山の雄山神社峰本社は夏季限定の開山期間のみ御朱印を授与。白山奥宮も白山登山で山頂に登った方のみがいただける夏限定の御朱印です。石浦神社では七夕の限定御朱印が人気。
秋(9月〜11月)
那谷寺の紅葉限定御朱印は秋の北陸御朱印めぐりの目玉。永平寺も紅葉に包まれた七堂伽藍のなかで格別の御朱印体験ができます。
冬(12月〜2月)
雪に覆われた永平寺や平泉寺白山神社は冬ならではの荘厳さ。正月に初詣限定の御朱印を用意する社寺もあります。授与の有無や期間は年によって変わるため、各社寺の公式サイトやSNSで最新情報を確認してから出かけましょう。
北陸の御朱印めぐりのマナーと基本情報
御朱印めぐりを気持ちよく楽しむために、以下のマナーと基本情報を確認しておきましょう。
参拝が先、御朱印は後
御朱印は参拝の証です。必ず先にお参り(神社は二拝二拍手一拝、寺院は合掌)をしてから御朱印をいただきましょう。御朱印だけをもらうのはマナー違反とされています。混雑する寺院では、先に御朱印帳を預けてから参拝し、帰りに受け取る方式をとっているところもあります。
御朱印の受付時間と初穂料
一般的に9:00〜16:00頃(神社仏閣により異なります)。特に小規模な神社は不在の場合もあるため、事前に電話で確認するのがおすすめです。初穂料(御朱印代)は300〜500円が中心ですが、切り絵御朱印や特別御朱印は1,000円以上のこともあります。近年は改定する社寺も増えているため、金額は現地の掲示でご確認を。お釣りのないように小銭を用意しておきましょう。
御朱印帳の選び方
神社用と寺院用を分ける方もいますが、一冊にまとめても問題ありません。各神社仏閣でオリジナルの御朱印帳が販売されていることが多く、石浦神社のポップなデザイン、瑞龍寺の重厚な表紙など、お気に入りの一冊を見つけるのも楽しみのひとつ。蛇腹タイプ(広げると一覧できる)とブックタイプがあり、初めての方には蛇腹タイプがおすすめです。
書き置き御朱印の扱い
神職や住職が不在の場合、あらかじめ書かれた「書き置き」の御朱印が用意されていることがあります。書き置き用の貼り付け台紙やファイルを用意しておくと安心。直書き(御朱印帳に直接書いていただく)と書き置きのどちらを希望するか、窓口で確認するとよいでしょう。
北陸の御朱印めぐりモデルコース
金沢御朱印コース(1日・徒歩中心)
兼六園周辺の神社3社と寺町エリアの古寺を組み合わせたコースです。徒歩と路線バスのみで完結するため車がなくても安心。1日で6カ所の御朱印を集められます。
金沢市内だけを詳しく知りたい方は、金沢の御朱印めぐり — 金沢五社と兼六園周辺の人気神社仏閣もあわせてご覧ください。金沢五社それぞれの由緒と御朱印の受付時間、徒歩でまわる順路を個別にまとめています。
費用目安:御朱印代 各300〜500円×6カ所=1,800〜3,000円程度、妙立寺拝観料 大人1,200円。
移動のコツ:JR金沢駅から北陸鉄道バス「香林坊」下車で尾山神社へ。午後は「城下まち金沢周遊バス」(1回乗車 大人220円/金沢市内1日フリー乗車券 大人800円)が便利です。
能登パワースポットコース(1日・車)
能登一宮・気多大社を中心に、北陸唯一の五重塔を持つ妙成寺、曹洞宗の名刹・總持寺祖院を巡るコースです。金沢から日帰り可能。能登復興を応援する観光としても意義のある旅です。3社寺とも通常どおり参拝・拝観できますが、能登地方は令和6年能登半島地震からの復旧途上にあり、道路状況や周辺施設の営業は変わることがあります。お出かけ前に各社寺と道路情報をご確認ください。
費用目安:御朱印代 各300〜500円×3社=1,000〜1,500円程度、拝観料は妙成寺 大人500円・小中学生300円+總持寺祖院 大人500円・中高生400円・小学生200円。
アクセス:バス路線は本数が少ないため車が必須。能登の御朱印めぐりではさらに詳しいルートを紹介しています。
福井・禅と古刹コース(1日・車)
曹洞宗大本山・永平寺に始まり、苔の絨毯で名高い平泉寺白山神社、奇岩と紅葉の那谷寺を巡るコースです。いずれも境内が広いため、早めの出発がおすすめ。永平寺の開門は8:30、那谷寺の拝観受付は16:00までなので、この2つの時刻を軸に行程を組むと無理がありません。
費用目安:御朱印代 各300〜500円×5種=1,500〜2,500円程度、拝観料合計 約1,700円(永平寺700円+那谷寺1,000円。平泉寺白山神社の朱印は200円)。
移動の目安:永平寺→平泉寺白山神社 約30分、平泉寺→那谷寺 約40分、那谷寺→金沢 約50分。
北陸一宮めぐりコース(2泊3日・車)
「一宮」とはその地域で最も格式の高い神社のこと。北陸三県の旧国ごとに定められた5社を2泊3日でめぐる本格コースです。この旅のために御朱印帳を1冊新調するのもおすすめ。
豆知識:越中国には射水神社と高瀬神社の二社が一宮を称しているため、両方参拝するのが御朱印めぐりのこだわり。2泊3日で集められる御朱印は計10種前後。
費用目安:御朱印代 各300〜500円×10種=3,000〜5,000円程度(宿泊・食費別)。総走行距離 約450km(金沢発着)。旅行全体のプランは北陸2泊3日モデルコースも参考にしてください。
北陸の御朱印めぐりに役立つ持ち物と準備
- 御朱印帳 — 蛇腹タイプがおすすめ。現地で購入も可能
- 小銭 — 100円玉・500円玉を多めに。お賽銭と御朱印代の両方に使用
- 書き置き用クリアファイル — 書き置き御朱印を折らずに持ち帰るため
- ペン — 参拝日や感想をメモするために
- 歩きやすい靴 — 永平寺・平泉寺白山神社など、参道が長い社寺が多い
- 雨具 — 北陸は雨が多い地域。特に冬場は折りたたみ傘が必須
北陸の旅行プランは北陸2泊3日モデルコースや能登復興応援旅行ガイドでも詳しくご紹介しています。
テーマで楽しむ北陸旅行ガイド
北陸旅行をテーマ別に楽しむためのガイドです。
北陸の御朱印めぐりのよくある質問
北陸でおすすめの御朱印がもらえる神社・寺院はどこですか?
北陸の御朱印めぐりは何日あれば回れますか?
御朱印の受付時間と初穂料の目安は?
北陸の御朱印帳はどこで買えますか?
能登の御朱印めぐりで注意することは?
写真クレジット:
高岡瑞龍寺 — そらみみ(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)























