【2026年8月時点】能登地方は令和6年能登半島地震からの復旧途上にあり、施設の営業時間・料金・休業の状況が変わることがあります。お出かけ前に、各施設の公式サイトや電話で最新の状況をご確認ください。この記事では、公式に確認できた休館・休止情報を各施設の項目に明記しています。

能登半島は、日本海の絶景と豊かな里山に囲まれたアウトドアの宝庫です。海を目の前にしたキャンプ場から、里山の静けさに包まれるコテージまで、さまざまなスタイルでアウトドアを楽しめます。ただし2026年8月現在、能登のキャンプ場は「営業を再開した施設」「一部の設備のみ利用できる施設」「休館が続く施設」が入り混じっています。ここでは、能登半島の主要なキャンプ場・宿泊型アウトドア施設について、公式に確認できる範囲の営業状況とあわせてご紹介します。

能登半島の美しい海岸風景
能登半島の海岸風景(Photo: 雷太 / CC BY 2.0)

能登のキャンプ場の魅力と、いま知っておきたいこと

能登半島のキャンプ場の最大の魅力は、日本海の壮大な景色を間近に感じられることです。海沿いのキャンプ場ではテントから数歩で波打ち際に出られる場所も多く、朝日や夕日を独占できるロケーションが揃っています。また、能登は光害が少ないエリアが多いため、能登の星空を存分に楽しめるのもキャンプの醍醐味です。内陸部には棚田や雑木林に囲まれた静かなサイトもあり、能登の食材を炭火で焼く贅沢なキャンプ飯を味わえます。

一方で、計画を立てる前に押さえておきたい点が三つあります。

1. 「海水浴とセット」は前提にできません。2026年夏に能登地域で開設された海水浴場は、千里浜(羽咋市)・今浜(宝達志水町)・鵜浦(七尾市)・八ヶ崎(七尾市)・鉢ヶ崎(珠洲市)・五色ヶ浜(能登町)の6か所です。一方、七尾市の松島とマリンパークは七尾市が2026年度の開設中止を発表し、輪島市の袖ヶ浜は「当分の間、開放予定はありません」と告知されています。志賀町の大島は公式サイトに2025年の閉鎖告知が残ったままで2026年の開設案内が出ておらず、増穂浦は運営していた能登リゾートエリア増穂浦が2026年3月31日で業務を終了しています。キャンプ場に隣接する砂浜でも遊泳できるとは限らないため、能登の海水浴場の開設状況を必ず確認してください。

2. 休館が続く施設があります。後述する石川県健康の森(輪島市)や袖ヶ浜キャンプ場(輪島市)のように、公式に「当面の間休館」「当分の間、開放予定はありません」と告知されている施設があります。検索結果に出てくる料金表や営業期間が震災前のまま残っているケースも多く、掲載情報だけで判断するのは危険です。

3. 道路の規制があります。国道249号の沿岸部では本復旧工事が続いており、片側交互通行や時間帯規制がかかる区間があります(2026年8月時点。輪島市門前町〜珠洲市の権限代行区間は令和11年(2029年)春までに本復旧完了予定)。到着予定時刻には余裕を持たせ、出発前に「石川みち情報ネット」などで規制状況を確認しておくと安心です。

能登の海沿いキャンプ場 — 施設別の営業状況

鉢ヶ崎(珠洲市)— 海水浴場は開設、ケビンは休業中

石川県内でも有数の透明度を誇る鉢ヶ崎海水浴場は、2026年は3年ぶりに開設され、遊泳期間は7月18日〜8月17日でした(8月20日に鉢ヶ崎リゾート公式が遊泳期間の終了を告知)。ただし震災で海岸地形が変わり、メインのバースハウス(海の家)と宿泊施設は損壊のため利用できず、仮設のシャワー室などで対応しています。翌年以降の開設は未定のため、遊泳が目的なら開設の告知を待ってから計画してください。

