石川県輪島市の海岸沿いに広がる白米千枚田(しろよねせんまいだ)は、日本海に面した急斜面に1,004枚の小さな棚田が連なる圧巻の景観です。日本の棚田百選に選ばれ、世界農業遺産「能登の里山里海」の代表的な景観として、国内外から多くの観光客が訪れる能登半島屈指の絶景スポットです。
目次
白米千枚田とは — 日本海に面した1,004枚の棚田

白米千枚田は、輪島市白米町の国道249号沿いに位置する棚田です。日本海に向かって急傾斜地に1,004枚の田んぼが階段状に広がっており、最も小さい田んぼはわずか0.2平方メートルほど。機械が入れないほど小さな田を、地元の農家が手作業で守り続けています。
2001年に国の名勝に指定され、2011年には「能登の里山里海」として日本で初めて世界農業遺産(GIAHS)に認定されました。能登半島の自然と人の営みが織りなす文化的景観の象徴として、その価値が世界的に認められています。
白米千枚田の四季 — 季節ごとに変わる絶景

白米千枚田は四季折々に異なる表情を見せ、どの季節に訪れても美しい景観を楽しめます。
- 春(4〜5月) — 田植え前の水田に空と海が映り込み、鏡のような幻想的な光景が広がります。田植えは毎年5月に行われ、オーナー制度による田植え体験イベントも人気
- 夏(6〜8月) — 鮮やかな緑の稲が棚田を覆い、日本海の青と稲の緑のコントラストが美しい季節
- 秋(9〜10月) — 黄金色に実った稲穂が棚田を染め上げ、収穫の喜びにあふれる風景に。9月頃の稲刈りシーズンは特に見ごたえがあります
- 冬(10月〜3月) — 例年は「あぜのきらめき」イルミネーションが棚田を彩る季節。ただし能登半島地震後は開催が見合わされています(下記参照)
白米千枚田「あぜのきらめき」— 現在は開催見合わせ中

重要:「あぜのきらめき」は、2024年の能登半島地震以降、開催が見合わされています。運営元の発表では2025年度(2026年3月まで)も震災の影響で開催されておらず、2026年度以降の再開時期も公表されていません。イルミネーション目的で訪問を計画している場合は、必ず事前に輪島市・白米千枚田の公式発表をご確認ください。
以下は、開催されていた当時の内容です。2011年に始まった「あぜのきらめき」は、例年10月中旬から翌3月中旬にかけて行われる白米千枚田の冬の風物詩でした。約25,000個のLEDライト(ペットボタル)が棚田のあぜ道に設置され、日没とともに棚田全体がピンクやゴールドの光に包まれます。
LEDは15分ごとに色が変化し、日本海の波音をBGMに幻想的な光の棚田が浮かび上がります。観賞は無料で、冬の能登を代表する人気イベントとして多くの来場者を集めてきました。棚田そのものは訪問可能なので、稲刈り後の棚田の造形や日本海に沈む夕日を目当てに訪れる価値は十分にあります。
白米千枚田オーナー制度 — 棚田を守る取り組み
白米千枚田では、棚田の保全と地域活性化のためにオーナー制度が設けられています。年会費を納めることで棚田のオーナーとなり、田植えや稲刈りなどの農作業体験に参加できます。収穫されたお米はオーナーに届けられ、能登の里山の恵みを味わうことができます。
企業や個人など全国から多くのオーナーが参加しており、この制度が千枚田の景観維持に大きく貢献しています。観光で訪れるだけでなく、棚田の保全に携わるという形で能登とつながれる魅力的な仕組みです。
白米千枚田へのアクセス・見学情報
| 所在地 | 石川県輪島市白米町99-5 |
| 見学 | 自由(24時間) |
| 料金 | 無料 |
| 所要時間 | 約30分〜1時間(散策含む) |
| アクセス(車) | のと里山海道 のと里山空港ICから約40分 輪島市街から国道249号を約15分 |
| 駐車場 | 道の駅「千枚田ポケットパーク」(無料・約50台) |
| あぜのきらめき | 能登半島地震後は開催見合わせ中(例年は10月中旬〜翌3月中旬・日没から約4時間) |
| ベストシーズン | 5月(水鏡)、9月(黄金の稲穂)、通年(日本海に沈む夕日) |
白米千枚田の棚田オーナー制度(1区画3万円/年)に参加すれば、田植え・稲刈り・あぜ塗りなど年間を通じた農作業体験が可能です。作業参加者には新米とイルミネーション観賞の特典もあり、毎年応募開始直後に定員が埋まる人気プログラムです。能登の「里山里海」という独自の自然文化を手と体で実感したい方に最適な体験です。
写真クレジット:
棚田風景 — Totti(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)
あぜのきらめき — みーすけ(Wikimedia Commons / CC0)
夕暮れ — MaedaAkihiko(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)




















