【2026年8月時点】石崎奉燈祭は令和6年能登半島地震の影響で2024年の開催が見送られ、2025年8月2日に2年ぶりの通常開催で復活しました。2026年は8月1日(土)に開催されました(七尾市公式サイト掲載)。能登地方は復旧途上にあり、周辺施設の営業状況や交通事情は変わることがあります。おでかけ前に七尾市や石崎奉燈祭奉賛会(0767-62-2835)で最新情報をご確認ください。
石崎奉燈祭(いっさきほうとうまつり)は、石川県七尾市石崎町で毎年8月第1土曜日に開催される勇壮な夏祭りです。高さ約13メートル、重さ約2トンもの巨大な奉燈(キリコ)を約100人の男衆が担ぎ上げ、威勢のよい掛け声とともに町内を練り歩く姿は圧巻の一言。能登のキリコ祭りの中でも最大級のスケールを誇り、多くの観光客を魅了し続けています。
目次
石崎奉燈祭の歴史と起源
石崎奉燈祭の起源は、江戸時代後期にまで遡るとされています。漁業の町として栄えた石崎地区では、海の安全と豊漁を祈願するために祭りが行われるようになりました。当初は小さな灯籠を掲げるものでしたが、時代とともに奉燈は大型化し、現在のような巨大なキリコを担ぐ勇壮な祭りへと発展しました。
石崎地区はもともと漁師町であり、祭りは漁業に携わる男たちの心意気を示す場でもありました。荒々しい海で命を懸けて働く漁師たちの誇りと団結力が、この祭りの根底に流れています。現在でも石崎の住民にとって奉燈祭は一年で最も大切な行事であり、遠方に暮らす出身者もこの日のために帰郷するほどです。
石崎奉燈祭の巨大キリコの特徴
石崎奉燈祭で担がれる奉燈は、能登のキリコ祭りの中でも群を抜く大きさです。高さは約13メートル、重さは約2トンにもなり、この巨大な奉燈を約100人の担ぎ手が一丸となって持ち上げます(七尾市和倉温泉お祭り会館の展示解説による)。祭り当日は東地区・西地区あわせて6基の大奉燈が町内を練り歩きます。奉燈には武者絵などの豪華な絵柄があしらわれ、夜には内部に灯りがともされます。
奉燈の骨組みには能登ヒバなどの木材が使われ、和紙に描かれた絵が貼り付けられています。夜になると内部のロウソクに火が灯され、巨大な行燈のように美しく輝く様子は幻想的です。各町内が競い合うように趣向を凝らした奉燈を製作しており、毎年異なるデザインを楽しめるのも見どころのひとつです。

石崎奉燈祭の見どころと祭りの流れ
石崎奉燈祭は、昼の部と夜の部に分かれています。午後になると各町内から奉燈が出発し、担ぎ手たちの威勢のよい掛け声「サッカサイ、サカサッサイ、イヤサカサー」が石崎の町に響き渡ります。複数の奉燈が狭い路地を練り歩く様子は迫力満点で、見物客との距離が近いのも石崎奉燈祭の魅力です。
祭りのクライマックスは夜に訪れます。ロウソクの灯りで照らし出された巨大な奉燈が夜空に浮かび上がり、担ぎ手たちが最高潮の熱気で練り歩く光景は息をのむ美しさです。奉燈同士がすれ違う場面では、各町内のプライドをかけた迫力あるぶつかり合いが見られることもあります。
祭り当日は町内に露店が出ることもありますが、震災後は出店の状況が年によって変わります。飲み物や食事は事前に用意しておくと安心です。地元の人々と一緒に祭りの雰囲気を味わえるのが、石崎奉燈祭ならではの体験です。
石崎奉燈祭の担ぎ手と漁師町の絆
石崎奉燈祭を支えているのは、石崎町の各地区の男衆です。七尾市の紹介によれば、担ぎ手は「ねじり鉢巻きに地下足袋を履き、きつく締めたさらしにお守りを携え」て奉燈に挑みます。声を合わせて巨大な奉燈を持ち上げる光景は、漁師町の団結力を象徴しています。
かつては漁師が中心だった担ぎ手も、現在では地区内外のさまざまな職業の人々が参加しています。令和6年能登半島地震のあとは町を離れた住民も多く、石崎奉燈祭奉賛会は祭りの再開にあたってクラウドファンディングを実施し、地区外からの担ぎ手も受け入れながら開催を続けています。祭りの根底にある漁師町の気質—荒波に立ち向かう勇気と仲間との絆—は今も変わりません。

石崎奉燈祭の開催情報とアクセス
石崎奉燈祭は毎年8月第1土曜日に開催され、2026年は8月1日(土)に行われました。メイン会場は石崎町の堂前広場で、夕方と夜の2回、6基の奉燈が集結して乱舞を繰り広げます。詳しい進行時刻は年によって変わるため、石崎奉燈祭奉賛会(石崎地区コミュニティセンター内・0767-62-2835)または七尾市交流推進課(0767-53-8424)にご確認ください。なお、会場周辺ではドローンの飛行自粛が呼びかけられています。
