秋の金沢は、1年でもっとも旅行しやすい季節です。9月下旬から10月は暑さが引いて街歩きが快適になり、11月に入ると兼六園の雪吊り作業(11月1日開始)と紅葉が重なり、加能ガニ・香箱ガニの解禁(11月6日)で食卓も一気に冬支度に入ります。この記事では、2026年の秋の金沢を月別の見どころ・イベント日程・モデルコース・服装まで、旅程を組める形で整理しました。

秋の金沢はいつが狙い目?月別カレンダー

金沢の秋は、9月・10月・11月でまったく表情が変わります。「紅葉を見たい」「カニを食べたい」「混雑を避けたい」のどれを優先するかで、行くべき時期が変わると考えてください。

秋の金沢・目的別の見頃カレンダー

9月下旬 10月 11月上旬 11月中旬 11月下旬
兼六園の紅葉11月中旬〜下旬
兼六園の雪吊り作業11月1日〜12月中旬
加能ガニ・香箱ガニ11月6日解禁
ライトアップ9月19〜22日
ライトアップ「秋の段」11月の土日(7・14・15・21・22・28・29日)
湯涌ぼんぼり祭り・金沢マラソン10月17日/10月25日(当日は交通規制)
長袖+羽織るもの
コートと折りたたみ傘

景色味覚催し服装の目安

紅葉・雪吊り・カニの3つが重なるのは11月中旬以降だけ。逆に混雑を避けて街歩きを楽しむなら9月下旬〜10月上旬が快適です。

迷ったときの目安は11月中旬です。紅葉・雪吊り・カニという金沢の秋の三要素がすべて揃うのはこの時期だけで、そのぶん宿は早く埋まります。逆に「静かに街を歩きたい」なら9月下旬〜10月上旬が快適です。

秋の兼六園。日本三名園の庭園が紅葉に染まる
秋の兼六園。紅葉のピークは例年11月中旬〜下旬(Photo: 663highland / CC BY 2.5)

秋の金沢の紅葉 — 兼六園・大乗寺丘陵公園・卯辰山

金沢市内の紅葉は平地のため、県内でもっとも遅く例年11月中旬から下旬に見頃を迎えます。白山山系(10月中旬〜下旬)や加賀の渓谷(11月上旬〜中旬)とは1か月近いずれがあるので、「石川の紅葉」とひとくくりにして日程を決めると外します。

  • 兼六園 — 霞ヶ池や曲水沿いのモミジ。11月1日から雪吊り作業が始まるため、中旬以降は「紅葉と雪吊り」が同時に見られる。入園料は大人320円・小人100円、65歳以上は無料(証明書提示)。10月16日〜2月末は8:00〜17:00(最終入園16:30)
  • 大乗寺丘陵公園 — 市南部の丘陵地。入園も駐車場も無料で計450台規模あり、シーズン中でも停めやすい穴場。市街地から日本海までの眺望とセットで楽しめる
  • 卯辰山 — ひがし茶屋街の背後の展望地。車で山頂付近まで上がれるので、茶屋街散策のあと夕暮れに立ち寄れば紅葉と夜景を両取りできる

加賀の那谷寺・鶴仙渓や白山白川郷ホワイトロードまで含めた石川県全域の見頃・料金・駐車場は、石川の紅葉名所2026完全ガイドに整理しています。

秋の夜の金沢 — ライトアップ「秋の段」と雪吊り

秋の金沢で見逃したくないのが「金沢城・兼六園四季物語 秋の段」の夜間ライトアップです。2026年の開催日は9月19日(土)〜22日(火・祝)と、11月7日・14日・15日・21日・22日・28日・29日。点灯時間は9月が19:00〜21:00、11月が18:00〜21:00(最終入園20:45)です。

