【2026年8月時点】能登地方は令和6年能登半島地震からの復旧途上にあり、施設の営業時間・料金・休業の状況が変わることがあります。とくに舳倉島は観光目的で渡ることができません(後述)。お出かけ前に、各施設の公式サイトや電話で最新の状況をご確認ください。
能登半島の海岸線には、日本海の荒波を見守り続けてきた灯台が数多く点在しています。能登半島最先端の禄剛埼灯台、雪割草の群生地に建つ猿山岬灯台、日本最古級の木造灯台として知られる旧福浦灯台など、いずれも絶景とともに楽しめるスポットばかり。灯台をめぐりながら、能登の海岸美と航海の歴史に触れる旅に出かけましょう。
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禄剛埼灯台 — 能登半島最先端の灯台と日の出・日の入りの絶景

能登半島の最先端、珠洲市狼煙(のろし)に立つ禄剛埼灯台(ろっこうさきとうだい)は、1883年(明治16年)7月に完成した歴史ある灯台です。日本人技術者の設計・監督によって建てられた最初期の本格的な洋式灯台として知られ、「日本の灯台50選」にも選ばれています。2026年5月には、国の重要文化財に指定するよう文化審議会が答申しました。
禄剛埼灯台は令和6年能登半島地震でレンズが落下・破損する被害を受けましたが、建物の修繕が完了し、2026年7月には地震後はじめて内部が一般公開されました。灯台は普段は無人で、内部公開は年に数回に限られます。ふだんは外観の見学が中心で、見学そのものは自由です。
禄剛埼灯台の特徴は、朝日と夕日の両方を同じ場所から眺められること。能登半島の先端に位置するため、海から昇る日の出と海に沈む夕日の両方が楽しめます。灯台までは道の駅「狼煙」の駐車場から徒歩約10分の坂道を歩きます。道の駅狼煙は2026年8月現在、金・土・日曜のみの営業(月〜木曜休み)で、駐車場は普通車106台・大型5台。営業時間は金曜12:00〜16:00・土日10:00〜17:00、12月〜2月末の冬期は土日のみの営業予定です(石川県観光公式・2025年10月更新)。公式サイトは「詳細はSNSにて確認下さい」と案内しているため、訪問前に道の駅狼煙の公式SNSでご確認ください。珠洲特産の「大浜大豆」で作る地豆腐や豆乳ソフトクリームが名物です(冬季は休止する商品もあります)。奥能登の珠洲めぐりと組み合わせて訪れるのがおすすめです。
猿山岬灯台 — 雪割草の群生地に建つ能登の秘境灯台

輪島市門前町の猿山岬は、能登半島の外浦に突き出た断崖絶壁の岬です。猿山岬灯台は高さ200mを超える断崖の上に建ち、灯台周辺からは日本海の雄大な景色を一望できます。1920年(大正9年)11月15日に初点灯した灯台で、現在も海上保安庁が管理する現役の航路標識です。建設当時は陸路がなく、資材を海から運び上げて築いたと伝えられています。
猿山岬は日本有数の雪割草(ユキワリソウ)の群生地としても有名で、石川県の観光情報では3月下旬から4月初めが花の見頃とされています。花の時期には猿山雪割草環境保全推進協力金として1人300円の協力が求められます。猿山駐車場(普通車30台・大型バス5台)から遊歩道「のと猿山雪割草のみち」を歩き、灯台までは徒歩10分ほど。断崖から見下ろす日本海と足元に咲く雪割草のコントラストは、春の能登ならではの光景です。
旧福浦灯台 — 日本最古の木造灯台と北前船の歴史
志賀町にある旧福浦灯台は、現存する日本最古の木造灯台として知られています。1876年(明治9年)に日野吉三郎が建てたもので、かつて北前船の寄港地として栄えた福浦港の安全を守り、1952年(昭和27年)まで76年にわたり航行する船を導きました。高さ約5m・内部三層構造の小さな灯台ですが、その歴史的価値は高く、石川県の史跡に指定されています。見学は無料で、旧福浦灯台観光駐車場から徒歩約5分です。