宿泊型コテージの鉢ヶ崎ケビンは休業中です。鉢ヶ崎リゾートの公式サイトにも「依然施設が復旧しておりませんので、ご予約を受け付けておりません。現在は一般のお客様の受け入れを停止しております」との告知が掲載されています。一方、鉢ヶ崎オートキャンプ場は段階的に復旧が進んでいます。公式サイトには「トレーラーハウス復旧のお知らせ」「テントサイト復旧のお知らせ」が掲載されています。営業期間は3月1日〜11月30日(珠洲市)。料金は1泊あたりフリーサイト2,800円、電源付の個別サイト3,800円、サニタリーユニット付の個別サイト5,800円、トレーラーハウスがオフシーズン13,300円・ハイシーズン18,400円で、いずれも清掃協力費300円が別途かかります。予約は利用希望日の6カ月前の1日8:30から電話で受付(キャンプ場 0768-82-7300/受付8:30〜17:00)。復旧の進み具合で受け入れ状況が変わるため、事前の電話確認が確実です。

大島キャンプ場(志賀町)— 営業中。ただし海水浴場は開設なし

能登金剛エリアの海沿いに位置する大島キャンプ場は営業を続けています。広いフリーサイトのほか、小型ログハウス20棟・中型コテージ1棟・大型コテージ2棟に加え、一家族限定のドッグラン付ログハウス1棟、ドッグラン付サイト3区画、電源付サイトを備えます。温水シャワーは24時間使える7ヶ所(稼働3月中旬〜12月中旬)と、コイン式8ヶ所(稼働7月中旬〜10月中旬)。EV充電設備も2台分あります。毎週木曜日が定休日で、年末年始も休業。チェックインはフリーサイトが9:00から、コテージ等は13:00からです。

注意したいのは周辺の状況です。隣接する大島海水浴場は、公式サイトに「2025年の大島海水浴場は、常駐する監視員の手当てが出来ず、やむなく閉鎖」との告知が掲示されたままで、2026年の開設案内は出ていません(閉鎖時はトイレとシャワーも利用不可)。近隣の増穂浦を運営していた「能登リゾートエリア増穂浦」も、キャンプ場を含む全施設の業務を令和8年(2026年)3月31日で終了しました。海水浴やキャンプの拠点として増穂浦を想定している場合は計画の見直しが必要です。松林に囲まれたサイトの居心地の良さや、能登の釣りを組み合わせた楽しみ方は変わりません。

松島オートキャンプ場(七尾市能登島)— 2026年度も営業、海水浴場はクローズ

松島オートキャンプ場は七尾市能登島野崎町にある、集落が運営するキャンプ場です。震災で一部被害を受けましたがキャンプ場は営業を再開しており、2026年度は4月1日〜11月末の営業となっています。入場料は大人(中学生以上)300円・小人(小学生以上)200円・幼児無料、オートキャンプは車1台(1区画)4,000円、デイキャンプは車1台2,000円(2台目から800円、利用時間10:00〜17:00)です。予約は電話(0767-84-8077)で、2026年度は3月1日から受け付けています。

ただし松島海水浴場は2026年度クローズで、遊泳はできません。金沢からは能登島大橋または中能登農道橋を経由してアクセスします(のと里山海道経由でおよそ1時間半)。

袖ヶ浜キャンプ場(輪島市)— 当分の間、開放予定なし

輪島市街に近く海水浴シーズンに賑わっていた袖ヶ浜キャンプ場は、輪島市の公式案内(令和7年度分・2025年6月24日更新が最新)で「震災の影響により、当分の間、開放予定はありません」と告知されています。トイレ・手洗い場も利用できません。隣接する袖ヶ浜海水浴場も2026年は開設されていません。訪問予定に組み込まないようご注意ください(問い合わせ:輪島市観光課)。

見附島シーサイドキャンプ場(珠洲市)— 見附島は大きく崩落。事前確認を

能登のシンボル・見附島(軍艦島)を目の前に望むキャンプ場ですが、見附島そのものが震災で南東側を大きく崩落させ、島へ向かう飛び石も失われました。震災前と同じ姿を思い描いて訪れると印象は大きく異なります。珠洲市の案内では1サイト(テント持ち込み)1,000円、入場料が大人300円・小人200円、要予約とされていますが、受付を担う隣接の珠洲温泉のとじ荘を含めて周辺施設の状況が流動的です。利用可否は必ず事前に電話(のとじ荘 0768-84-1621)で確認してください。珠洲エリアの見どころは奥能登の珠洲めぐりでも紹介しています。

