【2026年8月時点】能登地方は令和6年能登半島地震からの復旧途上にあり、施設の営業時間・料金・休業の状況が変わることがあります。お出かけ前に、各施設の公式サイトや電話で最新の状況をご確認ください。
能登半島の秋は、日本海からの潮風と里山の自然が織りなす穏やかな紅葉に彩られます。金沢の兼六園とはひと味違う、静かな古刹や自然公園で楽しむ能登の紅葉は、混雑を避けてゆったりと秋を満喫したい方にぴったりです。妙成寺の五重塔と紅葉のコントラスト、總持寺祖院の境内を染める秋の彩りなど、歴史と自然が融合した能登ならではの紅葉スポットをめぐってみましょう。
能登の紅葉名所・柳田植物公園
能登町にある柳田植物公園は、約30ヘクタールの自然林を含む広大な敷地に四季折々の植物が楽しめる自然公園です。秋になるとモミジやカエデ、ブナなどの落葉樹が美しく色づき、園内の散策路を歩きながら紅葉狩りを満喫できます。特に園内の池の周辺は水面に映る紅葉が美しく、写真撮影スポットとして人気があります。
柳田植物公園は星空の美しさでも知られており、敷地内には石川県柳田星の観察館「満天星」(プラネタリウム)とアストロコテージを備えています。ただし震災の影響で天文台の大型望遠鏡は故障中で、星空観察会は屋外に設置した小型望遠鏡で実施されています。宿泊用のアストロコテージ6棟のうち、天体観測ドーム付きで通常どおり利用できるのは1棟のみ、園内の休憩処「合鹿庵」も修復中です(2026年8月時点)。秋の紅葉シーズンに泊まって、昼は紅葉散策、夜は星空観察という過ごし方もできますが、コテージは電話予約のみ(0768-76-1680)なので早めの確認をおすすめします。九十九湾からも近く、紅葉と海岸美を組み合わせた秋の能登旅が楽しめます。入園は無料、入園時間は9時〜17時30分(通年)で、休園日は木曜日です。紅葉の見頃は例年10月下旬から11月中旬ですが、公式に見頃を公表している公園ではないため、その年の色づきは訪問前に公園(0768-76-1680)へ問い合わせるのが確実です。
能登の紅葉名所・妙成寺

妙成寺は羽咋市にある日蓮宗の名刹で、国の重要文化財に指定された五重塔をはじめ、本堂、祖師堂、経堂など10棟もの堂宇が重要文化財に指定されています。秋には境内のモミジやイチョウが鮮やかに色づき、荘厳な伽藍と紅葉の取り合わせは、能登の秋を代表する絶景です。
特に五重塔を背景にした紅葉の眺めは圧巻で、北陸随一の五重塔と赤や黄に染まる木々のコントラストは多くの写真愛好家を魅了しています。境内には樹齢数百年の古木も多く、歴史の重みを感じながら秋の散策を楽しめます。紅葉の見頃は例年11月上旬から中旬にかけて(その年の気温で前後します)。混雑することが少ないため、静かな環境で紅葉を堪能できるのも妙成寺の魅力です。妙成寺は震災後も通常どおり拝観できます。拝観時間は8:00〜17:00(11月〜3月は16:30まで)、拝観料は大人(高校生以上)500円・小中学生300円、年中無休です。
能登の紅葉名所・永光寺

