【2026年8月時点】能登地方は令和6年能登半島地震からの復旧途上にあり、施設の営業時間・料金・休業の状況が変わることがあります。恋路海岸そのものは見学できますが、周辺道路や駐車場・遊歩道は工事や落石対策で通行できない区間が生じることがあります。お出かけ前に、能登町ふるさと振興課(0768-62-8526)や公式サイトで最新の状況をご確認ください。

石川県能登町にある恋路海岸(こいじかいがん)は、悲恋の伝説が残るロマンチックな海岸です。波穏やかな入り江に浮かぶ弁天島と、その手前に立つ真っ赤な鳥居が印象的で、能登の美しい海岸線の中でも、とりわけ情緒あふれるスポットです。

恋路海岸とは — 悲恋伝説が彩る能登の浜辺

能登の恋路海岸と美しい海岸線
恋路海岸(Photo: Qurren / CC BY-SA 3.0)

恋路海岸には、この浜にまつわる悲しい恋物語が伝わっています。能登町の紹介によれば、今からおよそ700年余り昔、鍋乃(なべの)という娘が助三郎という若者に命を助けられたことから二人は深い恋仲になりました。しかし助三郎は、娘に好意を寄せる別の男にだまされて溺れ死んでしまい、鍋乃も後を追って海に身を投げたと伝えられています。能登町の伝えるところでは、二人の仲を裂いた男はその後に自らの過ちを悔い、二人の菩提を弔う僧となってこの地に住みつき、男女の仲を取り持つようになりました。その頃から「恋路」と呼ばれるようになったとされ、浜辺の一隅には二人の像が立っています。

現在では悲恋の物語が転じて、恋路海岸は縁結びのスポットとして親しまれるようになりました。ロマンチックな地名から「ラブロード」とも呼ばれ、海岸にはカップルで鳴らすと幸せが訪れるとされる「幸せの鐘」が設置されています。

弁天島と恋路海岸の見どころ

恋路海岸の弁天島と鳥居
恋路海岸の弁天島(Photo: ブルーノ・プラス / CC BY-SA 4.0)

恋路海岸の最大の見どころは、穏やかに湾曲した砂浜と、真っ赤に塗られた鳥居の後方に浮かぶ弁天島です。能登町もこの組み合わせを「恋路海岸の象徴」と紹介しています。特に夕暮れ時には、傾いた日と弁天島のシルエットが幻想的な景色を見せてくれます。

浜辺には鍋乃と助三郎の像、伝説を紹介する案内板、幸せの鐘といった見どころが点在し、短い滞在でもひと通り見て回れます。なお弁天島は海に浮かぶ小島で、島まで歩いて渡ることはできません。海辺を歩く際は、地震後の落石や護岸の損傷に備えて、立入禁止の表示や柵には必ず従ってください。

恋路海岸の悲恋伝説と「えんむすびーち」

恋路海岸から北の見附島(珠洲市)へと続く約3.5kmの海岸線は「えんむすびーち」の愛称で呼ばれ、縁結びにちなんだエリアとして親しまれてきました。恋路海岸から見附島までは車で10分ほど。ただし見附島は令和6年能登半島地震で南東側が大きく崩落し、島へ続いていた飛び石も失われて以前とは姿が変わっています。周辺の立ち入りできる範囲も変わることがあるため、訪れる前に珠洲市観光交流課(0768-82-7776)などで最新の状況を確認してください。

伝説にちなむ祭りとして、毎年7月・海の日の前日に恋路火まつり(恋路火祭り)が行われます。大小2基のキリコが観音坂を下って恋路海岸に到着し、海中を練り回る勇壮なキリコ祭りです。2026年(令和8年)の開催日は7月19日(日)で、能登町観光ガイドは「大松明、花火の打ち上げは予定しておりません」と告知しています。開催内容は年によって変わるため、最新情報は能登町ふるさと振興課(0768-62-8526)へお問い合わせください。

恋路海岸の散策と夕日の眺め

恋路海岸は小さな入り江にあり、穏やかな波が寄せる砂浜と、その周辺を歩いて20〜30分ほどで見て回れます。日本海に沈む夕日が海面を染める時間帯がとくに美しく、鳥居と弁天島をシルエットに写真を撮る人が多いスポットです。

恋路海岸は、現在は海水浴場として開設されていません。能登町観光ガイドの恋路海岸のページには「海水浴:令和6年は開設しません」と記載されたままで、その後に開設の告知は出ていません。2026年(令和8年)に能登町が開設を発表した海水浴場は五色ヶ浜海水浴場(7月18日〜8月16日、10時〜16時、無料・駐車場約30台)だけです。泳ぐことを目的に訪れる場合は、開設中の海水浴場を選んでください。

恋路海岸のベストシーズンと過ごし方

恋路海岸を訪れるなら、夕日が美しい時間帯を狙うのがおすすめです。海水浴場の開設がないぶん、夏でも静かな浜辺の風景を落ち着いて楽しめます。散策と写真撮影が中心になるため、滞在時間は20〜30分程度を見ておくとよいでしょう。

恋路海岸周辺には、能登の内浦らしい素朴な漁村風景が広がっています。ただし奥能登は地震・豪雨からの復旧途上で、飲食店や商店は営業日・営業時間が限られていたり、休業していたりする場合があります。食事や給油の予定は、事前に営業状況を確認したうえで組み立ててください。

恋路海岸へのアクセス・見学情報

所在地石川県鳳珠郡能登町恋路
見学自由(屋外・常時)
料金無料
所要時間約20〜30分
アクセス(車)のと里山海道 のと里山空港ICから約45分
駐車場約20台・無料(工事等で利用できない場合あり)
海水浴開設なし
問い合わせ能登町ふるさと振興課 0768-62-8526

恋路海岸と能登の内浦エリア観光

恋路海岸は能登半島の東側「内浦」に位置し、日本海の荒波が打ち付ける外浦とは対照的に、穏やかで静かな海が広がるエリアです。内浦は古くから良港に恵まれ、漁業が盛んな地域でした。宇出津や小木といった港町、九十九湾など、内浦ならではの落ち着いた景色が続きます。復旧が進む途上のエリアだからこそ、営業状況を確かめながら、無理のない行程でゆっくり巡るのがおすすめです。

写真クレジット:
恋路海岸 — Qurren(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)
弁天島 — ブルーノ・プラス(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)

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わっか北陸編集部
HOKURIKU TRAVEL GUIDE
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