福井観光おすすめスポット完全ガイド|恐竜博物館・東尋坊・永平寺・越前がにの見どころ総まとめ

日本海に面する東尋坊の柱状節理の断崖絶壁の絶景
東尋坊の柱状節理の断崖絶壁(Photo: 雷太 / CC BY 2.0)

2024年3月の北陸新幹線敦賀延伸で、東京から福井がぐっと近くなりました。世界三大恐竜博物館、世界三大柱状節理の東尋坊、禅の大本山永平寺、越前がにをはじめとするグルメの数々――。福井県は知られざる魅力の宝庫です。この記事では、福井観光のおすすめスポットをジャンル別に完全ガイドします。

この記事の内容

  1. 福井が今アツい理由 — 注目される3つの魅力
  2. 福井観光の定番スポット — まず訪れたい名所
  3. 福井観光の歴史・文化スポット — 戦国から江戸の面影をたどる
  4. 福井観光の自然・絶景スポット — 日本海と名水の絶景
  5. 福井観光のグルメ — 越前がにから鯖街道グルメまで
  6. 福井観光の伝統工芸体験 — ものづくりの現場を訪ねる
  7. 福井観光の若狭エリア — 海と歴史の魅力
  8. 福井観光のモデルコース — 時間軸で巡る旅プラン
  9. 福井観光の交通手段とアクセス — 各方面からの行き方
  10. 福井観光の季節別おすすめガイド — ベストシーズンはいつ?
  11. 福井・北陸旅行のスタイル別・テーマ別ガイド

福井が今アツい理由 — 注目される3つの魅力

北陸新幹線延伸で東京から最速2時間50分

2024年3月16日、待望の北陸新幹線が金沢から敦賀まで延伸開業しました。これにより、東京駅から福井駅まで最速約2時間50分、敦賀駅まで約3時間10分でアクセスできるようになり、福井県は首都圏からの日帰り・週末旅行圏内に入りました。延伸開業後の福井県への観光客数は前年比で大幅に増加し、かつてない注目を集めています。福井駅前には恐竜のモニュメントやリニューアルされた商業施設が並び、駅を降りた瞬間から「恐竜王国」の歓迎を受けます。

世界に誇る「恐竜王国・福井」

福井県は日本で発掘された恐竜化石の約8割が出土する「恐竜王国」です。福井県立恐竜博物館はカナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館、中国の自貢恐竜博物館と並ぶ世界三大恐竜博物館のひとつに数えられ、2023年夏のリニューアルで展示面積は約1.5倍に拡大。新館には実物大のティラノサウルスロボットや化石研究の体験エリアが加わり、年間来場者数は過去最高を記録しています。「フクイラプトル」「フクイサウルス」など福井の名を冠する恐竜は5種にのぼり、まさに恐竜ファンの聖地です。

日本海の幸が集う「食の宝庫」

福井県は日本海屈指のグルメ王国です。冬の味覚の王者・越前がに、辛味大根でいただく越前おろしそば、福井発祥のソースカツ丼、若狭湾の新鮮な海の幸、伝統の発酵食品へしこ――。古来「御食国(みけつくに)」として朝廷に食材を献上してきた若狭地方の食文化は、今も脈々と受け継がれています。福井市内だけでも名店が密集しており、1泊2日でも食べきれないほどのグルメが待っています。

福井観光の定番スポット — まず訪れたい名所

福井県立恐竜博物館 — 世界三大恐竜博物館の迫力

福井県立恐竜博物館は、世界三大恐竜博物館のひとつ。50体以上の恐竜全身骨格が展示される迫力のドーム型展示室は必見です。銀色に輝く巨大な卵型の建物は、世界的建築家・黒川紀章の設計。長大なエスカレーターで地下に降りていくと、いきなりティラノサウルスのリアルなロボットが出迎えてくれ、子どもも大人も一瞬で恐竜の世界に引き込まれます。

2023年夏のリニューアルで増設された新館には、3面の大型スクリーンによる没入型シアターや、実際の研究設備を間近で見学できる化石研究体験ゾーンが加わりました。隣接する「かつやま恐竜の森」では本格的な化石発掘体験(所要時間約60分・体験料1,050円)ができ、実際に化石を見つけた人も多数。野外の「ディノパーク」では実物大の恐竜ロボットが森の中に潜む体験型アトラクションも楽しめます。

観光情報:常設展観覧料は一般1,000円(新館含む)。所要時間は博物館だけなら約2時間、化石発掘体験やディノパークも含めると半日は見ておきたいスポットです。夏休みやGWは大変混雑するため、事前のWebチケット予約が必須です。比較的空いている平日の午前中がおすすめ。撮影スポットは、入口のフクイラプトルの全身骨格前と、展示室中央のティラノサウルスロボットが人気です。

