金沢城公園では毎週金・土曜と祝前日の夜、建物や庭園が幻想的なライトに照らされます。今回は、尾山神社の境内を抜けて鼠多門から入城し、玉泉院丸庭園五十間長屋・菱櫓を楽しみながら石川門へ抜ける、夜間散策のおすすめコースを写真とともにご紹介します。

コース概要

尾山神社(境内通り抜け)→ 鼠多門(入城)→ 玉泉院丸庭園 → 城内散策路 → 二の丸御殿建設現場(工事中・通行不可)→ 三の丸広場へ迂回 → 橋爪門・五十間長屋・菱櫓を眺望 → 石川門(退城)→ 城外フォトスポット

所要時間の目安:約60〜90分

金沢城公園ライトアップ夜間散策コースの全体図
今回紹介する夜間散策コースの全体図

尾山神社の境内からスタート

金沢城ライトアップ散策の出発点は尾山神社。境内は夜間も通り抜けができ、ステンドグラスが埋め込まれた独特の神門がライトアップで美しく映えています。鳥居をくぐると正面に輝く神門が出迎え、境内の奥には前田利家公の銅像も佇んでいます。加賀百万石の城下町への旅情を高めながら歩き、境内を抜けたら鼠多門橋へ向かいましょう。

夜間ライトアップされた尾山神社のステンドグラス神門
鳥居をくぐるとライトアップされたステンドグラスの神門が現れる
尾山神社境内から見上げるステンドグラスの神門(夜景)
境内から見上げると、ステンドグラスが夜空に美しく映える
夜間ライトアップされた尾山神社境内の前田利家公像
境内に佇む前田利家公の銅像。夜のライトに照らされ、城下町を見守るように立つ

鼠多門から入城

尾山神社から橋を渡ると、2020年に復元された鼠多門が目の前に現れます。夜間は白壁がライトアップされ、石垣とのコントラストが一層際立ちます。石川門・河北門など他の門と比べて訪れる人が少なく、落ち着いた雰囲気の中で入城できるのも鼠多門ならではの魅力です。

夜間ライトアップされた鼠多門橋と鼠多門(金沢城公園)
鼠多門橋を渡ると、白壁の鼠多門が迎えてくれる
ライトアップされた金沢城の鼠多門(夜景)
正面から見た鼠多門。白壁と石垣のコントラストが夜に映える

玉泉院丸庭園のライトアップ

鼠多門を入ってすぐ、玉泉院丸庭園が広がります。加賀藩三代藩主・前田利常が作庭を始めたこの庭園は、池泉と高さ22メートルの石垣が特徴的。夜は庭園全体がカラーライトで演出され、季節ごとに色合いが変わります。池面に映り込む光の揺らぎと石垣の陰影が生み出す幻想的な空間は、昼の姿とはまったく異なる金沢城の表情です。

ライトアップされた玉泉院丸庭園の夜景(金沢城公園)
色とりどりのカラーライトに照らされた玉泉院丸庭園。池面が幻想的な光を映す

庭園を抜けた先の光の回廊

玉泉院丸庭園を出ると、ライトアップされた城内の散策路が奥へと続きます。緩やかにカーブする小径の両側には木々が並び、夜のライトに照らされると葉が白く輝いてまるで桜のよう。振り返れば遠くに鼠多門のシルエット、前方には石垣と橋が幻想的に浮かび上がり、歩くたびに変わる景色を楽しみながら進めます。

金沢城内のライトアップされた曲線の小径
庭園を抜けた先に続く、緩やかにカーブする城内の散策路
城内から見た遠方の鼠多門(夜景・金沢城公園)
振り返ると、入城した鼠多門が遠くに浮かび上がる
夜間ライトアップされた金沢城の石垣と橋
ライトに照らされた石垣と橋。歩くたびに景色が変わる
金沢城内でライトに照らされ桜のように白く輝く紅葉の木
ライトに照らされると、紅葉の葉が白く輝いてまるで桜のよう

二の丸御殿の建設現場を横目に

城内を奥へ進むと、二の丸御殿の建設工事エリアに差し掛かります。前田家が治めた江戸時代以来、長らく失われていた二の丸御殿が、今まさに復元整備の真っ只中。夜間は立入制限があるため、脇を通り抜けて三の丸広場へ向かいます。工事中の今しか見られない光景でもあり、完成後にはこのエリアの景観が大きく変わるでしょう。

工事中の金沢城二の丸御殿建設予定地(夜間)
左奥が二の丸御殿の建設現場。完成後はここも新たな見どころになる

橋爪門・五十間長屋・菱櫓のライトアップ

三の丸広場に出ると、このコースのハイライトが待っています。菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓が一列に並ぶ光景が、夜のライトに浮かび上がります。白漆喰と鉛瓦が照らされ、昼間の優美さとは打って変わった重厚な存在感。橋爪門は夜間通行不可のため中に入ることはできませんが、外から眺める姿だけでも十分に圧倒されます。

夜間ライトアップされた金沢城の橋爪門
ライトアップされた橋爪門。夜間は通行不可だが、その威容は外からでも十分に堪能できる
夜間ライトアップされた金沢城の菱櫓と五十間長屋
闇夜に浮かぶ菱櫓と五十間長屋。白漆喰と鉛瓦が夜のライトを受けて輝く

石川門から退城

三の丸広場を抜け、最後の見どころ・石川門へ。天明8年(1788年)に再建された国指定重要文化財の門は、夜も白壁が凛と輝いています。一の門と二の門が連なる枡形の構造をくぐり抜け、外へ出ればライトアップ散策の完了です。石川門を出てすぐ兼六園下バス停があり、帰りのアクセスも便利です。

夜間ライトアップされた金沢城石川門・二の門(内側から)
石川門・二の門を内側から。木の門越しに石垣が夜のライトに照らされる
石川門の二の門をくぐった先の夜景(金沢城公園)
二の門をくぐり抜けると、立派な鉄の門が
石川門を抜けた外側から見た夜景
石川門を抜けると城の外へ。振り返れば白く輝く石川門が見送ってくれる

退城後も楽しめる — 城外の絶景フォトスポット

石川門を出て坂道を少し下ったところに、振り返るとライトアップされた石川門を一望できる絶好の撮影ポイントがあります。門を手前に、夜空に浮かぶ城の建造物群が収まる構図はまさに絶景。散策の締めくくりに、ぜひカメラを向けてみてください。

石川門外のフォトスポットから望む夜間ライトアップの石川門(金沢城公園)
城外の坂道を少し下った場所から。ライトアップされた石川門が夜空に映える

基本情報

開催日毎週土曜日および祝前日
時間日没〜21:00
入場料無料(玉泉院丸庭園への入園も無料)
アクセス金沢駅からバス「兼六園下・金沢城」下車徒歩すぐ、または尾山神社方面から鼠多門橋経由
注意橋爪門・二の丸広場エリアは夜間通行不可。足元が暗い箇所もあるため、歩きやすい靴がおすすめ

昼間の見どころは金沢城公園2026完全ガイドもあわせてご覧ください。

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わっか北陸編集部
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HOKURIKU TRAVEL GUIDE
石川・富山・福井の北陸3県を専門に取材する観光メディア「わっか北陸」の編集部。地元ライターによる現地取材と最新情報をもとに、旅行者に役立つガイドを発信しています。