【2026年8月時点】能登地方は令和6年能登半島地震からの復旧途上にあり、施設の営業時間・料金・休業の状況が変わることがあります。お出かけ前に、各施設の公式サイトや電話で最新の状況をご確認ください。
記事の要点
- 縁結び・金運/仕事運・健康/厄除けの目的別に、三県の代表的なパワースポットを厳選しています
- 気多大社の「ついたち結び」は毎月1日・申込不要で無料。雄山神社の峰本社は7月1日〜9月30日のみ参拝可(登拝料700円)です
- 拝観料の目安は永平寺700円、總持寺祖院500円(2025年4月1日から通常拝観を再開)。多くの神社は参拝無料です
能登地方は令和6年能登半島地震からの復旧途上にあり、営業時間・料金・休業の状況が変わることがあります。お出かけ前に各施設の公式サイトや電話でご確認ください。
石川・富山・福井の三県にまたがる北陸地方は、古くから神々が宿る土地として信仰を集めてきました。霊峰・白山を中心とした山岳信仰、能登半島の大自然が育んだ原始的な自然崇拝、そして加賀百万石の文化が支えた格式ある神社仏閣——。北陸には「パワースポット」と呼ぶにふさわしい聖地が数多く点在しています。縁結び、金運アップ、健康祈願、厄除けなど、ご利益もさまざま。この記事では、北陸三県の代表的なパワースポットを目的別に厳選し、御朱印情報やモデルコースとあわせてご紹介します。

この記事の内容
北陸のパワースポットが特別な理由
北陸のパワースポットが全国的にも注目される背景には、この地域ならではの三つの要素があります。
一つ目は白山信仰です。石川・福井・岐阜の県境にそびえる白山(標高2,702m)は、富士山・立山とともに「日本三霊山」に数えられます。奈良時代に泰澄大師が開山して以来、白山を神体山とする信仰は全国に広がり、現在も約3,000社の白山神社が各地に鎮座しています。その総本社である白山比咩神社をはじめ、平泉寺白山神社など、白山信仰ゆかりの聖地が北陸には集中しています。
二つ目は加賀藩の文化と庇護です。加賀百万石の大藩として栄えた前田家は、学問・芸術・宗教を手厚く庇護しました。尾山神社や金澤神社はその象徴であり、藩の庇護のもとで発展した寺町寺院群には70を超える寺院が連なります。武家文化に根ざした格式と信仰が、金沢のパワースポットに独特の風格を与えています。
三つ目は能登の自然信仰です。日本海に突き出した能登半島は、荒々しい海岸線と深い森に囲まれた神秘的な土地。気多大社の「入らずの森」や珠洲岬の断崖絶壁など、自然そのものが信仰の対象となっている場所が多く残ります。人の手が加わっていない原始的なエネルギーを感じられるのが、能登のパワースポットの魅力です。
北陸の縁結びパワースポット
北陸には古くから縁結びのご利益で知られる神社や名所が多数あります。恋愛成就はもちろん、仕事や人間関係の良縁を求めて、全国から多くの参拝者が訪れています。
気多大社(石川県羽咋市)— 能登国一宮・縁結びの古社

気多大社は、能登国一宮として2,100年以上の歴史を持つ北陸屈指の古社です。御祭神の大己貴命(おおなむちのみこと)は、出雲大社と同じ縁結びの神様。毎月1日(正月を除く)に行われる「ついたち結び」の無料縁結び祈願(申込不要、受付8:30〜15:45)には、早朝から長い行列ができるほどの人気です。
境内の奥に広がる「入らずの森」は、宮司以外の立ち入りが禁じられた約1万坪の原生林。樹齢数百年の巨木が茂る神域は、スピリチュアルな雰囲気に満ちています。縁結びの御守りや恋みくじも人気が高く、能登観光の際にはぜひ立ち寄りたいパワースポットです。御朱印や御守りを受けられる社務所の受付は午前8時30分〜午後4時30分(年中無休)です。
白山比咩神社(石川県白山市)— 白山信仰の総本社
白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)は、全国約3,000社ある白山神社の総本社であり、加賀国一宮として崇敬されてきました。御祭神の菊理媛尊(くくりひめのみこと)は、日本書紀に登場する「縁を結ぶ」神様。イザナギとイザナミの仲を取り持ったとされることから、縁結びのご利益が特に有名です。