東尋坊 — 世界三大柱状節理の断崖絶壁

東尋坊は、日本海に突き出した高さ約25mの柱状節理の断崖絶壁。このスケールの柱状節理が見られるのは世界でも3か所だけという希少な景勝地です。約1,300万年前のマグマが冷え固まってできた六角形の柱状の岩が、1kmにわたって海岸線に連なる様は自然の芸術品。国の天然記念物・名勝に指定されており、「輝石安山岩の柱状節理」としては世界最大級の規模を誇ります。

遊覧船(所要約30分・大人1,800円)で海上から見上げる岩壁は圧巻です。波の浸食でできた洞窟に入る瞬間は船内から歓声があがるほどの迫力。遊覧船は冬季(12〜3月中旬)は運休となるため、春〜秋の訪問がおすすめです。また、崖の上に立つ東尋坊タワー(展望台)からは、日本海に浮かぶ雄島や越前松島まで見渡せるパノラマビューが広がります。夕暮れ時は日本海に沈む夕日が岩壁をオレンジ色に染め、写真愛好家に人気の時間帯です。

観光情報:散策自体は無料で、所要時間は約30〜60分。周辺には新鮮な海鮮を出す食堂や土産物店が並ぶ「東尋坊商店街」があり、名物のイカ焼きや甘えびソフトを片手に散策を楽しめます。東尋坊から車で約5分の越前松島とあわせて巡るのがおすすめで、越前松島では奇岩の間を歩く遊歩道や水族館も楽しめます。

深い緑に包まれた曹洞宗大本山永平寺の境内
深い緑に包まれた永平寺の境内(Photo: 雷太 / CC BY 2.0)

永平寺 — 禅の大本山で心を整える

永平寺は、1244年に道元禅師が開いた曹洞宗の大本山として770年以上の歴史を持つ禅寺。深山幽谷の中に70以上の堂宇が連なり、今も約100人の修行僧が日々厳しい修行に励んでいます。山門をくぐった瞬間、樹齢700年を超える老杉の林に包まれ、日常の喧騒から切り離された静謐な空間が広がります。

見どころは、修行の中心となる七堂伽藍(山門・仏殿・法堂・僧堂・大庫院・浴室・東司)を繋ぐ美しい回廊です。修行僧たちが毎日磨き上げた廊下は鏡のように光り、その回廊を巡りながら各堂を拝観できます。法堂(はっとう)の天井画は230枚の花鳥図で飾られ、傘松閣(さんしょうかく)の「絵天井の間」には日本画家144名による230枚の天井絵が圧巻の美しさで並びます。修行僧の読経が山中に響く早朝の参拝は特別な体験で、朝課(朝のおつとめ)の見学も可能です。

観光情報:拝観料は大人700円、所要時間は約60〜90分。坐禅体験(要予約)や写経体験も受け付けており、より深く禅の世界に触れたい方には1泊2日の参籠(さんろう・宿泊体験)もあります。四季それぞれの魅力があり、春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉(11月上旬〜中旬が見頃)、冬の雪景色と、いつ訪れても荘厳な雰囲気を楽しめます。福井駅からは直行バス「永平寺ライナー」で約30分とアクセスも便利です。

福井観光の歴史・文化スポット — 戦国から江戸の面影をたどる

一乗谷朝倉氏遺跡 — 日本のポンペイ

一乗谷朝倉氏遺跡は「日本のポンペイ」と称される戦国時代の城下町遺跡。戦国大名・朝倉氏が5代103年にわたって築いた城下町は、1573年に織田信長によって焼き討ちされたのち、約400年間土に埋もれていました。その後の発掘調査で、武家屋敷や町屋、寺院跡が当時の姿のまま出土し、国の特別史跡・特別名勝・重要文化財のトリプル指定を受けた日本唯一の遺跡です。

2022年にオープンした一乗谷朝倉氏遺跡博物館は、出土品約500万点の中から厳選された展示品を最新の映像技術で紹介。実物大で再現された朝倉館の一室は圧巻で、戦国時代の暮らしを五感で体験できます。屋外の復原町並(入場料330円)では、武家屋敷や商人の町屋が忠実に再現されており、戦国時代にタイムスリップした気分を味わえます。コスプレ用の戦国衣装の貸し出しもあり、SNS映えスポットとしても人気です。

観光情報:博物館と復原町並を合わせた所要時間は約2〜3時間。春は桜、秋は紅葉と遺跡の共演が美しく、8月の「万灯夜」では遺跡一帯に数千のキャンドルが灯されて幻想的な光景が広がります。福井駅から車で約20分、一乗谷朝倉特急バスで約20分。永平寺と合わせて1日で巡るコースが定番です。