能登の里山の宿泊型アウトドア施設

能登半島の自然風景
能登半島の豊かな自然(Photo: 雷太 / CC BY 2.0)

石川県健康の森(輪島市三井町)— 当面の間、休館

ブナやナラの森に囲まれたオートキャンプ場として親しまれてきた石川県健康の森は、公式サイトで「地震の影響による施設及び周辺道路の被害は甚大であり、ライフライン等の復旧の目処が立たないため、当面の間、休館」と告知しています。営業再開はホームページやSNSで案内されるとのことです。他サイトには「キャンプ場は4月1日〜11月30日営業」という震災前の情報が残っていますが、現時点では利用できません。

柳田植物公園 アストロコテージ(能登町)— 一部制限つきで利用可

柳田植物公園には、星の観察館「満天星」と、天体観測ドーム付き3棟・小型望遠鏡付き3棟の計6棟からなるアストロコテージがあります。ただし地震の影響で、通常どおり利用できる天体観測ドーム付きコテージは現在1棟のみです。ドームや大型望遠鏡の利用を希望する場合は、予約時に必ずその旨を伝えてください。満天星の大型望遠鏡も故障中で、現在は屋外に小型望遠鏡を設置して星空観察会を行っています。炉端焼き・休憩処の合鹿庵は修復中です。なお公式の施設案内にオートキャンプ場の記載はなく、宿泊はコテージ利用が基本となります。予約は「26年7月現在、お電話でのみ受付」とされ、利用日の3カ月前の月の1日朝9時から電話(0768-76-1680)で受け付けています。

キャンプ場を拠点にした能登のサイクリングを楽しむ旅行者もいますが、道路工事による規制区間があるため、走行ルートは最新の道路情報を確認したうえで組み立ててください。

能登のキャンプ場利用の注意点とアクセス

まず、営業状況は必ず一次情報で確認してください。前述のとおり公式に休館を告知している施設があり、まとめサイトや検索結果のスニペットには震災前の料金・営業期間がそのまま残っていることが少なくありません。電話が最も確実です。

営業している施設でも、夏のハイシーズン(7月下旬〜8月中旬)は受け入れサイト数が絞られていることがあり、早めの予約が安心です。一方、春や秋の平日は比較的空いており、ゆったりとキャンプを楽しめます。

能登半島は日本海に面しているため、天候が変わりやすい点にも注意が必要です。特に秋から冬にかけては強風が吹くことがあり、テントの設営にはしっかりとしたペグダウンが必要です。天気予報をこまめにチェックし、荒天時には無理をしないことが大切です。

アクセス

車(金沢から志賀町・大島キャンプ場)のと里山海道 柳田ICを降り、猫の目交差点を左折して約15分、大島南交差点を左折(大島キャンプ場公式の案内)
車(金沢から奥能登・珠洲方面)のと里山海道+珠洲道路経由で約2時間30分(珠洲市公式)。国道249号沿岸部の規制で延びることがあります
公共交通キャンプ場の多くは公共交通機関では行きづらい場所にあるため、車でのアクセスが基本

ルートの詳細は能登半島ドライブガイドを参考にするとよいでしょう。国道249号沿岸部の本復旧工事による片側交互通行・時間帯規制で所要時間が延びることがあります(2026年8月時点)。

買い出しについては、能登半島は大型スーパーやホームセンターが限られています。震災後は営業を再開していない店舗もあるため、食材や燃料は金沢や七尾で調達しておくのが確実です。営業中の道の駅や直売所で地元食材を手に入れるのも、能登キャンプの楽しみのひとつです。

日本海の景色と満天の星空、そして能登の食材。能登のアウトドアの魅力は変わりません。復旧の途上にある地域だからこそ、事前確認を丁寧に行い、営業している施設を訪れることが、そのまま地域の支えにもなります。