表参道は樹齢1,000年を超える杉やケヤキの巨木に囲まれ、歩くだけで心が浄化されるような清々しさに包まれます。境内には白山の伏流水が湧き出る霊泉があり、この水で心身を清める参拝者も少なくありません。駐車場は北参道側の無料駐車場(約300台)が便利です。表参道からは約250mの上り坂になるため、車椅子を使う場合も北参道側が安心です。金沢駅からは車で約50分、北陸鉄道鶴来駅からはバスまたはタクシー(約5分)でアクセスできます。
石浦神社(石川県金沢市)— 金沢最古の縁結びスポット
石浦神社は、金沢で最も古い歴史を持つ神社のひとつで、兼六園や金沢21世紀美術館のすぐそばに鎮座しています。「何事も丸くおさまる」という意味が込められた水玉模様の御守りや、公式キャラクター「きまちゃん」のグッズが若い女性を中心に大人気。カラフルでかわいいデザインの御朱印帳も話題です。
御祭神の大物主大神は、縁結びや家内安全のご利益で知られます。金沢観光の中心エリアに位置するため、兼六園や21世紀美術館の観光と組み合わせて参拝できるのも魅力。境内は小ぢんまりとしていますが、色とりどりの御守りが並ぶ授与所は見ているだけでも楽しく、SNS映えするスポットとしても注目されています。
恋路海岸(石川県能登町)— 悲恋伝説が残る縁結びの浜
恋路海岸は、能登半島の内浦(富山湾側)に面した穏やかな海岸で、その名の通り恋にまつわる伝説が残るロマンチックなスポットです。この地で愛し合った助三郎と鍋乃という若い男女の悲恋物語が語り継がれており、海岸には二人をしのぶ像やモニュメント、鳴らすと幸せが訪れるとされる「幸せの鐘」が設置されています。
波穏やかな内浦の海はカップルのドライブデートにも人気のスポットです。砂浜に立つ真っ赤な鳥居と、その後方に浮かぶ弁天島の組み合わせが恋路海岸のシンボル。恋路海岸から珠洲市の見附島までの約3.5kmの海岸線は「えんむすビーチ」と呼ばれています(見附島は2024年の地震で大きく崩落しています)。神社ではありませんが、「恋路」という地名そのものがパワースポットとして親しまれ、恋愛成就を願って訪れる人が絶えません。
北陸の金運・仕事運パワースポット
加賀百万石の繁栄を支えた金沢をはじめ、北陸には金運や仕事運のご利益で知られるパワースポットが点在しています。商売繁盛や立身出世を願う方におすすめの神社をご紹介します。
石川県内に絞って探すなら、石川・金沢のパワースポット最強16選で金沢・加賀・能登の16社寺をご利益別にまとめています。
金澤神社(石川県金沢市)— 学問の神様と金運の泉
金澤神社は、兼六園に隣接する神社で、学問の神・菅原道真公を御祭神とします。加賀藩11代藩主・前田治脩が藩校「明倫堂」の鎮守として創建しました。学業成就で知られる一方、境内にある「金城霊沢(きんじょうれいたく)」は金沢の地名の由来とされる泉で、金運のパワースポットとして人気を集めています。
伝説によると、昔この地に住む芋掘り藤五郎が山芋を洗うと砂金が出てきたことから「金洗いの沢」→「金沢」と呼ばれるようになったとされます。この霊泉に手を合わせて金運アップを祈願する参拝者が後を絶ちません。兼六園散策のついでに立ち寄りやすい場所にあり、受験シーズンには合格祈願の学生でも賑わいます。
尾山神社(石川県金沢市)— 加賀藩祖を祀る立身出世の社
尾山神社は、加賀藩祖・前田利家公とお松の方を御祭神とする金沢を代表する神社です。和漢洋の三様式を取り入れた神門はステンドグラスが美しく、国の重要文化財に指定されています。夜間にはステンドグラスがライトアップされ、金沢の夜景スポットとしても人気です。
前田利家は尾張の足軽の子から加賀百万石の大大名にまで上り詰めた人物であり、その出世にあやかろうと仕事運・立身出世の祈願に訪れる参拝者が多くいます。お松の方も聡明な女性として知られ、夫婦円満のご利益も。金沢駅から徒歩約15分、近江町市場やひがし茶屋街にも近いため、金沢観光の合間に参拝しやすい立地です。
雄山神社(富山県立山町)— 霊峰立山に鎮座する越中一宮
雄山神社は、日本三霊山のひとつ・立山の山頂(標高3,003m)に峰本社を持つ越中国一宮です。前立社壇(まえだてしゃだん)・祈願殿・峰本社の三社から成り、山麓の前立社壇と祈願殿は通年参拝が可能です。
立山は古来「死者の魂が集まる山」として畏敬され、立山曼荼羅に描かれる地獄と極楽の世界観は独自の立山信仰を形成しました。峰本社の開山期間は7月1日〜9月30日で、参拝には登拝料(大人700円・小中学生300円)が必要です。山頂の社務所は午前6時から授与品や御朱印に対応し、ご祈祷の受付は午前8時〜午後3時。山頂で授かる御朱印は登山者の間で特に人気があります。立山の圧倒的な自然のエネルギーを感じられる、北陸随一のパワースポットです。仕事や人生の大きな転機を迎える方が、心機一転の決意を込めて参拝するケースも少なくありません。