最大の利点は、ライトアップ時間中は兼六園の入園が無料になること。日中は有料なので、夕方に金沢城公園を歩いてから兼六園に入る流れが効率的です。金沢城公園側では石川門・玉泉院丸庭園・河北門・菱櫓・鼠多門などが照らされ、兼六園では徽軫灯籠・唐崎松・噴水が浮かび上がります。紅葉と重なるのは11月開催分です。

夜の金沢城公園。秋の段では石川門や鼠多門がライトアップされる
夜の金沢城公園。秋の段では城郭建築が浮かび上がる(編集部撮影)

もうひとつの秋の風物詩が雪吊りです。兼六園では毎年11月1日に「唐崎松」から作業が始まり、12月中旬まで園内各所で続きます。高さ約9メートルの唐崎松には5本の芯柱と約800本の縄が使われ、重機を使わない手作業で進みます。作業そのものを見学できるのはこの時期だけで、円錐形の縄が空に広がっていく過程は、完成後の姿とはまた別の見どころです。

秋の金沢グルメ — カニ解禁・のどぐろ・加賀野菜

金沢の食が本領を発揮するのは、実は秋の後半です。11月6日、石川県のズワイガニ漁が解禁されます。オスは「加能ガニ」として青いタグ付きで出荷され、メスの「香箱ガニ」は内子・外子・カニ味噌を甲羅に盛った甲羅盛りで供されます。香箱ガニの漁期は12月29日までと短いため、秋の旅行で狙うなら11月一択です。詳しくは加能ガニ・香箱ガニ解禁2026完全ガイドにまとめました。

カニ以外にも、秋の日本海は魚が充実します。脂ののったのどぐろ、ぶり、甘えびなどが近江町市場の店頭に並び、海鮮丼の内容も夏場とは変わります。陸の方では加賀野菜が旬。さつまいもの五郎島金時、加賀れんこん、源助だいこんといった伝統野菜が出回り、金沢おでんの種にもなります。

金沢・近江町市場の鮮魚店。秋はのどぐろやカニが並ぶ
近江町市場。11月に入ると店頭がカニ中心に切り替わる(編集部撮影)

秋の金沢のイベント — 湯涌ぼんぼり祭りと金沢マラソン

湯涌ぼんぼり祭りは、金沢市の奥座敷・湯涌温泉で開かれる秋の祭りです。2026年は10月17日(土)に第14回が開催されます。温泉街にぼんぼりが灯り、参加者が願いを書いた「のぞみ札」を焚き上げる神事が行われます。夕方以降の温泉街への入場と神事の観覧には入場券が必要なので、行くと決めたら公式の案内で券の販売方法を確認してください。

金沢マラソン202610月25日(日)8:30スタート、定員15,000人。しいのき迎賓館前をスタートし、石川県西部緑地公園陸上競技場でフィニッシュする42.195kmのコースです。走らない旅行者にとって重要なのはこの日は市内中心部で大規模な交通規制がかかること。10月25日に金沢を車で移動する予定なら、コースと規制時間を事前に確認するか、日程をずらすのが無難です。

秋の金沢1泊2日モデルコース

11月中旬、紅葉・雪吊り・カニをすべて拾う想定の行程です。金沢の主要スポットは徒歩とバスで回れるため、レンタカーは不要です。

1日目 11:00
近江町市場金沢駅から徒歩約15分。海鮮丼か、解禁後なら香箱ガニで昼食。
13:00
金沢城公園市場から徒歩圏。石川門から入り、玉泉院丸庭園・鼠多門を経て兼六園側へ。
15:00
兼六園紅葉と雪吊りを見る。ライトアップ開催日なら一度出て、18:00の点灯に合わせて再入園すると無料。
2日目 9:30
ひがし茶屋街朝のうちに歩くと人が少ない。卯辰山まで足を延ばせば市街の眺望も。
13:00
大乗寺丘陵公園車があれば紅葉の穴場へ。公共交通なら金沢21世紀美術館に差し替え。
16:00
金沢駅鼓門を見て帰路へ。土産は駅ビル「あんと」で。

