「天然のいけす」と呼ばれる富山湾に恵まれた富山県。白えびやホタルイカ、氷見の寒ブリ、ますのすし、富山ブラックラーメンなど、他の地域では味わえない独自のグルメが揃います。2026年版の本ガイドでは、富山を訪れたら絶対に食べたい名物グルメ10選を、地元目線で徹底解説します。

グルメ旬・おすすめ時期価格目安おすすめスポット
ますのすし通年小箱1,300円〜一重2,200円(源・税込)富山駅・源・関野屋
白えび春〜夏(4〜11月)丼1,500〜2,500円白えび亭・白えびや
ホタルイカ春(3〜5月旬)酢味噌和え500〜800円滑川・岩瀬浜エリア
富山ブラックラーメン通年800〜1,200円大喜・麺家いろは
氷見の寒ブリ冬(11月〜2月)刺身1,500〜3,000円氷見番屋街・港の朝市
回転寿司通年1,500〜3,000円廻る富山湾 すし玉・番やのすし
加積りんご秋(10〜11月)1個200〜500円魚津市・農産物直売所
富山おでん通年1人前800〜1,500円糸庄・たこ八・大衆食堂

ますのすし — 富山が誇る駅弁の王様・鱒寿司

富山名物ますのすし(鱒寿司)の笹に包まれた姿
ますのすし(鱒寿司)。富山名物の押し寿司(Photo: hirotomo t / CC BY-SA 2.0)

ますのすし(鱒寿司)は、富山県を代表するご当地グルメであり、全国区の知名度を誇る「駅弁の王様」です。酢でしめたサクラマスを酢飯の上に並べ、笹で包んで木製の曲物(まがりもの)に入れて重石をかけ、一晩かけて押し固めたもの。シンプルながらも、サクラマスの旨みと米の酸味が絶妙に調和した滋味深い味わいです。

富山市内には数十軒のますのすしメーカーがあり、それぞれに独自のレシピがあります。「源」「関野屋」「川上鱒寿し店」など、富山駅周辺でも複数のブランドを食べ比べることができます。

白えび — 「富山湾の宝石」と呼ばれる幻のエビ

白えび(シロエビ)は、富山湾の深海(200〜600m)にのみ生息する透明感のある白いエビ。深海から水揚げされると酸化して白くなることから「白えび」と呼ばれます。国内では富山湾でしか漁獲されないため「幻のエビ」「富山湾の宝石」とも呼ばれる希少食材です。

旬は4〜11月(漁期:定置網漁は4月下旬〜11月頃)。刺身・素揚げ・天ぷら・かき揚げ・丼など様々な調理法で楽しめます。特に白えびの刺身は、とろける食感と甘みが絶品。富山市内の「白えび亭」や「白えびや」では、白えびを専門に扱うメニューが揃います。

白えびとホタルイカの最新情報はホタルイカ・白えび富山湾2026春シーズンガイドでも詳しくご紹介しています。

ホタルイカ — 春の富山湾が生む神秘の光るイカ

ホタルイカは、毎年3〜5月に富山湾の浅瀬に押し寄せる小さなイカ。体長わずか6〜7cmですが、青白く発光する生態が幻想的で、富山湾の春の風物詩となっています。世界で唯一、富山湾でのみ大規模な発光が見られることから「ほたるいかミュージアム」(滑川市)では、発光観察体験も行われています。

食材としては酢味噌和え・沖漬け・炊き込みご飯・パスタなど幅広く使われます。特にボイルしたホタルイカを酢味噌で和えた「酢味噌和え」は富山の定番家庭料理。春の富山を訪れたら、ぜひ地元の市場や食堂で味わってください。

富山ブラックラーメン — 漆黒のスープが衝撃の富山発B級グルメ

富山ブラックラーメン。真っ黒な醤油スープが特徴の富山名物
富山ブラックラーメン。漆黒の濃口醤油スープが特徴(Photo: Zengame / CC BY 2.0)

富山ブラックラーメンは、太麺に濃口醤油の真っ黒なスープが特徴的な、富山発祥のご当地ラーメン。戦後の富山市内で、工事現場の肉体労働者のための塩分補給食として生まれたとされています。元祖は1947年創業の「大喜(たいき)」で、今もその流れを汲む店が富山市内に多数あります。

ブラックスープの濃さは店によって異なりますが、共通して太い縮れ麺チャーシュー・ネギ・メンマのシンプルなトッピングが特徴。ご飯と合わせる「ライスセット」も多くの店で提供されています。

氷見の寒ブリ — 冬の富山湾が生む味覚の王者

毎年11月〜2月頃、富山湾の氷見沖で水揚げされる氷見の寒ブリは、脂が豊富でブリ本来の旨みが凝縮した「冬の王者」。1本のブリが10kg超になることも珍しくなく、その豊富な脂ノリは他産地のブリと一線を画します。氷見漁港に上がった新鮮な寒ブリは、地元の民宿・割烹・番屋街レストランで刺身や切り身として提供されます。

