福井市の中心部を流れる足羽川沿いには、約2.2kmにわたって600本ものソメイヨシノが咲き誇る桜並木が続いています。日本さくら名所100選にも選ばれたこの桜のトンネルは、福井を代表する春の風物詩です。すぐそばの足羽山も桜や季節の花々が美しく、市民の憩いの場として親しまれています。福井市街の自然と歴史を感じる散策スポットをご紹介します。

足羽川桜並木 — 日本一のスケールを誇る桜のトンネル

足羽川の堤防に沿って続く桜並木は、約2.2kmの長さに約600本のソメイヨシノが植えられた、日本最大級の桜並木です。満開時には堤防の両側から枝が伸び、まるで桜のトンネルのような光景が広がります。見頃は例年4月上旬から中旬で、桜の花びらが川面に舞い散る様子は格別の美しさです。

夜にはぼんぼりによるライトアップが行われ、昼間とはまた違った幻想的な夜桜を楽しめます。「ふくい桜まつり」の期間中は足羽川河川敷を中心に屋台やキッチンカーが並び、地元グルメを味わいながらのお花見が楽しめます。川沿いの堤防は遊歩道として整備されているため、ゆったりと散策しながら桜を鑑賞できます。

ふくい桜まつりとライトアップ(2026年の実績)

2026年の第41回ふくい桜まつりは、3月21日(土)から4月12日(日)まで開催されました(開花予想を受けて当初の4月5日から会期が延長された実績です)。福井地方気象台の標本木は3月29日に開花、3月31日に満開となりました。2027年(第42回)の日程は2026年8月時点で未発表です。例年3月下旬から4月中旬に行われますが、確定日程は福井市公式観光サイト「福いろ」で発表を待ってください。

2026年のライトアップ実績(開花状況により期間が変更されることがあります)
足羽川桜並木3月27日〜4月12日/18時〜22時
足羽山公園(花見ぼんぼり)3月28日〜観桜期終了まで/23時まで
愛宕坂(灯の回廊)4月1日〜4月12日/21時30分まで

足羽山公園の自然と四季の花

足羽山は福井市街の南側にそびえる標高117mの小山で、山全体が公園として整備されています。春は約3,500本の桜やツツジ、夏は紫陽花、秋は紅葉と、四季折々の花が楽しめる市民の憩いの場です。山頂からは福井市街を一望でき、晴れた日には白山連峰の山並みも見渡せます。

足羽山には遊歩道が整備されており、気軽なハイキングコースとしても人気。山麓から山頂まで徒歩約20分で登れるため、観光の合間にも立ち寄りやすいスポットです。山中にはミニ動物園やカフェもあり、家族連れにも楽しめます。

足羽川沿いの桜並木と福井市の春の風景
足羽川沿いの桜並木と福井市の春の風景(Photo: Naokijp / CC BY-SA 4.0)

足羽神社のしだれ桜 — 樹齢380年の名木

足羽山の中腹に鎮座する足羽神社には、樹齢約380年のしだれ桜があり、福井市の天然記念物に指定されています。1945年の福井空襲で幹の一部を焼失しながらも再生した木で、満開時には滝のように流れ落ちる花の姿が圧巻です。2026年1月の大雪で太い枝が折れ、樹高は約11mから1mほど低くなりましたが、同年春も変わらず見事に咲きました。ソメイヨシノより数日遅れて見頃を迎えるため、足羽川の桜並木と時期をずらして楽しめます。

足羽神社は継体天皇ゆかりの古社で、男大迹王(後の継体天皇)を祀る歴史ある神社です。福井藩主も崇敬した由緒ある社で、桜の時期以外にも参拝の価値があります。境内からの福井市街の眺望も見事です。

愛宕坂と橘曙覧記念文学館

足羽山の登り口のひとつ「愛宕坂」は、石段の両側に草花が植えられた風情ある坂道です。この坂の途中には、幕末の歌人・橘曙覧(たちばなのあけみ)の記念文学館があります。「たのしみは…」で始まる「独楽吟」52首を詠んだことで知られ、正岡子規に「万葉以来の歌人」と評された福井が誇る文学者です。