丸岡城 — 現存十二天守と桜の名城

丸岡城は、現存十二天守のひとつに数えられる貴重な城郭です。1576年に柴田勝家の甥・勝豊が築いたとされ、石瓦(笏谷石)を使った天守閣は日本最古級。二層三階の小ぶりな天守ですが、野面積みの石垣の上に凛と立つ姿は「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」の日本一短い手紙で知られる城にふさわしい質実剛健な美しさがあります。

天守内部は急勾配の階段で最上階まで登ることができ、坂井平野を一望する眺めは格別です。城の周囲には約400本のソメイヨシノが植えられ、「日本さくら名所100選」にも選出。4月上旬のの季節には夜間ライトアップも行われ、石瓦の天守と満開の桜が織りなす光景は、まさに日本の城の原風景です。

観光情報:入場料は大人450円、所要時間は約30〜60分。併設の「丸岡城天守を国宝にする市民の会」のガイドによる無料解説も利用できます。2024年には城下の「一筆啓上茶屋」がリニューアルされ、休憩スポットも充実。福井駅から車で約30分、京福バスで約50分です。

養浩館庭園と福井城址 — 越前松平家の雅

養浩館庭園と福井城址は、福井市の中心部で越前松平家の歴史に触れられる必見スポットです。養浩館庭園は江戸時代に福井藩主・松平家の別邸として造営された池泉回遊式庭園。アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」のランキングで常に上位にランクインしており、書院造りの建物と池の水面に映る四季の木々が織りなす景観は、日本庭園の美の極致といえます。

書院内部に上がって池を眺めることができる開放的な造りが特徴で、秋の紅葉シーズンや冬の雪吊りの時期は特に見応えがあります。夜間のライトアップ(春・秋の期間限定)では、水面に映る幻想的な景観を楽しめます。徒歩圏内の福井城址は現在の県庁所在地で、堀と石垣が残る中に県庁や県警本部が建つという全国的にも珍しい光景。城址内の「福の井」は福井の地名の由来ともされる井戸で、歴史散策のポイントです。

観光情報:養浩館庭園の入園料は大人220円、所要時間は約30〜60分。福井駅から徒歩約15分と好立地で、到着日や出発日のちょっとした空き時間に訪れるのに最適です。福井城址は常時開放・無料。

越前大野 — 天空の城と湧水の城下町

大野城と越前大野の城下町は、「天空の城」として近年人気急上昇中のスポットです。標高249mの亀山に建つ大野城は、秋から冬の早朝(10〜4月、特に11月がベスト)、気温差が大きい日の朝に雲海が発生し、城が雲の上に浮かんでいるように見える神秘的な光景で知られています。雲海を見るには、城の西側約1kmにある犬山(戌山城址)の展望台が絶好のビューポイントで、早朝6〜8時頃がチャンスタイム。

城下町にも魅力が満載です。越前大野は「北陸の小京都」と呼ばれ、碁盤目状に区画された町並みが今も残ります。城下には名水百選にも選ばれた「御清水(おしょうず)」をはじめとする湧水スポットが点在し、透き通った水が街中のいたるところで湧いています。毎朝開催される「七間朝市」(3〜12月)は約400年の歴史を持ち、地元の新鮮な農産物や漬物を買い求める人で賑わいます。朝市名物の「でっち羊かん」はお土産にもおすすめです。

観光情報:大野城の入館料は大人300円、所要時間は城と城下町散策で約2〜3時間。冬期(12〜3月)は閉館となるため注意。福井駅からJR越美北線で約60分またはバスで約60分。平泉寺白山神社(車で約20分)とセットで巡ると、歴史と自然を満喫できます。

平泉寺白山神社 — 苔の絨毯が広がる神秘の社

平泉寺白山神社は、717年に泰澄大師が開いたとされる白山信仰の拠点。最盛期には48社36堂6,000坊を数え、8,000人もの僧兵を擁した一大宗教都市でした。1574年の一向一揆で焼き討ちされたのち、境内は苔に覆われて静寂に包まれるようになりました。現在の参道には約100種類もの苔が一面に広がり、まるで緑のビロードの絨毯を敷き詰めたかのような幻想的な景観が広がります。

特に梅雨の時期(6〜7月)は苔が最も美しい緑色に輝き、ベストシーズンです。御手洗池に湧く透明度抜群の水、苔むした石畳の参道、樹齢数百年の杉の巨木――まさに「日本の美」を凝縮したような空間で、撮影スポットとしても非常に人気があります。越前大野からのアクセスも良く、セットで訪れたいスポットです。

敦賀と氣比神宮 — 北陸の玄関口と歴史の港町

敦賀と氣比神宮は北陸新幹線の新たな終着駅となった敦賀市の歴史スポット。氣比神宮(けひじんぐう)北陸道の総鎮守で、高さ約11mの大鳥居は奈良の春日大社・広島の厳島神社と並ぶ日本三大木造大鳥居のひとつ。702年の創建と伝わる古社で、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で訪れたことでも知られ、境内には芭蕉の句碑も残ります。

