富山市中心部に立つ複合文化施設TOYAMAキラリは、隈研吾設計のガラス・アルミ・御影石が組み合わさった個性的な外観が目を引きます。内部の富山市ガラス美術館は「ガラスの街とやま」を体現する美術館で、徒歩圏内の富岩運河環水公園には「世界一美しいスタバ」と称されるスターバックスも。
| 所在地 | 富山県富山市西町5-1(TOYAMAキラリ内) |
| 開館時間 | 9:30〜18:00(展示室への入場は17:30まで) |
| 休館日 | 第1・第3水曜日、年末年始(展示により臨時休館あり) |
| 入館料 | 常設展 一般・大学生 200円(20名以上の団体170円)・高校生以下無料。企画展は展覧会ごとに異なる |
| アクセス | 富山地方鉄道・市電「グランドプラザ前」下車すぐ / JR富山駅から徒歩約10分 |
| 環水公園スタバ | 富山駅から徒歩約15分・世界一美しいスタバの呼称あり |
目次
富山市ガラス美術館とTOYAMAキラリの魅力

富山市の中心部に佇む「TOYAMAキラリ」は、世界的建築家・隈研吾氏が設計した複合施設で、富山市ガラス美術館・富山市立図書館本館・銀行が一つの建物に融合しています。2015年8月にオープンしたこの建物は、御影石・ガラス・アルミの外壁が織りなす幾何学的なファサードが特徴的で、富山市のランドマークとして街並みに新たな輝きを添えています。館内に一歩足を踏み入れると、富山県産のスギ材をふんだんに使った吹き抜け空間が広がり、木の温もりとガラスの透明感が見事に調和しています。斜めに交差する木組みの天井は、光を柔らかく取り込み、フロアごとに異なる表情を見せてくれます。建築そのものがアート作品ともいえるTOYAMAキラリは、富山観光で必ず訪れたいスポットです。
富山市ガラス美術館の常設展示とデイル・チフーリの世界
TOYAMAキラリの2階から6階に展開する富山市ガラス美術館は、国内外のガラスアートを専門に収集・展示する美術館です。富山市は1985年から「ガラスの街とやま」プロジェクトを推進しており、この美術館はその集大成ともいえる存在です。最大の見どころは6階の「グラス・アート・ガーデン」で、アメリカの巨匠デイル・チフーリによるインスタレーション作品が常設展示されています。天井から吊り下げられた色鮮やかなガラスのシャンデリアや、床一面に広がるガラスの海は、光と色彩が織りなす幻想的な空間を生み出しています。常設展示のほか、国内外のガラス作家による企画展も年数回開催され、現代ガラスアートの最前線に触れることができます。2階と3階のギャラリーでは若手作家の作品展示も行われており、ガラスアートの多様な表現を楽しめます。入館料は常設展200円と手頃で、気軽にアート鑑賞を楽しめるのも魅力です。
世界一美しいスタバと富岩運河環水公園の水辺散歩

富山駅から徒歩約10分の場所に広がる「富岩運河環水公園」は、かつて工業用水路として利用されていた富岩運河を整備した親水公園で、市民の憩いの場として愛されています。約9.7ヘクタールの広大な敷地には、運河を中心に遊歩道・芝生広場・泉と滝の広場などが配置され、四季折々の美しい風景を楽しめます。公園のシンボルは高さ約20mの「天門橋」で、展望塔からは立山連峰を背景にした公園全体のパノラマを一望できます。そして環水公園を一躍有名にしたのが、「世界一美しいスターバックス」として知られるスターバックスコーヒー富山環水公園店です。2008年にオープンしたこの店舗は、全面ガラス張りの開放的な空間から運河の水面と立山連峰を眺められるロケーションが評判を呼び、2008年にスターバックスの店舗デザイン賞を受賞しました。夜にはライトアップされた天門橋と水面の反射が幻想的な雰囲気を醸し出し、デートスポットとしても人気です。
「ガラスの街とやま」の歴史と富山のアートシーン
富山市がガラスアートに力を入れるようになった背景には、富山の薬売りに由来する「薬瓶」の製造技術があります。江戸時代から続く配置薬業で使われるガラス瓶の製造が盛んだったことから、富山にはガラス加工の技術的土壌がありました。1985年に「ガラスの街とやま」構想がスタートし、富山市はガラスアートを街づくりの核に据えてきました。富山ガラス造形研究所(1991年設立)は日本初のガラスアート専門の教育機関で、国内外から学生が集まり、多くのガラス作家を輩出しています。卒業生の一部は富山に工房を構え、「ガラス工房街」を形成しています。環水公園近くには富山県美術館もあり、2017年にオープンしたこの美術館は屋上庭園「オノマトペの屋上」が話題を集めました。富山市中心部にはガラス作品を扱うショップやギャラリーも点在しており、街全体がガラスアートのショーケースのような魅力を放っています。
「ガラスの街とやま」を代表する富山ガラス工房。吹きガラスやペーパーウェイト作りなどの制作体験をアソビューで予約でき、世界にひとつの作品を持ち帰れます。
富山市ガラス美術館と環水公園へのアクセス・観光情報
両スポットへのアクセス・営業情報
- 富山市ガラス美術館(TOYAMAキラリ):富山駅から市内電車(富山地方鉄道市内線)で「西町」停留所下車、徒歩約1分。富山駅南口から徒歩でも約18分
- 開館時間:9:30〜18:00(展示室への入場は17:30まで)。休館日は第1・第3水曜日と年末年始
- 観覧料:常設展は一般・大学生200円(20名以上の団体は170円)、高校生以下は無料。企画展は展覧会ごとに料金が異なります
- 富岩運河環水公園:富山駅北口から徒歩約10分。入園無料・24時間開放。園内のスターバックスは8:00〜22:30の営業で年中無休
- 駐車場:環水公園の駐車場は2026年3月13日から有料化されました(平面172台・立体73台)。入場から1時間は無料で、以降30分ごと110円、当日最大料金は平日500円・土日祝1,000円です。TOYAMAキラリ周辺には市営駐車場が複数あります
両スポットを効率よく巡るなら、富山駅を起点に市内電車でガラス美術館を見学した後、駅に戻って北口から環水公園へ向かうルートがおすすめです。所要時間はガラス美術館が1〜2時間、環水公園が1時間程度です。
富山市周辺の見どころと合わせて楽しむ観光プラン
富山市ガラス美術館と環水公園を訪れた後は、周辺の観光スポットにも足を延ばしてみてください。環水公園に隣接する富山県美術館では、近現代のアートコレクションと遊び心のある屋上庭園を楽しめます。富山市中心部では、富山城址公園や松川沿いの遊覧船(春は桜のトンネルが見事)もおすすめです。食の面では、富山ブラックラーメンや白えび丼、ますのすしなど富山ならではのグルメが駅周辺に充実しています。少し足を延ばせば、砺波の散居村で日本の原風景を堪能したり、氷見の寒ブリと漁港めぐりで冬の味覚を楽しんだりすることもできます。また、富山地方鉄道を使えば立山黒部アルペンルートの玄関口へもアクセス可能です。富山市は北陸新幹線で東京から約2時間10分、金沢からは約20分と交通の便も良く、北陸観光の拠点として最適な街です。
写真クレジット:
TOYAMAキラリ外観 — Asturio Cantabrio(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)
富山市ガラス美術館エントランス — Wpcpey(Wikimedia Commons / CC BY 4.0)
スターバックス富山環水公園店 — さかおり(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)
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