湯涌温泉に泊まれば、金沢市街から車・バスで約40分の距離で温泉と紅葉を組み合わせられます。11月の週末と連休は宿の埋まりが早いため、日程が決まった時点で押さえておくと安心です。

秋の金沢の気候と服装・アクセス

金沢の秋で最も注意すべきはです。11月に入ると日本海側特有の時雨(しぐれ)が増え、晴れていても短時間で降り出します。「弁当忘れても傘忘れるな」と言われる土地柄なので、折りたたみ傘は必携。11月下旬の朝晩は10度を下回る日もあり、羽織るものを一枚多めに持つと安心です。

出発地点交通手段所要時間
東京駅北陸新幹線「かがやき」約2時間30分
大阪駅特急サンダーバードで敦賀→北陸新幹線約2時間30分
名古屋駅特急しらさぎで敦賀→北陸新幹線約2時間30分
金沢駅→兼六園・21世紀美術館路線バス約15分
金沢駅→近江町市場徒歩約15分

市内の主要観光地は「城下まち金沢周遊バス」などのバス路線でつながっており、1日フリー乗車券を使えば効率よく回れます。ただし10月25日の金沢マラソン当日はバス路線にも規制の影響が出るため、当日移動する場合は運行情報を確認してください。

秋の金沢はいつ行くのがベストですか?
紅葉・雪吊り・カニをすべて楽しむなら11月中旬です。金沢市内の紅葉は例年11月中旬〜下旬が見頃、雪吊り作業は11月1日開始、カニ漁の解禁は11月6日で、この3つが重なるのが11月中旬以降になります。混雑を避けて街歩きを楽しみたいなら9月下旬〜10月上旬が快適です。
2026年の兼六園の秋のライトアップはいつですか?
「金沢城・兼六園四季物語 秋の段」として、2026年9月19日(土)〜22日(火・祝)と、11月7日・14日・15日・21日・22日・28日・29日に開催されます。点灯時間は9月が19:00〜21:00、11月が18:00〜21:00(最終入園20:45)。ライトアップ時間中は兼六園の入園が無料です。
兼六園の雪吊りはいつから見られますか?
毎年11月1日に「唐崎松」から作業が始まり、12月中旬まで園内各所で続きます。紅葉と雪吊りが同時に見られるのは11月中旬〜下旬の短い期間だけです。取り外しは3月中旬頃です。
秋にカニは食べられますか?
石川県のズワイガニ漁の解禁は11月6日なので、10月中は県産の生のカニは出回りません。11月6日以降であれば、オスの「加能ガニ」とメスの「香箱ガニ」の両方が味わえます。香箱ガニは12月29日で漁期が終わります。
金沢マラソンの日は観光に影響しますか?
2026年は10月25日(日)8:30スタートで、市内中心部に大規模な交通規制がかかります。車での移動やバス路線に影響が出るため、この日に金沢を訪れる場合はコースと規制時間を事前に確認するか、徒歩で回れる範囲に予定を絞るのが無難です。
秋の金沢はどんな服装がよいですか?
9月下旬は残暑が残り半袖でも過ごせますが、10月中旬からは長袖+羽織るもの、11月下旬は朝晩10度を下回る日もあるためコートが必要です。通年で重要なのは雨具で、11月は時雨が多く晴れていても急に降ります。折りたたみ傘は必ず持参してください。

写真クレジット:
秋の兼六園 — 663highland(Wikimedia Commons / CC BY 2.5)
夜の金沢城公園 — 編集部撮影
近江町市場 — 編集部撮影

gourmet & travel
金沢のグルメをお取り寄せ
楽天市場でお取り寄せグルメを探すRakuten
SHARE𝕏 投稿LINE
わっか北陸編集部
HOKURIKU TRAVEL GUIDE
石川・富山・福井の北陸3県を専門に取材する観光メディア「わっか北陸」の編集部。地元ライターによる現地取材と最新情報をもとに、旅行者に役立つガイドを発信しています。運営者情報・編集方針はこちら →