「ひみ寒ぶり宣言」が出た日(通常12月〜1月)には、フォーリンデブはっしー認定の寒ブリ基準(10kg超・7kgクラス以上)を満たした特別なブリが大漁旗と共に水揚げされます。旬の時期に合わせて氷見を訪れるのが最高の食べ方です。

富山の回転寿司 — 全国トップクラスの寿司王国

富山県は人口当たりの回転寿司店数が全国上位を誇る「回転寿司王国」。「天然のいけす」富山湾で獲れた新鮮なネタが、リーズナブルな価格で楽しめるのが魅力です。白えびやホタルイカ、ガスエビ(トヤマエビ)など、富山ならではのネタが揃います。

おすすめは廻る富山湾 すし玉(富山市)や番やのすしなど。地元客も多く利用する本格的な地魚寿司が回転レーンで楽しめます。昼食に1,500〜2,500円ほどで富山の海の幸を堪能できます。

富山おでん — 白とろろ昆布が決め手のご当地おでん

富山おでんの最大の特徴は、器の中に大量の白とろろ昆布が盛られていること。北前船で栄えた昆布文化の影響を受けた富山では、昆布を重要な調味料として使います。おでんのだしにも昆布が使われ、仕上げにかける白とろろ昆布が上品な甘みとうま味をプラスします。

富山市内の老舗居酒屋「糸庄」や「たこ八」など、富山おでんを出す店は市内に多数。夕食やちょい飲みに地元の人に混じって味わうのが醍醐味です。

富山グルメを楽しむモデルプラン

【富山グルメ1日プラン】

📍 :富山駅「きときと市場とやマルシェ」でますのすしを購入または朝食
📍 :「白えびや」や「廻る富山湾 すし玉」で白えび・海鮮寿司ランチ
📍 夕方:富山市内を観光(富山観光ガイド参照)
📍 :富山ブラックラーメンまたは富山おでんで締め

春(3〜5月)に訪れるなら、滑川市のほたるいかミュージアムでのホタルイカ観察体験と組み合わせると◎。詳しくはホタルイカ・白えび富山湾2026春シーズンガイドをご覧ください。


【取材・執筆】わっか北陸編集部
【最終更新】2026年4月
【写真】Wikimedia Commons(CC BY-SA 2.0 / CC BY 2.0)

富山グルメのよくある質問

富山グルメで絶対食べるべきものはどれですか?
必食の定番は、①白えび(「富山湾の宝石」。刺身・かき揚げ・丼など。漁期の目安は4〜11月)、②ます寿し(鱒の押し寿司・駅弁の定番)、③ホタルイカ(春3〜5月が旬・沖漬けや酢味噌和えが人気)です。通年なら富山ブラックラーメン、冬(11〜2月頃)は氷見の寒ブリを加えると富山らしさが揃います。
富山の海鮮を食べるならどこへ行けばいいですか?
産地寄りの定番は、射水市の新湊きっときと市場(白えびなど富山湾の幸)、氷見のひみ番屋街(ブリ・甘エビなどが有名)です。富山駅周辺では「廻る富山湾 すし玉」などの回転寿司で湾の幸を手軽に楽しめます。春〜初夏はホタルイカ、秋〜冬は寒ブリや甘エビが旬の目安です。
ますのすし(ます寿し)のおすすめの買い方は?
富山駅の駅弁売り場や市内・富山空港などで購入できます。源(ますのすし本舗)や関野屋など複数メーカーがあり、店ごとに味が異なるため食べ比べもおすすめです。価格の目安は1重(1人用)1,200〜1,500円、2重2,000〜2,500円程度。製造後なるべく早めに食べるのが美味しく、保存条件・賞味期限は商品表示に従ってください。
富山ブラックラーメンの特徴と元祖は?
濃い醤油で黒く染まったスープに粗挽き黒胡椒が効いたご当地ラーメンです。発祥は1947年創業の「大喜」とされ、労働者の塩分補給やご飯のおかずとして広まりました。価格の目安は800〜1,200円程度。濃い味が特徴なので、海鮮やます寿しのあと締めにも人気です。
富山グルメを1日で効率よく食べるなら?
例として、朝は富山駅「きときと市場とやマルシェ」でますのすし、昼は白えびや海鮮寿司(白えびや・すし玉など)、夜は富山ブラックか富山おでんで締める流れがわかりやすいです。春(3〜5月)は滑川のほたるいかミュージアム周辺でホタルイカを組み合わせるのもおすすめです。

写真クレジット:
富山ますのすし — hirotomo t(Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0)
富山ブラックラーメン — Zengame(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)

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わっか北陸編集部
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