会場(石崎町)へのアクセス
- 電車:JR七尾線の終着駅「和倉温泉駅」が会場の石崎町にあり、駅から会場までは徒歩圏内です
- 車:のと里山海道「和倉IC」から。ただし祭り当日は周辺道路に交通規制が敷かれます
- 駐車場:臨時駐車場と交通規制の範囲は、七尾市公式サイトの石崎奉燈祭ページに掲載されるパンフレット(PDF)で毎年案内されます。内容は年によって変わるため、直前に確認するか奉賛会(0767-62-2835)へ問い合わせてください
祭り当日は交通規制が敷かれるため、公共交通機関の利用が確実です。
宿泊を組み合わせる場合、隣接する和倉温泉は震災からの復旧途上にあり、営業を再開した旅館と休業中の旅館が混在しています。営業中の宿は和倉温泉観光協会の宿泊情報ページで確認できます。祭りの時期は特に混み合うため、早めの予約をおすすめします。
石崎奉燈祭と能登のキリコ祭り文化
石崎奉燈祭は、能登半島に200以上あるとされるキリコ祭りのひとつです。キリコとは、祭礼に使われる大型の灯籠のことで、能登各地で独自のキリコ祭りが受け継がれています。石崎奉燈祭はその中でも最大級の奉燈を誇り、能登を代表するキリコ祭りとして広く知られています。
能登のキリコ祭りは2015年に日本遺産に認定されており、石崎奉燈祭もその構成文化財のひとつです。夏から秋にかけて能登半島の各地で開催されるキリコ祭りを巡る旅は、能登の文化を深く理解するうえで最高の体験となるでしょう。それぞれの地域で異なるキリコの形態や祭りの様式を比較してみるのも楽しみ方のひとつです。
石崎奉燈祭を満喫するためのポイント
石崎奉燈祭を存分に楽しむためのポイントをいくつかご紹介します。まず、場所取りは早めに行いましょう。特に奉燈が集結するメイン会場付近は大変混雑するため、午前中から場所を確保しておくと安心です。カメラで撮影する場合は、夜の奉燈を撮影するための三脚や高感度カメラがあると便利です。
8月の七尾は蒸し暑いため、熱中症対策は必須です。水分補給をこまめに行い、帽子や日傘を持参しましょう。また、奉燈が通る道沿いでは安全な距離を保つことも大切です。巨大な奉燈が目の前を通過する迫力を感じながらも、担ぎ手の動きに注意して安全に祭りを楽しんでください。
石崎奉燈祭周辺の見どころ
石崎奉燈祭を訪れた際には、周辺の観光スポットもあわせて楽しみましょう。能登のキリコ祭り文化をより深く知りたい方は、能登のキリコ祭りの特集もご覧ください。祭りの日以外に実物の奉燈を見たいなら、和倉温泉にある七尾市和倉温泉お祭り会館がおすすめです。石崎奉燈祭の実物の奉燈をはじめ、青柏祭のでか山、お熊甲祭の枠旗などを展示しています(9:00〜17:00・入館は16:30まで、毎月第2・第4水曜と年末年始は休館、入館料は一般800円/小・中学生400円)。なお、輪島市の輪島キリコ会館は令和6年能登半島地震の影響で当面の間、臨時休館しています。
祭りの前後には、石崎地区からほど近い和倉温泉でゆっくり疲れを癒すのがおすすめです。開湯1200年の歴史を持つ和倉温泉では、良質な湯と能登の海の幸を堪能できますが、震災の影響で休業中の旅館もあるため、宿泊・日帰り入浴の可否は事前にご確認ください。また、七尾の市街地では歴史ある街並みの散策や、地元グルメの食べ歩きも楽しめます。石崎奉燈祭を中心に、能登の夏を満喫する旅を計画してみてはいかがでしょうか。
石崎奉燈祭のよくある質問
石崎奉燈祭はどんな祭りですか?開催時期は?
石崎奉燈祭へのアクセスと観覧のポイントは?
能登のキリコ祭りとは何ですか?石崎以外の有名な祭りは?
石崎奉燈祭の見どころは昼と夜どちらですか?
写真クレジット:
能登キリコ祭りで担がれる巨大なキリコの風景 — Daniel Ramirez from Honolulu, USA(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)
能登キリコ祭りのパレード風景 — Daniel Ramirez from Honolulu, USA(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)