氣比神宮(福井県敦賀市)— 北陸道の総鎮守
氣比神宮(けひじんぐう)は、「北陸道総鎮守」として1,300年以上の歴史を持つ越前国一宮です。高さ約11mの大鳥居は、奈良の春日大社・広島の厳島神社と並ぶ「日本三大木造鳥居」のひとつ。朱塗りの壮大な鳥居をくぐると、身が引き締まるような厳かな空気に包まれます。
主祭神の伊奢沙別命(いざさわけのみこと)は食物を司る神であり、衣食住の安泰や商売繁盛のご利益で信仰されています。境内には「長命水」と呼ばれる霊水が湧き出し、無病息災・延命長寿の御利益があるとされます。敦賀駅から徒歩約15分とアクセスも良好。敦賀の赤レンガ倉庫や金ヶ崎城跡とあわせた港町散策もおすすめです。
北陸の健康・厄除けパワースポット
心身の浄化や厄除け、健康祈願を目的とするなら、北陸の名刹や自然のエネルギーに満ちたスポットを訪れてみましょう。日常の疲れをリセットし、新たな活力を授かれる場所をご紹介します。
永平寺(福井県永平寺町)— 禅の大本山で心身を浄化
永平寺は、寛元2年(1244年)に道元禅師が開いた曹洞宗の大本山です。深い山あいに70余りの堂宇が立ち並び、約150名の修行僧が厳しい禅修行に打ち込んでいます。境内に一歩足を踏み入れると、樹齢700年を超える杉の巨木と静寂な空気に包まれ、日常の喧騒から完全に切り離されたような感覚になります。
参拝者も日帰りの参禅(坐禅)体験ができ、事前予約は不要。1日3回(10:00/13:30/15:30)実施され、所要時間は約50分です。なお写経は感染症拡大防止の観点から現在中止されています。拝観料は700円(小中学生および障がい者手帳をご提示の方は300円)、拝観時間は8時30分〜16時30分で、16時までに入山する必要があります。厄除け・心身浄化のパワースポットとして、年間を通じて多くの参拝者が訪れます。御朱印は拝観受付でいただけます。福井駅からはバスで約30分です。
那谷寺(石川県小松市)— 奇岩霊石が織りなす浄化の名刹
那谷寺(なたでら)は、養老元年(717年)に泰澄大師が開いたとされる白山信仰の古刹です。「石山の 石より白し 秋の風」——松尾芭蕉が『おくのほそ道』で詠んだことでも知られるこの寺院は、白い凝灰岩の奇岩と四季折々の自然美が織りなす独特の景観を持ちます。
境内の「奇岩遊仙境」は、大地のエネルギーを感じられるパワースポットとして注目されています。洞窟内に安置された本尊・十一面千手観音は、病気平癒や厄除けのご利益で信仰を集めてきました。「いわや胎内くぐり」では、洞窟の中を通り抜けることで母胎回帰による再生・浄化の体験ができるとされます。紅葉の名所としても有名で、秋には燃えるような紅葉と白い奇岩のコントラストが絶景です。拝観料は大人(中学生以上)1,000円・小学生300円(令和5年11月改定)、拝観時間は9時15分〜16時で年中無休。一般拝観の所要時間は30〜40分が目安です。JR加賀温泉駅から加賀周遊バス「キャン・バス」山まわり線で約35分、駐車場は無料(小型車200台・バス40台)です。
總持寺祖院(石川県輪島市)— 能登に息づく曹洞宗大本山の祈り
總持寺祖院(そうじじそいん)は、元亨元年(1321年)に瑩山紹瑾禅師が開いた曹洞宗の大本山です。明治31年の大火で横浜・鶴見に本山が移転しましたが、現在も「祖院」として禅の修行道場が維持されています。
能登の静寂な山あいに佇む伽藍は、永平寺とはまた異なる素朴で力強い雰囲気を持ちます。2024年の能登半島地震により被害を受けましたが、2025年4月1日から通常どおりの拝観を再開しています。拝観料は大人500円・中高生400円・小学生200円(2026年4月1日現在)。日帰りの坐禅体験は1名1,000円(拝観料込み・所要1時間程度)で受け付けていますが、当面は電話予約のみの対応です。一方、精進料理(点心)と宿泊を伴う参禅拝宿は、震災の影響で当面休止しています。能登半島の御朱印めぐりの拠点としても最適です。なお輪島朝市は2024年1月の火災で朝市通りが焼失し、同所での営業再開は2029〜2030年ごろを目指す段階。現在は市内の商業施設ワイプラザ輪島店で「出張輪島朝市」(9時〜13時、水曜休)が開かれています。
