
金沢市の中心部、香林坊からほど近い場所に、江戸時代の面影を色濃く残す長町武家屋敷跡があります。加賀藩の中級・上級武士たちが暮らしたこの地区は、今もなお土塀や石畳が美しく保存され、金沢を代表する観光スポットのひとつです。
加賀百万石の武士たちが暮らした街
長町武家屋敷跡は、かつて加賀藩前田家に仕えた武士たちの屋敷が立ち並んでいた地区です。「長町」という名前は、この地区が南北に細長い町割りであったことに由来しています。
現在でも、黄土色の土塀(どべい)が続く通りを歩くと、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。土塀の間を流れる大野庄用水(おおのしょうようすい)のせせらぎが、静かな街並みに穏やかな風情を添えています。

見どころ
武家屋敷跡 野村家
長町武家屋敷跡で最も人気のあるスポットが武家屋敷跡 野村家です。野村家は代々加賀藩の重臣を務めた家柄で、現在は内部が一般公開されています。
特に見事なのが、奥に広がる日本庭園です。濡縁(ぬれえん)から眺める庭園は、大小の石や樹木が絶妙に配置され、錦鯉が泳ぐ池と調和した美しさを誇ります。アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」では第3位にランクインしたこともあり、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では2つ星を獲得しています。

旧加賀藩士 高田家跡
旧加賀藩士 高田家跡は、550石取りの中級武士・高田家の屋敷跡です。長屋門が復元されており、武家の暮らしぶりを伝える資料が展示されています。入場無料で気軽に立ち寄れるのも魅力です。
金沢市足軽資料館
藩士の中でも最も下級の「足軽」の暮らしに焦点を当てた資料館です。実際の足軽屋敷2棟を移築・復元しており、当時の庶民に近い武士の生活を垣間見ることができます。こちらも入場無料です。
冬の風物詩「こも掛け」
毎年12月初旬から翌年3月中旬にかけて、土塀を雪や凍結から守るために「こも掛け」が行われます。わら製のむしろ(こも)で土塀を覆うこの光景は、金沢の冬の風物詩として知られ、雪景色と相まって格別な美しさを見せてくれます。
アクセス・基本情報
| 所在地 | 石川県金沢市長町1〜2丁目 |
| アクセス | JR金沢駅からバス約15分「香林坊」下車、徒歩約5分 兼六園から徒歩約15分 / 金沢21世紀美術館から徒歩約5分 |
| 駐車場 | 近隣の有料駐車場を利用(武家屋敷専用駐車場なし) |
| 散策 | 24時間自由(無料) |
| 武家屋敷跡 野村家 | 大人550円 / 高校生400円 / 小中学生250円 8:30〜17:30(10〜3月は16:30まで)/ 年中無休 |
| 旧加賀藩士 高田家跡 | 入場無料 / 8:30〜17:00 |
| 金沢市足軽資料館 | 入場無料 / 9:30〜17:00(火曜休館) |
| こも掛け期間 | 12月初旬〜翌年3月中旬(土塀を雪から守る冬の風物詩) |
長町武家屋敷跡 おすすめ散策コース
長町武家屋敷跡を効率よく楽しむおすすめコース(所要時間:約1〜1.5時間):
📍 武家屋敷通り入口(香林坊から徒歩5分)→ 土塀・用水路の撮影ポイント
📍 旧加賀藩士 高田家跡(無料)→ 長屋門の雰囲気を味わう
📍 武家屋敷跡 野村家(入場550円)→ 日本庭園と武家暮らしの展示
📍 金沢市足軽資料館(無料)→ 移築された足軽屋敷2棟を見学
📍 大野庄用水沿いを散策 → 水路と土塀のフォトスポット
撮影ポイントとしては、用水路と土塀が平行に続く通りが特に人気。早朝や夕方は光が柔らかく美しい写真が撮れます。冬(12月〜3月)はこも掛けが行われ、雪が降れば格別の雰囲気に。着物レンタルを利用して散策すると、より風情が増します。
まとめ
長町武家屋敷跡は、金沢の歴史と文化を肌で感じられる貴重なスポットです。兼六園や金沢21世紀美術館と合わせて巡ることで、金沢の魅力をより深く味わえます。静かな土塀の通りをゆっくりと散策しながら、加賀百万石の武士たちの暮らしに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
長町武家屋敷跡周辺の見どころ
- 兼六園2026完全ガイド — 入園料・開園時間・見どころ・アクセスを詳しく解説(徒歩15分)
- 尾山神社 — ステンドグラスが彩る加賀藩祖の社(徒歩5分)
- 近江町市場2026完全ガイド — 海鮮丼・のどぐろ・食べ歩きガイド(徒歩10分)
- 金沢観光おすすめスポット30選 — 定番から穴場まで完全ガイド
- 金沢の歴史 — 一向一揆から城下町まで
- 金沢グルメ完全ガイド2026 — 近江町市場・のどぐろ・治部煮など名物グルメ完全網羅
- 金沢1日モデルコース2026 — 長町武家屋敷を含む定番コース(徒歩+バスで効率よく巡る)
写真クレジット:
長町武家屋敷跡の街並み — sergejf(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)
長町の土塀が続く通り — Hirorinmasa(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)
武家屋敷跡野村家の日本庭園 — Daderot(Wikimedia Commons / CC0)








