木場潟公園の遊歩道と潟湖の水辺風景(小松市)
木場潟公園の水辺の遊歩道(Photo: 藤谷良秀 / CC BY-SA 3.0)

木場潟公園は、石川県小松市に広がる県立公園。石川県に残る数少ない天然の潟湖・木場潟を囲む周回約6kmのコースは、サイクリングやウォーキングで気軽に楽しめます。晴れた日には霊峰白山の雄姿を湖面に映す絶景が広がり、春の千本桜、秋の紅葉、冬の水鳥と四季折々の自然が楽しめます。

所在地石川県小松市蓮代寺町地内(木場潟周辺)
入園料無料
開園時間常時開放(施設により異なる)
駐車場あり(無料)
アクセス(車)北陸自動車道「小松IC」から約5分
アクセス(公共交通)JR小松駅からタクシーで約10分 / バスあり
周回コース距離約6km(サイクリング・ウォーキング共用)

木場潟公園とは — 石川に残る天然潟湖と白山の絶景

木場潟(きばがた)は、石川県小松市に位置する面積約2.1平方キロメートルの天然の潟湖です。もともと石川県には手取川流域に複数の潟湖が存在していましたが、近代以降の農地開拓で多くが干拓・埋め立てられました。木場潟はその中で今も自然の形をほぼ残す数少ない湖のひとつで、1977年に石川県立木場潟公園として整備されました。

公園最大の魅力は、晴れた日に湖面に映える白山の大パノラマです。標高2,702メートルの霊峰白山は、木場潟から南東方向に位置し、特に空気の澄んだ冬から春にかけて雪をまとった白山が湖面に映り込む絶景が広がります。加賀平野の奥に聳える白山と、静かな潟湖の水鏡——この組み合わせが木場潟公園を「石川随一の白山展望スポット」たらしめています。

木場潟から望む白山の雄大な景色(石川県小松市)
木場潟から望む白山の雄姿。湖面に映る山影が絶景(Photo: 藤谷良秀 / CC BY-SA 3.0)

木場潟公園の四季の見どころ

春(3月下旬〜4月)— 千本桜と白山の競演

木場潟公園が最も賑わうのが春の桜シーズンです。湖畔の遊歩道沿いに約1,500本のソメイヨシノが植えられており、「千本桜」とも呼ばれるほどの花の回廊が出現します。桜の時期(例年4月上旬)は周回コースが淡いピンクに染まり、湖面に映る白山と桜という二重の絶景が楽しめます。夜桜のライトアップが行われる年もあり、幻想的な光景が観光客を惹きつけます。

木場潟公園の千本桜。春の桜並木と潟湖の景色(小松市)
木場潟公園の千本桜。湖沿いに約1,500本の桜が咲く(Photo: 田附宏秀 / CC BY 3.0)

夏(5月〜8月)— 水辺の緑と蓮の花

新緑の季節になると、湖畔の木々が青々と茂り、水面と緑のコントラストが清々しい景色を作ります。湖岸の浅瀬には蓮(ハス)が群生し、7月〜8月には大輪の花が咲きます。朝方は霧が立ちやすく、霧の中に浮かぶ蓮の花と白山という幻想的な朝景色を狙うカメラマンも多く訪れます。サイクリングは夏の早朝が特におすすめで、人が少なく涼しい湖畔の空気の中を快走できます。

秋(10月〜11月)— 紅葉と白山の初冠雪

10月末から11月にかけて、湖畔の木々が赤や黄色に色づく紅葉の季節を迎えます。同じ時期に白山では初冠雪が始まり、紅葉した木々の向こうに雪をまとった白山が聳える晩秋の景色は格別です。空気が澄んでいるため、秋は白山がくっきりと見えやすい季節でもあります。

冬(12月〜2月)— 水鳥の楽園と白銀の白山

冬は白山に雪が積もり、白銀の山容が湖面に映り込む最も美しい白山展望の季節です。また、湖には冬鳥が飛来し、カモ類やサギ類など多くの渡り鳥が越冬のために集まります。凛とした冬の空気の中で野鳥観察を楽しめる静寂の時間は、他の季節とは異なる木場潟の魅力です。

木場潟公園のサイクリング・ウォーキングコース

木場潟公園の最大の楽しみ方は、湖を一周する周回コース(約6km)のサイクリング・ウォーキングです。コースは完全舗装されており、アップダウンもほとんどないフラットなルートなので、お子さんからご年配の方まで気軽に楽しめます。

