かずら橋とは — 池田町の足羽川渓谷に架かるスリルの吊り橋

かずら橋は、福井県今立郡池田町の足羽川渓谷に架かる、植物のシラクチカズラで編まれた吊り橋です。全長約44メートル、水面からの高さ約12メートルの橋は、一歩踏み出すたびに大きく揺れ、足元からは清流が透けて見えるスリル満点のアトラクションです。「渡るだけで冒険」とも言われるこのかずら橋は、池田町を代表する観光スポットとして年間を通じて多くの観光客が訪れます。

池田町のかずら橋は、四国・徳島県祖谷(いや)のかずら橋と並ぶ日本有数のかずら橋として知られています。足羽川の清流の上を、揺れる橋を渡るスリルと、渓谷の美しい自然を同時に体感できるのが最大の魅力です。橋を渡り終えた時の達成感と開放感は格別で、子どもから大人まで冒険心をくすぐられるスポットです。

福井県池田町の足羽川渓谷に架かるかずら橋
池田町のかずら橋と足羽川渓谷の風景(Photo: 藤谷良秀 / CC BY-SA 4.0)

かずら橋の渡り方と体験のポイント

かずら橋を渡る際は、まず入口で渡橋料を支払います。橋は一方通行で、一度に渡れる人数も制限されているため、混雑時は少し待つことがあります。橋の板と板の間にはすき間があり、眼下に足羽川の清流が見えるため、高所が苦手な方にはかなりのスリルを感じるかもしれません。

かずら橋の渡橋料

区分料金
大人(高校生以上)300円
小・中学生200円
幼児無料
団体(20名以上)2割引
再通行同日中なら何度でも可

渡り方のコツは、両手でしっかりとかずらの手すりを握り、足元を見すぎず前方を見ながらゆっくり歩くことです。橋は前の人が歩くたびに揺れますので、焦らずマイペースで進みましょう。所要時間は片道約5分程度です。なお、かずら橋は屋外の天然素材の橋のため、雨天時や強風時は滑りやすくなります。履き慣れた運動靴での訪問がおすすめです。サンダルやハイヒールは危険ですので避けてください。

かずら橋周辺の足羽川渓谷の自然と紅葉

かずら橋が架かる足羽川渓谷は、池田町随一の景勝地です。足羽川は福井市内を流れる市民になじみ深い川ですが、その源流にあたる池田町周辺では、深い渓谷を刻んだ清流が流れています。透明度の高い水は、初夏にはアユやイワナが泳ぐ姿を見ることができ、渓流釣りのメッカとしても知られています。

特に秋の紅葉シーズンは、かずら橋周辺が最も美しく彩られる時期です。10月下旬から11月中旬にかけて、モミジやカエデ、ブナなどが赤や黄に色づき、かずら橋と紅葉のコラボレーションは絶好のフォトスポットとなります。新緑の時期もまた格別で、鮮やかな緑に包まれた渓谷は清々しい空気に満ちています。かずら橋のすぐ近くには「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ」というアウトドア施設もあり、ジップラインやツリークライミングなどのアクティビティも楽しめます。

池田町の自然と冠山 — かずら橋から広がる山里の風景

池田町は福井県の東南部に位置する、人口約2,300人の小さな山里です。町の面積の約90%が森林で覆われており、豊かな自然に恵まれた地域です。町のシンボルである冠山(標高1,257m)は、その名の通り冠のような独特の山容が特徴で、登山やハイキングの対象として親しまれています。2023年には冠山峠道路(冠山トンネル)が開通し、岐阜県への往来が飛躍的に便利になりました。

池田町では、農村体験や里山暮らしの体験プログラムも用意されています。町の「農村体験プログラム」の現行メニューは、こんにゃくづくり・そば打ち体験(農と食)、薪割り+スウェーデントーチ作り・林業体験・たき火や火打石を使う原始人キャンプ(森と暮らし)、しめ縄づくり・木工クラフト(文化と技術)、魚釣りや生き物観察のワイルドツアー(四季と自然)などです。料金・最少催行人数・開催日はメニューごとに異なり、ウェブに一律の掲載がないため、電話(0778-44-8060)での問い合わせと予約が前提になります。宿泊をともなう体験は、廃校を活用した「農村de合宿キャンプセンター」が受け皿で、こちらは利用申請書の提出が必要です。

冠山峠から望む冠山の雄大な山容
冠山峠から望む冠山(Photo: Alpsdake / CC BY-SA 3.0)

