【2026年8月時点】能登地方は令和6年能登半島地震からの復旧途上にあり、施設の営業時間・料金・休業の状況が変わることがあります。奥能登の沿岸を通る国道249号では復旧工事によるう回・通行規制が続く区間があり、道の駅などの休憩施設も営業日を短縮しています。夜間に星空を見に行く場合は、日中のうちに道路状況とトイレ・駐車場の使える場所を確認しておくと安心です。お出かけ前に、各施設の公式サイトや電話で最新の状況をご確認ください。
記事の要点
- 代表的な観察ポイントは珠洲市の真浦海岸・禄剛埼灯台周辺・見附島周辺・輪島市の白米千枚田。いずれも街明かりが少なく、日本海側に開けた空が見渡せます
- 見附島は見附公園(無料駐車場・約200台)に車を停め、海岸側から眺めます。金沢からのと里山海道経由で約2時間半〜3時間が目安です
- 白米千枚田のイルミネーション「あぜのきらめき」は震災後、開催が見送られたままです。道の駅「千枚田ポケットパーク」も金・土・日・祝のみの短縮営業(売店10:00〜15:00、レストラン11:00〜14:00)です
国道249号の沿岸部にはう回や片側交互通行が残る区間があります。営業時間外はトイレや売店が使えない前提で、明かり・防寒・飲料を用意してお出かけください。
能登半島は都市部の光害が少なく、日本有数の星空スポットとして知られています。特に奥能登エリアは人工光がほとんどなく、天の川や流れ星を肉眼でくっきりと見ることができます。白米千枚田の棚田越しに広がる星空や、見附島のシルエットと星空のコラボレーション、禄剛埼灯台から眺める満天の星など、能登ならではの星空風景をご紹介します。
目次
能登の星空スポット・珠洲市の真浦海岸

能登半島の先端に位置する珠洲市は市街地の明かりが少なく、能登の星空スポットの中でも特に暗さに恵まれたエリアです。中でも珠洲市真浦町の真浦海岸は、輪島市の曽々木海岸から続く外浦の海岸線にあり、日本海側に開けた空を遮るものなく見上げられるポイントです。近くには落差約35メートルの垂水の滝や奇岩の帆立岩があり、日中の景観も見ごたえがあります。
真浦海岸での星空観察は、新月前後の晴れた夜が最適です。周囲に街灯がほとんどないため、到着前に懐中電灯を準備しておきましょう。波の音を聴きながら見上げる満天の星空は、日常の喧騒を忘れさせてくれる贅沢な時間です。ただしこの一帯を通る国道249号の沿岸部は、令和6年能登半島地震と同年9月の奥能登豪雨で被災し、2026年時点でも本復旧に向けた工事が続いています。う回路や片側交互通行の区間があるため、夜間に走る前に必ず日中の明るいうちにルートを確認してください。同じ珠洲市内には禄剛埼灯台もあり、能登半島最先端の岬から見上げる星空も格別です。
能登の星空スポット・白米千枚田の夜空
白米千枚田は、昼間は日本海に面した美しい棚田風景で知られていますが、夜になると一変して幻想的な星空スポットに変わります。春から秋にかけて、水を張った棚田に星空が映り込む「逆さ星空」は、カメラマンにも人気の被写体です。1004枚の棚田が段々に連なる地形と、日本海の水平線の上に広がる星空のコントラストは、能登でしか見られない特別な風景です。なお千枚田は地震で畦(あぜ)に亀裂が入るなどの被害を受け、作付けを再開した区画とそうでない区画があります。水鏡の星空が見られるかどうかは年や区画によって変わります。
白米千枚田での星空観察は、道の駅「千枚田ポケットパーク」の駐車場が拠点となります。この道の駅は令和6年能登半島地震の影響で金・土・日・祝のみの営業に短縮されており、売店は10:00〜15:00、レストランは11:00〜14:00の営業です(2026年8月時点)。棚田を彩るイルミネーション「あぜのきらめき」も、震災後は開催が見送られており、2025年度(2026年3月まで)も実施されていません。星空を目当てに訪れる場合は、営業時間外はトイレや売店が使えない前提で準備していきましょう。水を張った5月の田植え前後は水面に星が映り込む絶好のチャンスで、天体写真家にも人気のシーズンです。
能登の星空スポット・見附島と星空

