能登の朝市めぐり(輪島以外)|七尾・中島・穴水で地元の暮らしに触れる旅

石川県能登半島には、輪島朝市以外にも地元の暮らしに根ざした朝市がいくつも開かれています。七尾市の「七尾朝市」、中島町の「お熊甲朝市」、穴水町の朝市など、観光客で賑わう輪島とは異なり、地元のおばあちゃんたちが野菜や干物を並べる素朴な朝市は、能登の日常そのものです。早起きして足を運べば、採れたての旬の食材と温かな人情に出会える、能登ならではの朝のひとときを過ごせます。

能登半島の港町と朝市が開かれる町並みの風景
能登半島の港町と朝市が開かれる町並みの風景(Photo: Raita Futo / CC BY 2.0)

能登の朝市文化と輪島以外の朝市の魅力

能登半島は古くから朝市文化が根付いた土地です。輪島朝市は1000年以上の歴史を持ち、日本三大朝市のひとつとして知られていますが、能登にはそれ以外にも個性豊かな朝市が存在します。これらの朝市は観光地化されていないぶん、出店者と買い手が顔なじみの関係で、値段交渉や世間話を楽しみながら買い物ができるのが魅力です。地元で獲れた魚の干物、自家菜園の野菜、手作りの味噌や漬物、季節の山菜など、スーパーでは手に入らない能登の味覚が手頃な価格で並びます。朝市は早朝から始まり、昼前には終了するため、午前中の観光プランに組み込むのがおすすめです。能登の朝市めぐりは、能登の里山里海の暮らしに触れる絶好の機会です。

七尾の朝市|能登の玄関口で出会う新鮮な海の幸

七尾市で開かれる朝市は、能登半島の玄関口ならではの活気があります。七尾湾で獲れた新鮮な魚介類を中心に、地元農家の野菜、手作りの加工品などが並びます。七尾は古くから能登の商業の中心地として栄え、能登食祭市場のすぐ近くで定期的に市が立ちます。七尾湾は穏やかな内海で、冬場には能登かきの産地としても知られ、朝市ではシーズンになると殻付きの牡蠣がお値打ち価格で手に入ります。地元の漁師のおかみさんが、魚のさばき方や美味しい食べ方を教えてくれることも。和倉温泉に宿泊して早起きし、朝市を覗いてから朝風呂に入る――そんな贅沢な朝の過ごし方もおすすめです。七尾駅からは徒歩やバスでアクセスでき、車の場合は周辺に無料駐車場があります。

中島のお熊甲朝市|能登の祭りの町で開かれる素朴な市

七尾市中島町は、国指定重要無形民俗文化財「お熊甲祭(おくまかぶとまつり)」で知られる祭りの町です。この中島で開かれる朝市は、地元住民の生活に密着した素朴な雰囲気が魅力です。中島町はのと鉄道の沿線にあり、能登中島駅から徒歩圏内で朝市会場にアクセスできます。出店するのは地元のおばあちゃんたちが中心で、自家菜園で育てた野菜や手作りの惣菜、能登の伝統的な保存食などが手作り感あふれるテーブルに並びます。観光客向けというよりも地域のコミュニティの場としての役割が強く、おばあちゃん同士の世間話に混ざりながら買い物を楽しむのが中島の朝市の醍醐味です。能登中島駅には郵便車「オユ10」が保存展示されており、鉄道ファンにも見逃せないスポットです。

能登の漁港と地元の暮らしが息づく町並み
能登の漁港と地元の暮らしが息づく町並み(Photo: Raita Futo / CC BY 2.0)

穴水の朝市|能登の山海の幸が集まるローカル市場

穴水町は能登半島の中央部に位置し、山の幸と海の幸の両方が集まる恵まれた土地です。穴水の朝市では、穴水湾で獲れた魚介と、里山で採れた山菜やキノコ、地元農家の野菜が一堂に会します。特に冬から春にかけては、穴水名物の「能登かき」が朝市の主役となり、殻付きの大粒のかきをその場で味わえることもあります。穴水町はぼら待ちやぐらで知られる伝統漁法の町でもあり、朝市ではいしる(能登の魚醤)や、いしるを使った加工品なども手に入ります。のと鉄道の終着駅・穴水駅から徒歩でアクセスでき、のと鉄道の旅と組み合わせて訪れるのがおすすめです。地元の人との何気ない会話から、能登の暮らしの知恵や季節の楽しみ方を教えてもらえるのも、穴水の朝市ならではの体験です。

能登の朝市めぐり周辺の見どころ

朝市めぐりと合わせて、能登半島の名所を巡りましょう。七尾エリアでは能登食祭市場で新鮮な海鮮丼や能登丼を楽しめます。和倉温泉は七尾湾を望む名湯で、朝市の後に立ち寄るのに最適です。能登島方面では能登島のガラス美術館や水族館が家族連れに人気です。中島から穴水方面へ向かう道中では、のと鉄道の車窓から七尾湾の絶景を堪能できます。足を延ばして輪島方面へ向かえば、輪島朝市輪島塗の工房めぐりも楽しめます。能登の食を満喫したい方は、能登のイカとふぐ能登牛のグルメスポットもチェックしてみてください。

能登の朝市めぐりへのアクセス・基本情報

能登の各朝市へのアクセスをご案内します。七尾市へはJR七尾線で金沢駅から約1時間、車では「のと里山海道」経由で約1時間30分です。中島町へは七尾駅からのと鉄道に乗り換えて約20分、能登中島駅下車です。穴水町へはのと鉄道の終点・穴水駅まで七尾から約30分です。車の場合、七尾から穴水まで国道249号線で約30分です。朝市は一般的に早朝(7時頃)から昼前(11時頃)までの開催で、雨天時や農繁期には休みになることもあるため、事前に開催日を確認することをおすすめします。各朝市の会場周辺には無料駐車場が用意されていることが多いですが、台数に限りがあるため早めの到着が安心です。朝市で購入した食材を使って、宿で自炊を楽しむのも能登旅の醍醐味です。

写真クレジット:
能登半島の港町風景 — Raita Futo(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)
能登の漁港風景 — Raita Futo(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)

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