  • ウォーキング:一周約6kmを徒歩で約1時間30分。休憩しながらのんびり歩いても2時間あれば一周できます
  • サイクリング:一周を自転車で約30〜40分。レンタサイクルは公園内で借りられます(有料・要確認)
  • ランニング:フラットな周回コースはランナーにも人気。地元の市民ランナーが多く利用しています

コース沿いには複数の休憩広場や東屋(あずまや)が設置されており、湖越しに白山を眺めながら一休みできます。遊歩道は春の桜並木のトンネルを抜ける区間が特に人気で、満開の時期は花見がてらの散歩客で賑わいます。駐車場は複数箇所あり、北岸・南岸に分かれているため、車で来た場合はどこからでもアクセスできます。

木場潟公園の野鳥観察スポット

木場潟は石川県を代表する野鳥の生息地のひとつです。豊かな水辺環境が様々な鳥を引き寄せており、バードウォッチングの穴場として野鳥ファンに親しまれています。

一年を通じて見られる鳥としては、カイツブリ・カワセミ・アオサギ・ダイサギ・バン・オオバンなどが挙げられます。秋から冬にかけては、マガモ・コガモ・ヒドリガモ・キンクロハジロなどの冬鳥が数多く飛来します。春の渡りの時期(4〜5月)にはシギ・チドリ類、セキレイ類、ヒタキ類など旅鳥も立ち寄ることがあり、毎年コアな観察者が訪れます。

遊歩道から湖面を見渡すことができ、特別な装備がなくても双眼鏡一つで十分に観察が楽しめます。朝方が最も野鳥の活動が活発で、地元のバードウォッチャーたちも早朝に足を運ぶことが多いです。

石川県立水上スポーツセンター — カヌー・ボートの競技会場

木場潟公園には石川県立水上スポーツセンター(加賀ボートコース)が隣接しています。木場潟は国内有数のカヌー・ボート競技コースとして整備されており、全国高校総体(インターハイ)や国民体育大会などの全国規模の競技会が開催されてきました。

一般向けにカヌー体験教室が開かれることもあり、初心者でも水上スポーツに挑戦できる機会があります(開催時期・申し込み方法は施設にお問い合わせください)。競技会が開催される日程に合わせて訪れると、迫力あるレースを間近で観戦することもできます。

木場潟公園へのアクセス・基本情報

車でのアクセス北陸自動車道「小松IC」から国道8号経由で約5分(約3km)
バスでのアクセスJR小松駅から小松バス「木場潟公園」行きを利用(要事前確認)
タクシーJR小松駅から約10分(約3km)
小松空港から車で約10分
金沢から北陸自動車道利用で約30分
加賀温泉駅から車で約15分
駐車場北岸・南岸に無料駐車場あり(台数多め)
トイレ公園内各所に設置
所要時間の目安ウォーキング一周:約1.5〜2時間 / サイクリング一周:約40分

木場潟公園は年中無休・入園無料で利用できます。駐車場も無料のため、ドライブの立ち寄りスポットとしても気軽に訪れやすい公園です。小松ICからのアクセスが良く、加賀温泉郷安宅関跡と組み合わせた加賀エリアの1日観光コースに最適です。

木場潟公園 周辺の見どころ

木場潟公園から車で15〜30分圏内には、加賀・小松エリアの主要観光スポットが点在しています。

  • 小松市観光ガイド — 歌舞伎のまち・航空プラザ・勧進帳ゆかりの地など小松市の見どころを総まとめ(車で10分)
  • 小松の苔の里(日用苔の里) — 京都に匹敵する苔の絨毯が広がる隠れ名所(車で20分)
  • 安宅関跡 — 勧進帳の舞台・義経と弁慶の伝説が息づく地(車で15分)
  • 加賀温泉郷 — 山代・山中・片山津・粟津の4湯を擁する北陸最大の温泉エリア(車で20分)
  • 那谷寺 — 松尾芭蕉が詠んだ奇岩と紅葉の名刹(車で25分)
  • 九谷焼 — 大聖寺・九谷を中心に栄えた石川の色絵磁器の文化(車で20分)

【取材・執筆】わっか北陸編集部
【最終更新】2026年5月

写真クレジット:
木場潟公園の遊歩道 — 藤谷良秀(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)
木場潟と白山の展望 — 藤谷良秀(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)
木場潟の千本桜 — 田附宏秀(Wikimedia Commons / CC BY 3.0)

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わっか北陸編集部
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