珠洲岬・聖域の岬(石川県珠洲市)— 日本三大パワースポット
珠洲岬(すずみさき)は、能登半島の最先端に位置し、「聖域の岬」とも呼ばれる日本三大パワースポットのひとつです。南から流れる暖流と北からの寒流がぶつかり合い、さらに大地の気流が交差するこの場所は、自然界のエネルギーが集中する特別な地点とされています。
断崖絶壁に突き出た空中展望台「スカイバード」からは、日本海の大パノラマを一望できます。崖下には「青の洞窟」と呼ばれる神秘的な海蝕洞があり、太陽光が差し込むと水面が青く輝く幻想的な光景が広がります。運営元のよしが浦温泉「ランプの宿」は令和6年能登半島地震の影響で休業中ですが、空中展望台と青の洞窟は営業しています(営業時間10時〜17時)。休業日は月ごとに設定されるため、訪問前にランプの宿公式サイトの営業日案内を確認してください。能登半島の先端まで足を延ばす価値のある、北陸随一のスピリチュアルスポットです。
北陸のパワースポットと御朱印めぐり
パワースポット巡りの楽しみをさらに深めてくれるのが、御朱印集めです。北陸の神社仏閣では、その土地ならではの個性的な御朱印が授与されており、参拝の記念として大切にされています。
気多大社の力強い筆致の御朱印、白山比咩神社の白山をモチーフにした御朱印帳、石浦神社のカラフルな限定御朱印、永平寺の厳かな御朱印など、どれも個性豊か。季節限定や特別行事の際にしかいただけない御朱印もあり、何度訪れても新たな出会いがあります。
北陸三県の御朱印めぐりについては、北陸三県の御朱印めぐり完全ガイドで詳しくご紹介しています。石川・富山・福井の代表的な御朱印スポットや、効率的な巡り方、御朱印のいただき方のマナーなどをまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください。また、能登半島に特化した能登の御朱印めぐりの記事もあります。
御朱印帳はできれば神社用と寺院用を分けて用意するのがおすすめです。また、御朱印は参拝の証ですので、必ずお参りを済ませてからいただくのがマナー。お釣りが出ないよう小銭を準備しておくとスムーズです。
北陸のパワースポットめぐりモデルコース
北陸のパワースポットめぐりの基本情報とアドバイス
最後に、北陸のパワースポットめぐりを快適に楽しむためのポイントをまとめます。
ベストシーズン:春(4〜5月)は新緑が美しく気候も穏やかで最適。秋(10〜11月)は那谷寺や永平寺の紅葉が見頃を迎えます。冬の雪景色に包まれた神社仏閣も風情がありますが、能登半島や山間部は積雪でアクセスが制限される場合があります。
アクセス:北陸新幹線で東京から金沢まで約2時間30分、敦賀まで最速3時間6分。金沢市内のスポットは路線バスや徒歩で巡れますが、能登半島や白山・永平寺方面はレンタカーが便利です。
参拝マナー:神社では「二拝二拍手一拝」、寺院では合掌してお参りするのが基本です。鳥居や山門をくぐる際は端を歩き、中央は神仏の通り道として空けましょう。
服装・持ち物:山間部の神社仏閣は階段や石段が多いため、歩きやすい靴が必須です。永平寺や總持寺祖院では堂内で靴を脱ぐため、脱ぎ履きしやすい靴がおすすめ。御朱印帳・小銭・タオルも忘れずに。
北陸のパワースポットは、都会の喧騒から離れた場所にあることが多く、参拝そのものが心身のリフレッシュになります。縁結び、金運、健康祈願——あなたの願いに合ったパワースポットを見つけて、北陸の神々の力をぜひ感じてみてください。
テーマで楽しむ北陸旅行ガイド
北陸旅行をテーマ別に楽しむためのガイドです。
エリア別の観光ガイドもご活用ください。
北陸のパワースポットのよくある質問
北陸で縁結び・恋愛成就のパワースポットはどこですか?
北陸の金運・仕事運のパワースポットはどこですか?
北陸の健康・厄除けのパワースポットはどこですか?
北陸のパワースポットめぐりは何日あればいいですか?
能登のパワースポットを訪れるときの注意は?
写真クレジット:
白山比咩神社 — bloodnok(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)
永平寺の伽藍 — 雷太(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)



