羽咋市の山間に静かにたたずむ永光寺(ようこうじ)は、瑩山禅師が開いた曹洞宗の古刹です。杉林に囲まれた境内は秋になると、カエデやモミジが色づき、禅寺の凛とした佇まいに華やかな彩りを添えます。苔むした石段と紅葉のコントラストは、まさに日本の秋の原風景ともいえる美しさです。
永光寺の紅葉は、観光地化されていない穴場スポットとして知られています。訪れる人が少ないため、紅葉に包まれた禅寺の静寂を独り占めできる贅沢な体験が待っています。参道を歩きながら、落ち葉を踏みしめる音と鳥のさえずりだけが聞こえる静かなひとときは、日常の喧騒を忘れさせてくれます。紅葉の見頃は例年11月上旬から中旬にかけてです。拝観時間は8:30〜17:00、拝観料は大人300円・子ども無料で年中無休。坐禅体験は要予約ですが、料金は羽咋市の案内と石川県の観光情報で記載が異なるため、申し込み時に寺(0767-26-0156)へ確認してください。令和6年能登半島地震で庫裏などに被害が出ているため、拝観の可否もあわせて電話で確認しておくと安心です。
能登の紅葉名所・總持寺祖院と門前町
總持寺祖院は輪島市門前町にある曹洞宗の大本山で、広大な境内は秋になると紅葉に包まれます。山門から続く参道のモミジ並木は、赤・橙・黄のグラデーションが見事で、紅葉のトンネルをくぐるような体験ができます。歴史ある禅寺の風格と紅葉のハーモニーは、能登の秋景色の中でも特に見応えがあります。總持寺祖院は震災で大きな被害を受けましたが、拝観受付の修繕が完了し、2025年4月1日から通常どおりの拝観を再開しています。拝観時間は8:00〜17:00、拝観料は大人500円・中高生400円・小学生200円。境内では引き続き復旧工事が行われているため、立ち入りが制限される区画があります。
門前町一帯でも秋の彩りを楽しめます。半島の反対側(能登町)まで足を延ばせば、農家民宿が集まる春蘭の里で里山の紅葉を眺めながら泊まることもできますが、門前町からは半島を横断する長い移動になるため、別日程で組むのが現実的です。總持寺祖院の紅葉の見頃は例年11月上旬から中旬にかけてです。能登半島ドライブガイドを参考に、門前町から輪島市街、奥能登方面へと紅葉ドライブを楽しむプランもおすすめです。
能登の紅葉の見頃とアクセス

能登半島の紅葉の見頃は、例年10月下旬から11月中旬にかけてです。奥能登の内陸にある柳田植物公園は10月下旬頃から色づき始め、妙成寺・永光寺・總持寺祖院といった寺社は11月上旬から中旬がピークとなります。いずれも公式に見頃予想を出している施設ではないため、以下の時期はあくまで例年の目安です。金沢市内より若干早めに見頃を迎える場所が多く、能登の紅葉を楽しんだ後に金沢の兼六園を訪れるという旅程も可能です。
アクセス
| 妙成寺へ(金沢から) | のと里山海道を利用して約50分 |
| 永光寺へ(金沢から) | のと里山海道を利用して約1時間 |
| 總持寺祖院へ(金沢から) | のと里山海道を利用して約1時間半 |
| 柳田植物公園へ | のと里山海道・のと里山空港ICから車で約25分(珠洲道路「柳田・小木・宇出津方面」出口から約5分) |
ただしのと里山海道では災害復旧の集中工事が続いており、穴水IC〜徳田大津IC間などで夜間通行止めが実施される日があります。奥能登の海岸沿いを走る国道249号も本復旧工事で片側交互通行や時間帯規制が残ります(2026年8月時点。輪島市門前町〜珠洲市の権限代行区間は令和11年(2029年)春までに本復旧完了予定)。出発前に石川県の「石川みち情報ネット」で規制を確認し、所要時間に余裕を持たせてください。紅葉シーズンの混雑は都市部に比べて穏やかですが、週末は駐車場が埋まることもあるため、早めの出発がおすすめです。能登の秋は紅葉に加えて海の幸も最高の季節。温泉と美食を組み合わせた秋旅を計画してみてください。
能登の紅葉のよくある質問
能登半島の紅葉名所と見頃時期を教えてください。
妙成寺の紅葉と見どころ、拝観料を教えてください。
永光寺はどこにあり、被災後も紅葉を見られますか?
總持寺祖院は今も拝観できますか?紅葉の見頃は?
能登の紅葉はどう回る?アクセスの目安を教えてください。
写真クレジット:
妙成寺の庭園と紅葉 — 運動会プロテインパワー(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)
妙成寺の書院と庭園 — 運動会プロテインパワー(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)
妙成寺の経堂 — 運動会プロテインパワー(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)