能登のキャンプ場・グランピングのよくある質問

能登半島でいま営業しているキャンプ場はどこですか?
2026年8月時点で公式に営業が確認できるのは、志賀町の大島キャンプ場(通年営業、毎週木曜定休・12月26日〜1月5日休業)と、七尾市能登島の松島オートキャンプ場(4月1日〜11月末)です。珠洲市の鉢ヶ崎オートキャンプ場と見附島シーサイドキャンプ場は受け入れが流動的なため、利用前に電話で確認してください。輪島市の袖ヶ浜キャンプ場は震災の影響で当分の間開放予定がなく、輪島市三井町の石川県健康の森は当面休館です。
能登のキャンプ場の予約方法とシーズンはいつですか?
予約方法は施設ごとに異なります。大島キャンプ場はログハウス・コテージ・電源付サイト・ドッグラン付サイト・バーベキューハウスが公式サイトのフォームからの予約で、フリーサイトは予約不要(当日、管理棟で受付)。当日・翌日の予約やキャンセル・変更は電話(090-4329-3134、9:00〜17:00)です。松島オートキャンプ場は電話(0767-84-8077)で、2026年度は3月1日から受付しています。能登町の柳田植物公園アストロコテージは電話のみ(0768-76-1680、利用日の3カ月前の月の1日朝9時から)。なっぷやじゃらんで一律に予約できるわけではありません。営業期間も施設により、大島はオールシーズン(木曜定休・年末年始休業)、松島は4〜11月です。海沿い施設は7〜8月が混み合います。
能登のキャンプ場の料金はいくらですか?
施設により異なります。松島オートキャンプ場は入場料が大人(中学生以上)300円・小人(小学生以上)200円・幼児無料、オートキャンプが車1台1区画4,000円、デイキャンプが車1台2,000円(2台目から800円)です(能登島観光協会の2026年度案内)。大島キャンプ場は施設使用料が小学生以上1人1泊600円、これに車両代(普通車1台1,200円/大型車・キャンピングカー2,200円/バイク500円)が加わり、フリーサイトはさらにテント・タープ各1張500円。小型ログハウスは1棟1泊10,000円、大型コテージは33,000円・35,000円です。珠洲市の鉢ヶ崎オートキャンプ場は1泊フリーサイト2,800円〜サニタリーユニット付5,800円(別途清掃協力費300円)、見附島シーサイドキャンプ場は1サイト1,000円+入場料大人300円・小人200円ですが、受け入れ状況が流動的なため利用前に施設へ確認してください。
能登でグランピングやコテージに泊まれますか?
テントなしの宿泊型は、大島キャンプ場の小型ログハウス20棟・中型コテージ1棟・大型コテージ2棟・ドッグラン付ログハウス1棟(公式サイトのフォームで予約)と、能登町・柳田植物公園のアストロコテージがあります。アストロコテージは天体観測ドーム付き3棟・小型望遠鏡付き3棟の計6棟ですが、地震の影響で通常どおり利用できる天体観測ドーム付きは1棟のみです。予約は電話のみです。いわゆるグランピング専門施設の一律の料金相場は、公式に確認できる範囲では示せません。
能登のキャンプ場は海水浴と組み合わせられますか?
キャンプ場に隣接していても遊泳できるとは限りません。2026年夏に能登地域で開設された海水浴場は千里浜(羽咋市)・今浜(宝達志水町)・鵜浦(七尾市)・八ヶ崎(七尾市)・鉢ヶ崎(珠洲市)・五色ヶ浜(能登町)の6か所です。一方、七尾市の松島とマリンパークは七尾市が2026年度の開設中止を発表し、輪島市の袖ヶ浜は「当分の間、開放予定はありません」と告知されています。志賀町の大島は公式サイトに2025年の閉鎖告知が残ったままで2026年の開設案内が出ておらず、増穂浦は運営していた能登リゾートエリア増穂浦が2026年3月31日で業務を終了しています。海水浴目的なら、キャンプ場の営業とは別に開設状況を確認してください。

写真クレジット:
能登半島の海岸風景 — 雷太(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)
能登半島の豊かな自然 — 雷太(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)

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わっか北陸編集部
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