実は福浦の灯火の歴史はさらに古く、1608年(慶長13年)に日野資信が篝火(かがりび)を焚いて灯台の役目を果たしたのが始まりとされています。約400年にわたる灯火の歴史は、日本海交易の重要拠点としての福浦港の地位を示しています。旧福浦灯台は夏季(7月1日〜9月30日)と冬季(12月1日〜2月27日)に午後6時から4時間程度ライトアップされ、近くの機具岩も同じ期間に点灯するため、あわせて夜の景色も楽しめます(石川県観光連盟の案内による。過去に機器の点検で中止された年もあるため、実施状況は志賀町商工観光課でご確認ください)。能登の夕日スポットとしても知られる海岸です。
舳倉島灯台 — 2026年8月現在、観光では渡れない離島の灯台
輪島港の北方約50kmに浮かぶ舳倉島(へぐらじま)にも、船の安全を守る灯台があります。舳倉島灯台は島のシンボル的存在で、日本海の孤島に白く立つ姿が印象的です。舳倉島は渡り鳥の中継地としても知られ、バードウォッチャーに人気の島でもあります。
ただし2026年8月現在、舳倉島を観光目的で訪れることはできません。輪島港と舳倉島を結ぶ「へぐら航路」は、令和6年能登半島地震の復旧対応のため、島民と復旧関係の事業者以外の乗船を当面見合わせています。就航船は「希海(のぞみ)」で、片道大人2,300円、所要約1時間25分、平日のみ1日1往復というダイヤですが、これは島民の生活航路としての運航です。旅行の行程に組み込む前に、必ず運航状況を確認してください。
このほか能登町の小木灯台や能登観音埼灯台など、能登半島には規模も時代もさまざまな灯台が点在しています。それぞれの灯台は設置された時代や地形によって特色があり、灯台めぐりを通じて能登の海岸線の多様性を感じることができます。
能登の灯台めぐりモデルコースとアクセス情報
能登の灯台めぐりは車でのドライブが基本です。能登半島ドライブガイドを参考に、外浦沿いのルートで旧福浦灯台から猿山岬、さらに奥能登を回って禄剛埼灯台まで、1泊2日で巡るコースが現実的です。奥能登は地震・豪雨からの復旧工事のため通行止めや片側交互通行の区間が残っており、移動時間には余裕をみてください。
猿山岬へは、のと里山海道 西山ICから国道249号経由で約1時間30分。車で入れるのは娑婆捨(しゃばすて)峠までで、そこから徒歩で岬へ向かいます。公共交通(愛のりバス七浦コース「五十洲」下車)でも行けますが、本数が少なく徒歩30分〜1時間かかるため現実的ではありません。冬季は積雪や強風による通行止めに注意が必要です。灯台めぐりの後は、能登の夕日スポットで日没を楽しむのも一興です。
| 禄剛埼灯台 | 石川県珠洲市狼煙町(能登半島最先端)/ 道の駅狼煙の駐車場から徒歩約10分。外観見学自由・内部公開は年数回 |
|---|---|
| 猿山岬灯台 | 石川県輪島市門前町吉浦〜深見 / のと里山海道 西山ICから約1時間30分、娑婆捨峠から徒歩 |
| 旧福浦灯台 | 石川県羽咋郡志賀町福浦港 / 観光駐車場から徒歩約5分・見学無料 |
| 舳倉島灯台 | 石川県輪島市(輪島港の北方約50kmの離島)/ 2026年8月現在、観光目的での渡島不可 |
| 猿山の見どころ | 雪割草の群生(3月下旬〜4月初め)・原生林と日本海。花期は協力金300円 |
| ベストシーズン | 春(雪割草)・秋(澄んだ空気と夕日) |
能登の灯台のよくある質問
能登半島でおすすめの灯台はどこですか?
禄剛埼灯台へのアクセスと見学方法は?
猿山岬灯台まではどれくらいかかりますか?
舳倉島灯台は観光で行けますか?
写真クレジット:
禄剛埼灯台 — Qurren(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)
猿山岬灯台 — Ruess1(Wikimedia Commons / CC0)