福井市橘曙覧記念文学館の入館料は100円(中学生以下・70歳以上・障害者手帳をお持ちの方は無料)、開館時間は9:00〜17:15(入館は16:45まで)で、月曜(祝日の場合はその翌平日)と年末年始(12/28〜1/4)は休館です。

愛宕坂を上りきると足羽山の尾根道に出て、足羽神社や自然史博物館へとつながります。石段の坂道は春の桜や秋の紅葉時期に特に美しく、福井の隠れた散策スポットとして知られています。

足羽川と足羽山の自然豊かな風景
足羽川と足羽山の自然豊かな風景(Photo: HarueFukuiJapan / Public domain)

足羽山の自然史博物館と動物園

足羽山の山頂付近にある福井市自然史博物館は、福井の自然や地質について学べる博物館です。観覧料は高校生以上100円、中学生以下・70歳以上・心身障害者とその介護者1名は無料と手ごろで、足羽山散策の途中に立ち寄るのに最適です。なおプラネタリウムがあるのは足羽山の本館ではなく、福井駅前のハピリン内にある分館「セーレンプラネット」なので、目当ての方は行き先を間違えないようご注意ください。

福井市自然史博物館(本館)の基本情報
観覧料高校生以上100円/中学生以下・70歳以上・心身障害者とその介護者1名は無料
開館時間9:00〜17:15(入館は16:45まで)
休館日月曜(祝休日を除く)・祝休日の翌平日・年末年始(12/28〜1/4)
所在地福井市足羽上町147

また、足羽山公園遊園地にはミニ動物園があり、ポニーやニホンザル、オウム・インコなどの鳥類が飼育されています。屋内展示施設「ハピジャン」ではカピバラが人気です。入園無料で気軽に楽しめるため、小さな子ども連れの家族に人気のスポットです。足羽山全体が、福井市民にとっての「裏庭」のような存在となっています。

足羽山公園遊園地・ハピジャンの基本情報
入園料無料(動物への餌やりなど一部有料)
開園時間9:30〜16:30
休園日月曜(祝日の場合は翌平日)/12月29日〜2月末日は冬期休園(ハピジャンのみ12月29日〜1月3日を除き冬期も開園)
駐車場79台・無料

足羽川・足羽山へのアクセスと桜の時期の情報

アクセス

電車(足羽川桜並木)JR福井駅から徒歩約10分
電車(足羽山)JR福井駅から徒歩約25分。京福バス清水グリーンラインで「足羽山公園下」下車、徒歩約10分
北陸自動車道の福井ICから約15分
駐車場(通年)足羽山公園遊園地 79台・無料
駐車場(桜まつり期間)2026年は競輪場南側臨時駐車場 約300台・無料(8:30〜22:00)/花月橋下臨時駐車場 約70台・一般車1,000円(9:30〜22:00)。いずれも21時以降は入庫不可。設置内容は年により変わるため公式の案内を確認してください

北陸新幹線の開業により、首都圏からのアクセスも格段に向上しました。桜シーズン中は周辺道路が混雑し、足羽山では車両通行止め・一方通行の交通規制も行われるため、公共交通機関の利用がおすすめです。春の行楽期には、足羽山のふもと(給水管理事務所前)から足羽山公園遊園地までの無料シャトルバスが約30分間隔で運行されます。2026年は3月20日〜5月6日の土曜・日曜・祝日のみの運行で、始発9:20・最終16:35でした。運行日と時間は年により変わるため、お出かけ前に福井市の公式案内をご確認ください。

桜の開花情報は福井市のホームページや観光協会のSNSで確認できます。福井の桜は東京より1〜2週間遅く開花するため、東京で桜を逃してしまった方にもおすすめのお花見スポットです。

足羽川・足羽山周辺の見どころ

足羽川から徒歩圏内には養浩館庭園と福井城址があり、名勝の池泉庭園と越前松平家の歴史を巡れます。また、一乗谷朝倉氏遺跡へは車で約20分。戦国時代の城下町がよみがえる「日本のポンペイ」も、春の桜の時期は特に美しく、福井の歴史散策を満喫できます。

写真クレジット:
足羽川沿いの桜並木と福井市の春の風景 — Naokijp(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)
足羽川と足羽山の自然豊かな風景 — HarueFukuiJapan(Wikimedia Commons / Public domain)

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わっか北陸編集部
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