敦賀は古くから日本海側の交通の要衝として栄えた港町で、明治期には欧亜国際連絡列車の発着地として国際色豊かな街でした。港近くの赤レンガ倉庫は明治期に建てられた美しい煉瓦建築で、現在はレストランやジオラマ館として活用されています。金ヶ崎城跡は織田信長の「金ヶ崎の退き口」で有名な古戦場で、桜の名所としても知られます。日本海さかな街では新鮮な海鮮丼や焼き鯖を味わえ、まさに食と歴史を同時に楽しめる港町です。

観光情報:氣比神宮は参拝自由、所要時間は約20〜30分。敦賀駅から徒歩約15分。赤レンガ倉庫・金ヶ崎・日本海さかな街を含めた敦賀市内観光は半日〜1日が目安です。

福井観光の自然・絶景スポット — 日本海と名水の絶景

三方五湖とレインボーライン — 五色の湖水パノラマ

三方五湖とレインボーラインは、ラムサール条約にも登録された若狭エリアを代表する絶景スポットです。三方湖・水月湖・菅湖・久々子湖・日向湖の5つの湖は、それぞれ塩分濃度や深さが異なるため、太陽の光によって青・緑・紺・茶・銀と異なる色に輝くことから「五色の湖」と呼ばれています。

5つの湖を一望するには、有料道路レインボーライン(通行料1,060円)を上った先にある山頂公園がベストスポット。2020年にリニューアルされた山頂公園には、足湯テラス・カウンターテラス・天空のブランコなど5つのテラスが設けられ、360度のパノラマを様々なスタイルで楽しめます。晴れた日には、眼下の五湖とその向こうに広がる若狭湾・日本海の絶景が一望でき、撮影スポットとしてSNSでも人気です。

観光情報:山頂公園の利用料は大人800円、所要時間は約60〜90分。春は桜、秋は紅葉が美しく、四季を通じて楽しめます。梅雨の時期に湖面に靄がかかる幻想的な光景もおすすめ。敦賀駅から車で約40分。

越前海岸 — 冬の水仙と日本海ドライブ

越前海岸は、福井市から越前町にかけて続く日本海沿いの断崖海岸で、「越前加賀海岸国定公園」の一部に含まれる景勝地です。波の浸食によって造られた奇岩・奇勝が続き、特に呼鳥門(ことりもん)は波の力だけで穿たれた天然のトンネルとして知られ、ドライブ途中の人気撮影スポットになっています。越前岬の灯台周辺は展望台もあり、日本海を一望する大パノラマが広がります。

冬の越前海岸は日本水仙の三大群生地のひとつとして有名で、12月〜2月にかけて断崖に咲く約1,500万本の水仙は壮観です。日本海の荒波をバックに可憐な白い花が咲く光景は、冬の福井を象徴する風物詩。越前がにの漁港でもあるこのエリアでは、冬場は水仙と越前がにを同時に楽しめるという贅沢が味わえます。

観光情報:越前海岸の散策は無料、ドライブルートは国道305号線沿いで約30km。福井市内から車で約40分。立ち寄り温泉「越前温泉露天風呂 漁火」では、日本海を目の前に温泉につかるという至福の体験ができます。

瓜割の滝と若狭の名水 — 真夏でも凍える清流

瓜割の滝と若狭の名水は、名水百選に選ばれた若狭町の湧水スポットです。「瓜割」という名前の由来は、あまりの水の冷たさに瓜さえ割れてしまうという伝説から。実際に水温は年間を通じて約12度と安定しており、真夏でも手をつけるとしびれるほどの冷たさです。天徳寺の境内を流れる清流は、岩の上に苔が重なり幻想的な青緑色に輝き、「瓜割の水」として地元の人々にも大切にされています。

周辺の遊歩道は整備されており、森林浴を楽しみながら約15分で瓜割の滝に到着します。夏場のひんやりとした空気は天然の冷房で、避暑地としても最適。隣接する「名水の里」では、この名水で淹れたコーヒーや名水を使ったスイーツを味わうことができます。若狭エリアは名水の宝庫で、鵜の瀬(お水送りの地)や熊川宿の前川なども水の美しさで知られています。

福井観光のグルメ — 越前がにから鯖街道グルメまで

越前がに — 冬の味覚の王者

越前がには冬の味覚の王者。福井県沖で水揚げされたズワイガニだけが名乗ることができるブランド蟹で、黄色いタグが正真正銘の越前がにの証です。漁期は11月6日〜3月20日。他産地のズワイガニと比べて身がぎっしり詰まっていて甘みが強いのが特徴で、茹でがに・刺身・焼きがに・しゃぶしゃぶ・蟹味噌の甲羅焼きなど、さまざまな味わい方で堪能できます。