かずら橋へのアクセス・駐車場と周辺の見どころ

かずら橋へは車でのアクセスが便利です。最寄り駅であるハピラインふくい武生駅から国道417号線を経由してアクセスできます。出発地点ごとの所要時間の目安は以下のとおりです。

かずら橋へのアクセス・所要時間

出発地点交通手段所要時間
北陸自動車道 武生IC・鯖江IC車(国道417号経由)約35分
北陸自動車道 福井IC約40分
ハピラインふくい武生駅約40分
ハピラインふくい武生駅福鉄バス池田線「かずら橋」下車約1時間
JR福井駅町営バス「マイバス」約1時間

武生駅は2024年3月の北陸新幹線開業に伴い、JRからハピラインふくいへ移管されました。バスはいずれも運行本数が非常に少ないため、利用の際は事前に最新の時刻表を必ず確認してください。

営業時間・駐車場

通行時間午前9時〜午後5時
営業期間例年3月下旬〜12月上旬
冬季休業12月上旬〜3月下旬頃(積雪のため)
荒天時強風・大雨時は通行止め
駐車場能面美術館前駐車場/そばの郷 池田屋駐車場
問い合わせそばの郷 池田屋(0778-44-6878)

かずら橋を楽しんだあとは、越前大野城の城下町まで車で約40分なので、合わせて訪れるプランもおすすめです。大野の湧き水めぐりや城下町散策と組み合わせれば、福井の山里と城下町の両方を満喫できる充実した一日になるでしょう。池田町の道の駅「こってコテいけだ」では、池田産の新鮮な野菜や山菜、地元の加工品を購入できます。

池田町のかずら橋は、足羽川渓谷の雄大な自然の中でスリルと冒険を体験できるユニークなスポットです。揺れる橋の上から見下ろす清流と、渓谷を包む四季の彩りは、訪れるたびに新しい感動を与えてくれます。福井の隠れた名所・池田町で、自然と一体になる冒険の旅を楽しんでください。

池田町かずら橋のよくある質問

福井県池田町のかずら橋とはどんな橋ですか?
今立郡池田町の足羽川渓谷に架かる、シラクチカズラなどで編んだ吊り橋です。全長約44m・幅約1.8m・水面からの高さ約12mで、一歩ごとに揺れ、足元のすき間から清流が見えるスリルが売りです。1989年に観光資源として架けられ、徳島・祖谷のかずら橋の技術も参考にしています。渡るだけで冒険気分を味わえる、池田町を代表するスポットです。
渡橋料・営業時間・冬季休業は?
通行料は大人(高校生以上)300円、小・中学生200円、幼児無料。20名以上は2割引、同日中の再通行も可能です。通行時間は9:00〜17:00。例年12月〜3月頃は冬季休業、強風・大雨時も通行止めになります。問い合わせはそばの郷 池田屋(0778-44-6878)など。最新情報はふくいドットコムで確認してください。
かずら橋へのアクセスと駐車場は?
車が基本です。北陸道・武生ICまたは鯖江ICから国道417号経由で約35分、福井ICから約40分が目安。ハピラインふくい武生駅から車約40分、または福鉄バス池田線「かずら橋」下車(本数は少ないので要確認)。2024年3月の北陸新幹線延伸後、武生駅はJRからハピラインふくいへ移管されています。駐車場は能面美術館前やそばの郷 池田屋などを利用します。
冠山峠道路の開通で何が変わりましたか?
2023年11月に冠山峠道路(国道417号・冠山トンネル)が開通し、福井県池田町と岐阜県揖斐川町が通年で行き来しやすくなりました。従来の冬期通行止めが解消され、所要時間も短縮。池田町から岐阜・奥揖斐方面を組み込んだ広域ドライブが現実的になり、山里観光の回遊性が上がっています。町のシンボル・冠山(標高約1,257m)周辺の展望や登山と組み合わせる人も増えています。
かずら橋の周辺で楽しめるスポットは?
同じ足羽川渓谷では紅葉期(10月下旬〜11月中旬)の渓谷美が見どころです。近くにツリーピクニックアドベンチャーいけだがあり、ジップラインなども体験できます。町内では道の駅「こってコテいけだ」で地元野菜や加工品を購入可能。車で約40分の越前大野城下町や、越前和紙の里・一乗谷朝倉氏遺跡などと組み合わせた山里・歴史コースもおすすめです。

写真クレジット:
池田町のかずら橋と足羽川渓谷の風景 — 藤谷良秀(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)
冠山峠から望む冠山 — Alpsdake(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)

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わっか北陸編集部
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