石川県白山市桑島の白山恐竜パーク白峰は、国の天然記念物の一部である桑島化石壁から見つかった化石を展示する市立の博物館。併設の「化石発見広場」では実際に岩を割る化石発掘体験ができ、子どもから大人まで楽しめます。
石川県白山市白峰地区は、日本有数の恐竜化石の産地として知られています。白山恐竜パーク白峰は、この地で発見された恐竜化石や植物化石を展示する体験型博物館で、1億3,000万年前の白亜紀の世界にタイムスリップできるスポットです。隣接する桑島化石壁は国の天然記念物にも指定され、地質学の聖地として研究者からも注目を集めています。ロマンあふれる化石の世界を探検しましょう。
目次
白山恐竜パーク白峰の見どころと展示内容

白山恐竜パーク白峰は、白山市白峰地区に位置する恐竜をテーマにした博物館です。館内には、白峰地区で発掘された恐竜の歯や骨の化石をはじめ、植物化石、貝類化石など多数の標本が展示されています。メインの展示室では、肉食恐竜や草食恐竜の復元骨格が来館者を迎え、1億3,000万年前の白亜紀前期の白峰がどのような環境だったのかを分かりやすく解説しています。白峰から発見された恐竜化石は、日本の恐竜研究において重要な位置を占めており、福井県の恐竜博物館と並んで北陸を代表する恐竜スポットです。ジオラマや映像展示もあり、子どもから大人まで楽しみながら学べる施設です。入館料は大人520円、小中高校生200円、幼児は無料。化石発見広場との共通券(大人850円、小中高校生400円)も用意されています。
桑島化石壁の地質ロマンと天然記念物の見どころ

桑島化石壁は、手取川右岸にそびえる砂岩と泥岩の互層からなる崖で、国の天然記念物「手取川流域の珪化木産地」(1957年指定)の一部です。この化石壁からは、白亜紀前期(約1億3,000万年前)の恐竜化石、ワニ類化石、カメ類化石、淡水貝類化石、植物化石など、多種多様な化石が発見されてきました。産出した化石は「桑島化石壁産出化石」として石川県の天然記念物に指定されており、世界最古級のヘビの祖先に近い「ドリコサウルス類」など、国内で初めて見つかった化石が10種ほど含まれています。明治初期にここで植物化石が見つかり、日本で最初の古生物学の論文が書かれたことから「日本の地質学発祥の地」とも呼ばれます。化石壁そのものは安全上の理由で立ち入りが制限されており、見学は壁のそばに設けられた展望スペースから行います。白山手取川ジオパークの中核的なジオサイトとしても位置づけられています。
白山恐竜パーク白峰の化石発掘体験
白山恐竜パーク白峰の大きな魅力の一つが、化石発掘体験です。パーク内の「化石発見広場」では、手取層群の石をハンマーで割って化石を探す体験ができます。植物化石や貝類化石が見つかることが多く、自分の手で化石を発見する感動はかけがえのない思い出になります。化石発見広場の利用料は大人550円、小中高校生300円で、入館料とは別料金(入館とのセット券は大人850円、小中高校生400円)。予約は不要で、ハンマー・ゴーグル・軍手は貸し出してもらえます。参加できるのは小学生以上で、小学1〜3年生は保護者などの付き添いが必要です。開館期間中のみの実施で、冬期は休みとなります。見つけた化石の持ち帰りの可否や体験時間の目安は現地の案内に従ってください。パーク内には白峰化石調査センターが置かれ、貴重な化石をクリーニングする作業の様子を見学することもできます。
白峰の集落と伝統文化の見どころ
白山恐竜パーク白峰がある白峰地区は、恐竜化石だけでなく、豊かな伝統文化と歴史が息づく山間集落です。かつては白山信仰の登山口として栄え、「林西寺」には白山の本地仏である十一面観音菩薩が安置されています。白峰の伝統的な建物は、豪雪に耐える独特の構造を持ち、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。豪雪地帯の白峰では冬に「雪だるま」のイベントが開かれ、桑島・白峰地区の住民が作った大小の雪だるまに灯りがともります。2026年は2月6日(金)16時〜21時に開催されました(駐車協力金は乗用車500円)。開催日は年によって変わるため、白峰観光協会(076-259-2721)で最新の日程をご確認ください。地元名物の「堅豆腐」は、普通の豆腐の数倍の固さを持つ保存食で、白峰の厳しい冬を乗り越えるために生まれた食文化です。白山登山の拠点としても利用される集落です。
白山恐竜パーク白峰の周辺の見どころ
白山恐竜パーク白峰と合わせて訪れたいスポットをご紹介します。手取峡谷は手取川を下った白山市の中流域にあり、エメラルドグリーンの清流と落差32mの綿ヶ滝の絶景を楽しめます。白山手取川ジオパークのビジターセンターでは、白峰の地質をより深く学べます。白山白川郷ホワイトロードは白峰から近い山岳ドライブコース。白山登山の別当出合登山口へも白峰経由でアクセスできます。白山比咩神社へは国道157号を金沢方面へ戻った鶴来にあります。鶴来の門前町での酒蔵めぐりも帰路に楽しめます。
白山恐竜パーク白峰のアクセス・入館情報
アクセス
| 車 | 北陸自動車道の白山ICから国道157号線を南へ約80分 |
| バス | JR金沢駅または北陸鉄道石川線・鶴来駅から加賀白山バス(北鉄白山バス)白峰線に乗車、「桑島」下車。便数が少ないため事前に時刻表を確認 |
| 駐車場 | あり(台数・料金は白山市公式サイトで確認) |
| 休館日 | 毎週月曜日(祝休日の場合は開館し翌平日休館)、冬期(11月下旬〜4月下旬) |
白山恐竜パーク白峰へのアクセスは車が基本です。開館期間は4月下旬〜11月下旬で、冬期(11月下旬〜4月下旬)は休館。開館期間中も毎週月曜日は休館です(祝休日の場合は開館し、翌平日が休館)。開館時間は9時〜16時30分で、入館受付は16時まで。入館料は大人520円、小中高校生200円、幼児無料。化石発見広場の利用は大人550円、小中高校生300円、入館とのセット券は大人850円、小中高校生400円です。白峰・桑島は石川県内でも有数の豪雪地帯のため、冬期の道路状況にはご注意ください。開館日や料金は変更されることがあるので、お出かけ前に白山市の公式サイトでご確認ください。
写真クレジット:
恐竜の復元骨格標本の展示 — 先従隗始(Wikimedia Commons / CC0)
恐竜の化石標本 — Momotarou2012(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)