メスの「せいこがに」は11〜12月の約2か月間だけの超限定品で、オスの越前がにとは異なる濃厚な内子・外子の旨味が絶品。地元では丼にして食べる「せいこがに丼」が冬の大人気メニューです。越前がにのフルコースは1人2〜5万円が相場ですが、せいこがには比較的手頃な価格で味わえるので、予算を抑えたい方にもおすすめです。

おすすめスポット:三国港・越前港・敦賀港周辺の料理旅館や料亭では、水揚げされたばかりの活越前がにを存分に味わえます。福井市内にも越前がにの名店が多数あり、三国の「食処えちぜん」や越前町の「旅館はまゆう」などが人気。日本海さかな街(敦賀)では気軽に蟹を購入・実食できます。

越前おろしそば — 福井のソウルフード

越前おろしそばは福井を代表する麺グルメにして、県民のソウルフードです。冷たいそばに大根おろしの辛味と出汁をかけていただくシンプルな食べ方が定番で、そのシンプルさゆえにそば本来の香りと味わいがダイレクトに楽しめます。福井県はそばの在来種が多く残る「そば処」で、特に丸岡町・永平寺町・大野市で栽培される在来種のそばは、風味が濃厚で全国のそば通をうならせます。

昭和天皇が1947年に福井を訪問された際に召し上がり、「越前そば」の名が全国に広まったという逸話があります。食べ方は「おろしそば」が王道ですが、温かいだし汁で食べる「けんぞそば」や、とろろと合わせる食べ方もあります。そば打ち体験ができるスポットも各地にあり、自分で打った蕎麦をその場で食べる体験は旅の思い出になります。

おすすめの名店:福井市内では「そば処 けんぞう」「見吉屋」、永平寺門前の「りうぜん」、大野市の「梅林」、越前市の「御清水庵」など、各エリアに個性的な名店が点在しています。1杯500〜800円程度と手頃な価格も魅力です。

ソースカツ丼 — 福井発祥のB級グルメの王様

ソースカツ丼は福井発祥のB級グルメ。卵でとじるカツ丼が全国標準ですが、福井では「カツ丼」と言えばソースカツ丼を指します。その発祥は大正時代、ドイツで料理修行をした高畠増太郎氏が帰国後に創業した「ヨーロッパ軒」。薄めの衣でカラッと揚げたロースカツを、独自ブレンドのウスターソースにくぐらせ、ごはんの上に豪快にのせるスタイルは、一度食べるとクセになる甘辛い味わいです。

福井県内にはヨーロッパ軒の分店が多数あり、「パリ丼」(メンチカツ)や「ミックス丼」もファンが多いメニュー。ヨーロッパ軒以外にも「グリルあまだ」「敦賀ヨーロッパ軒」など各地に個性的な店があり、食べ比べも楽しみのひとつ。ランチタイムは行列ができることも多いので、少し時間をずらして訪問するのがコツです。1食800〜1,200円程度で、福井観光のランチにぴったりです。

焼き鯖寿司 — 福井を代表する駅弁・手土産

焼き鯖寿司は、脂がのった鯖を炙り焼きにして酢飯の上にのせた押し寿司で、福井を代表する駅弁・土産物として大人気のグルメです。若狭湾で水揚げされた鯖を使う伝統から生まれたこの一品は、香ばしい焼き鯖の香りと酢飯の相性が絶妙。福井駅の駅弁や空港の売店でも購入でき、持ち帰り土産としても最適です。

特に有名なのは越前市の「越前田村屋」や福井市の「嵯峨よしだ」の焼き鯖寿司。各店が独自の味付けやこだわりを持っており、生姜入りや大葉を挟んだバリエーションも。1本1,200〜1,800円程度で購入でき、ちょっとした贅沢なお土産として喜ばれます。

小浜・鯖街道グルメと若狭の海鮮

若狭湾に面した小浜は、古来「御食国(みけつくに)」として朝廷に海産物を献上した食の聖地です。京都まで約80kmの鯖街道を通じて若狭の海の幸が運ばれた歴史があり、その食文化は今も健在。浜焼き鯖は鯖を丸ごと串に刺して炭火で焼き上げる豪快な郷土料理で、小浜の朝市や「いづみ町商店街」で味わえます。