見附島は、軍艦のような形から「軍艦島」と呼ばれ、珠洲市のシンボルとして親しまれてきた奇岩です。ただし令和6年能登半島地震で島の南東側が大きく崩落し、以前の写真とはかなり違う姿になっています。それでも海に浮かぶ島影と星空を組み合わせた構図は健在で、島のシルエットの背後に天の川が昇る夏の夜は、静かで印象深い光景が広がります。
見附島の星空観察は、見附公園(無料駐車場・約200台)に車を停めて海岸側から楽しみます。地震以降、島へ続いていた石の飛び石は失われ、海岸には立ち入りを制限しているエリアもあるため、ロープや看板の指示には必ず従ってください。恋路海岸方面に少し離れると、見附島をフレームに入れながら星空を眺めることができます。写真撮影の場合は広角レンズと三脚が必須で、ISO感度を高めに設定して長時間露光で撮影します。
能登の星空観察の持ち物とベストシーズン
能登で星空観察を楽しむためのベストシーズンは、天の川が見やすい5月〜10月です。特に夏至前後の6月〜7月は天の川の中心部が高く昇り、最も美しい銀河の姿を楽しめます。ペルセウス座流星群(8月中旬)やふたご座流星群(12月中旬)の時期は、流れ星も合わせて楽しめるためおすすめです。新月前後の3〜5日間が月明かりの影響が少なく、星空観察に最適です。
持ち物としては、レジャーシートやアウトドアチェア(寝転んで見上げるのが楽です)、懐中電灯(赤いフィルターを貼ると暗順応を妨げません)、防寒着(夏でも夜は冷えます)、虫除けスプレー、双眼鏡(星雲や星団の観察に便利)が基本です。天体写真を撮影する場合は、三脚、リモートシャッター、広角レンズ、予備バッテリーも用意しましょう。スマートフォンの星座アプリを使えば、星座の同定も簡単にできます。
能登の星空スポットへのアクセスと宿泊

星空スポットへのアクセス
- 車(レンタカー):最も便利。能登半島ドライブを楽しみながら、日中は観光スポットを巡り、夜は星空観察というプランが理想的です
- 金沢から珠洲市まで:のと里山海道を利用して約2時間半〜3時間が目安。復旧工事による規制で時間が延びることがあります
- 公共交通:奥能登エリアは本数が限られているため、車での移動を推奨します
日没後は街灯のない道が続き、路面の段差や工事区間も残っているため、走り慣れない道を夜に初めて通るのは避けましょう。
宿泊は、能登のゲストハウスや民宿が候補になります。星空観察は深夜に及ぶことが多いため、観察スポットに近い宿を選ぶと便利です。能登の温泉に浸かった後、夜空を見上げるという過ごし方もできます。ただし奥能登では震災後に休業したままの宿や、復旧工事関係者の長期滞在で予約が取りにくい宿もあり、営業状況は施設ごとに大きく異なります。空室検索の結果だけで判断せず、宿へ直接確認してから計画を立てるのが確実です。天候は変わりやすいため、2泊以上の滞在で星空観察のチャンスを増やすのが賢明です。能登の暗い空と澄んだ空気が織りなす星空は、一度見たら忘れられない感動を与えてくれるでしょう。
真浦海岸・白米千枚田・見附島はいずれも夜間の公共交通がありません。星空を見るなら車の確保が前提になります。
能登の星空スポットのよくある質問
能登半島で星空・天の川が見える場所はどこですか?
能登の星空観察のベストシーズンはいつですか?
持ち物と観察時の注意点は?
令和6年能登半島地震のあとでも星空スポットへ行けますか?
白米千枚田の「あぜのきらめき」は見られますか?
ガイド付きの星空観察ツアーはありますか?
写真クレジット:
星空観測スポットとしても人気の能登の海岸 — 雷太(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)
見附島と能登の海岸 — 国土地理院(Wikimedia Commons / Attribution)
夜空の美しい恋路海岸 — Qurren(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)