へしこは若狭の伝統発酵食品。鯖の糠漬けの深い旨味は日本酒との相性が抜群で、お土産にも人気です。軽く炙ってそのまま食べるほか、お茶漬けにしても絶品。小浜の「四季食彩 萩」では新鮮な若狭の海鮮とともにへしこ料理を味わえます。そのほか、若狭ふぐ(冬季)、若狭ぐじ(甘鯛)、小浜よっぱらいサバ(養殖ブランド鯖)など、若狭湾の豊かな海の幸はバリエーション豊富。熊川宿の鯖街道沿いでは、鯖寿司や葛まんじゅうなど街道グルメの食べ歩きも楽しめます。

福井観光の伝統工芸体験 — ものづくりの現場を訪ねる

福井県は伝統工芸が盛んな土地。1500年の歴史を持つ越前和紙や越前漆器、日本六古窯の越前焼、世界に名を馳せる鯖江のめがねなど、ものづくりの現場を訪ねる体験型観光も福井の大きな魅力です。実際に職人の技を間近で見て、自分の手で作品を作る体験は、旅の特別な思い出になります。

  • 鯖江のめがね — 国内生産シェア96%・世界シェア約20%を誇るめがねの聖地。「めがねミュージアム」では製造工程の見学、めがね型のスイーツ、オリジナルめがね手作り体験(約5,000円〜)が楽しめます
  • 越前和紙の里 — 1500年の伝統を誇る日本最大の手漉き和紙産地。「パピルス館」で気軽に紙すき体験(約500円〜・所要約20分)ができ、オリジナルの和紙を持ち帰れます
  • 越前焼 — 日本六古窯のひとつで約850年の歴史。「越前古窯博物館」「越前陶芸村」で窯元巡りや陶芸体験(約2,000円〜・所要約60分)を楽しめます
  • 越前打刃物 — 700年の鍛造技術が息づく刃物の里。「タケフナイフビレッジ」では職人の鍛造実演を見学でき、ペーパーナイフ作り体験も人気
  • 越前漆器 — 1500年の歴史を持つ漆の伝統工芸。河和田地区の「うるしの里会館」で蒔絵体験(約1,500円〜)ができます
  • 若狭塗箸 — 全国の塗り箸生産量の約80%を占める一大産地。「箸のふるさと館WAKASA」でMy箸作り体験(約3,000円〜)に挑戦できます

福井観光の若狭エリア — 海と歴史の魅力

福井県南部の若狭エリアは、リアス式海岸の美しい海岸線と深い歴史文化の宝庫です。京都と日本海を結ぶ鯖街道の起点として栄え、「海のある奈良」とも称されるほど古刹が点在するこのエリアは、嶺北とは一味違う福井の魅力に出会えます。

小浜と鯖街道 — 御食国の歴史と食文化

小浜と鯖街道は「御食国(みけつくに)」として朝廷に食材を献上した歴史ある港町。奈良時代から若狭の海産物は都の食卓を支え、特に鯖は塩をまぶして京都まで約80kmの「鯖街道」を一昼夜かけて運ばれました。小浜の街並みには今も当時の面影が残り、「いづみ町商店街」では名物の浜焼き鯖や鯖寿司を味わえます。蘇洞門(そとも)めぐり遊覧船で、若狭湾の断崖美を海上から楽しむこともできます。

京都へ鯖を運んだルート上にある熊川宿は、重要伝統的建造物群保存地区に選定された宿場町。前川の清流が流れる町並みは美しく保存されており、旧街道沿いの古民家カフェで葛まんじゅうや鯖寿司を味わいながらの散策は格別です。熊川宿から瓜割の滝までは車で約15分と近く、セットで巡ると若狭の水と食の文化を満喫できます。

明通寺と若狭の古寺 — 国宝の三重塔と祈りの里

明通寺と若狭の古寺では、国宝の本堂と三重塔を擁する福井県随一の古刹をめぐる静かな旅が楽しめます。806年に坂上田村麻呂が創建したと伝わる明通寺は、鎌倉時代に建てられた本堂と三重塔がともに国宝に指定されており、杉木立の中に佇む姿は荘厳そのもの。訪れる人も少なく、静寂の中でじっくりと鎌倉建築の美を堪能できます。

若狭地方には「海のある奈良」と呼ばれるほど古い寺社が集中しています。毎年3月に行われる神宮寺のお水送りは、奈良・東大寺の「お水取り」に先立って行われる神秘的な神事。若狭から奈良まで地下水脈で水が送られるという伝説に基づく荘厳な松明行列は、冬の若狭を代表する行事です。国分寺や多田寺、妙楽寺など、仏像ファンが全国から訪れる古刹も点在し、仏像巡りの旅も若狭ならではの楽しみ方です。

福井観光のモデルコース — 時間軸で巡る旅プラン

1日モデルコースA:福井市周辺 歴史と禅の旅

テーマ:福井の歴史と禅文化を1日で凝縮して体験するコース。公共交通機関でも巡りやすいのがポイントです。

9:00 福井駅出発 → 永平寺ライナー(直行バス約30分)
9:30〜11:30 永平寺拝観(約2時間)。朝の澄んだ空気の中で七堂伽藍を巡り、修行僧の読経に耳を傾ける。絵天井の間は必見。門前町で永平寺そばの早めの昼食
12:00〜14:00 バスで移動 → 一乗谷朝倉氏遺跡へ。博物館と復原町並を見学。戦国コスプレ撮影も楽しい
14:30〜15:30 車またはバスで福井市内へ戻り → 養浩館庭園で庭園散策。池の水面に映る景色をゆっくり鑑賞
15:30〜16:00 福井城址を散策。「福の井」や結城秀康像を見学
17:00〜 福井駅周辺で越前おろしそばソースカツ丼の夕食。福井グルメを堪能

1日モデルコースB:嶺北・海沿い 絶景と海鮮の旅

テーマ:日本海の絶景と海鮮グルメを満喫するドライブコース。レンタカーがおすすめです。

9:00 福井駅でレンタカーを借りて出発
9:30〜10:15 丸岡城見学(約45分)。急勾配の階段を登って天守最上階からの眺望を楽しむ
10:45〜12:00 東尋坊散策(約60分)。断崖絶壁の迫力を体感し、遊覧船(約30分)で海上から柱状節理を見上げる
12:00〜12:30 越前松島に立ち寄り。奇岩の遊歩道を散策
12:30〜13:30 三国港周辺で海鮮ランチ。冬なら越前がに、通年なら海鮮丼
14:00〜15:00 三国湊町きたまえ通り散策。レトロな町並みと旧森田銀行本店(大正ロマン建築)を見学
15:30〜16:30 えちぜん鉄 道三国芦原線の三国駅周辺、または芦原温泉で日帰り入浴
17:30 福井駅周辺へ戻り。夕食は福井駅前で焼き鯖寿司と地酒を堪能

2泊3日モデルコース:福井完全制覇の旅

テーマ:嶺北から若狭まで、福井県の魅力をたっぷり味わい尽くす充実の2泊3日。レンタカー利用がベスト。北陸2泊3日モデルコースもあわせてご参考ください。

【1日目:恐竜と歴史の嶺北エリア】
9:00 福井駅到着・レンタカーで出発
9:40〜12:00 恐竜博物館(約2.5時間)。新館含め迫力の展示をじっくり見学。化石発掘体験も
12:30〜13:30 勝山市内でランチ(恐竜バーガーや越前おろしそば)
14:00〜15:30 平泉寺白山神社(約90分)。苔の絨毯と杉の巨木に癒される
16:00〜17:00 越前大野の城下町散策。御清水の湧水を味わい、七間通りを歩く
17:30〜 福井市内のホテルにチェックイン。夕食は福井駅周辺でソースカツ丼または越前おろしそば

【2日目:絶景と工芸の海沿いエリア】
8:30 ホテル出発
9:00〜10:30 永平寺朝の拝観(約90分)。朝の静寂の中で禅寺の荘厳さを体感
11:00〜11:30 一乗谷朝倉氏遺跡を車窓から眺めつつ、博物館のショップに立ち寄り
12:00〜13:00 丸岡城見学 → 周辺でランチ
13:30〜15:00 東尋坊散策と遊覧船。越前松島にも足を延ばす
15:30〜16:30 鯖江めがねミュージアムまたは越前和紙の里で工芸体験
17:00〜 越前海岸沿いをドライブしながら越前町の温泉宿へ。夕食は越前がにフルコース(冬季)または海鮮料理

【3日目:若狭の海と食文化】
8:30 宿を出発。敦賀方面へ南下
9:30〜10:30 氣比神宮参拝と敦賀の赤レンガ倉庫散策。日本海さかな街で焼き鯖寿司を購入
11:00〜12:30 三方五湖レインボーラインドライブ → 山頂公園で五色の湖を一望
13:00〜14:00 小浜で鯖街道グルメランチ。浜焼き鯖やへしこを味わう
14:30〜15:30 明通寺で国宝の三重塔と本堂を静かに拝観
16:00〜16:30 瓜割の滝で名水に触れる
16:45〜17:30 熊川宿散策。鯖街道の宿場町で旅を締めくくる
18:00〜 敦賀駅から北陸新幹線で帰路へ。または小浜IC→舞鶴若狭道で大阪方面へ

福井観光の交通手段とアクセス — 各方面からの行き方

福井県へのアクセス

【東京方面から】
北陸新幹線「かがやき」「はくたか」で東京駅 → 福井駅まで最速約2時間50分、敦賀駅まで約3時間10分。2024年3月の延伸開業で乗り換えなしのダイレクトアクセスが実現しました。

【大阪・京都方面から】
JR特急サンダーバードで大阪駅 → 敦賀駅まで約1時間20分。敦賀駅で北陸新幹線に乗り換えて福井駅まで約20分(合計約2時間)。車の場合は名神高速→北陸自動車道で大阪から福井ICまで約3時間。

【名古屋方面から】
JR特急しらさぎで名古屋駅 → 敦賀駅まで約1時間15分。敦賀で北陸新幹線に乗り換えて福井駅まで約20分(合計約1時間40分)。車の場合は名神高速→北陸道で約2時間30分。

福井県内の移動手段

【レンタカー】
福井県は見どころが広範囲に点在しているため、レンタカーが最も効率的な移動手段です。福井駅前に主要レンタカー会社が揃っています。特に若狭エリアや越前海岸、恐竜博物館などを巡る場合はレンタカーが圧倒的に便利です。

【電車・バス】
福井駅を起点に、えちぜん鉄道(東尋坊・三国方面)、福井鉄道(鯖江・越前市方面)、JR越美北線(大野方面)、JR小浜線(敦賀〜小浜方面)が運行しています。永平寺へは福井駅から直行バス「永平寺ライナー」(約30分)、恐竜博物館へは福井駅から直行バス(約60分)が便利。ただし運行本数は限られるため、事前のダイヤ確認が必須です。

【観光周遊パス】
「北陸おでかけtabiwaパス」や「ふくいdeお得キップ」など、お得な周遊きっぷが販売されていることがあります。北陸新幹線延伸に合わせた観光キャンペーンも多いので、訪問前に福井県観光連盟の公式サイトをチェックしておくと良いでしょう。

福井観光の季節別おすすめガイド — ベストシーズンはいつ?

春(3月〜5月) — 桜と新緑の福井

福井の春は桜から始まります。足羽川桜並木は約2.2kmにわたって約600本の桜が続く「日本さくら名所100選」のひとつで、桜のトンネルの中を歩く体験は圧巻(桜名所ランキングもご参考ください)。丸岡城の桜、福井の桜の名所もあわせて巡りたいスポットです。足羽山公園の足羽神社にある樹齢370年のしだれ桜も見事。4月下旬〜5月は新緑の永平寺が美しく、春の特別拝観イベントも行われます。GWは恐竜博物館が最も混み合う時期ですが、新緑の中の化石発掘体験は気持ち良い季節です。

夏(6月〜8月) — 海と涼と恐竜の季節

夏は東尋坊の遊覧船や三方五湖のパノラマが最も輝く季節です。若狭湾沿いには美しい海水浴場が点在し、水晶浜や若狭和田ビーチは「日本の水浴場88選」にも選ばれた透明度抜群のビーチ。瓜割の滝は天然の冷房のような涼しさで、暑さを忘れる避暑スポットです。平泉寺白山神社の苔は梅雨〜夏に最も美しい緑色になります。8月の一乗谷の「万灯夜」は幻想的な夏の風物詩。恐竜博物館は夏休みのファミリーに大人気ですが、Webチケット予約で入館はスムーズです。

秋(9月〜11月) — 紅葉と越前がに解禁

秋の福井は紅葉の名所が各地に。永平寺の紅葉(11月上旬〜中旬)は赤・黄・橙に染まる境内と杉の緑のコントラストが見事。一乗谷朝倉氏遺跡の秋景色、那谷寺(石川県・車で約40分)の奇岩遊仙境の紅葉もあわせて巡りたい名所です。九頭竜湖の紅葉ドライブ(10月下旬〜11月上旬)も人気。そして11月6日には待ちに待った越前がに漁解禁。解禁直後の蟹は身入りが良く、初物を求める食通で越前海岸の宿は予約が殺到します。越前大野の天空の城は10〜11月が雲海のベストシーズンです。

冬(12月〜2月) — 越前がにと雪景色の福井

冬こそ福井の真骨頂。越前がにのフルコースは冬の福井旅行最大の目的といっても過言ではありません。12月限定の「せいこがに」は濃厚な内子が絶品。越前海岸では日本水仙の群生が12〜2月に見頃を迎え、雪の中に咲く白い水仙は冬の風物詩です。永平寺の雪景色は静謐さが一層際立ち、冬ならではの荘厳な美しさ。スキージャム勝山は西日本最大級のスキー場で、恐竜博物館とセットで楽しむファミリーも多いです。冬の若狭では若狭ふぐも旬を迎え、てっさ・てっちりが堪能できます。あわら温泉は「関西の奥座敷」と呼ばれる名湯で、蟹と温泉を満喫する冬の贅沢旅が楽しめます。

福井・北陸旅行のスタイル別・テーマ別ガイド

写真クレジット:
東尋坊の断崖絶壁 — 雷太(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)
永平寺の境内 — 雷太(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)

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