2026年6月6日(土)、第75回金沢百万石まつりの百万石行列を実際に見てきました。市街地を騎馬で進む利家公から、金沢城公園でのフィナーレまで——当日の様子を写真とともにお届けします。後半には来年以降の観覧に役立つ実用ガイドもまとめています。

目次
【現地レポート】2026年 百万石行列 当日の様子
14:20 行列出発
市街地を進む行列——沿道が歓声に包まれる
行列は14時20分頃に金沢駅東広場前を出発。沿道はすでに観覧客でびっしりと埋まっており、先導隊・音楽パレード・獅子舞と続く行列が来るたびに歓声が上がりました。前田家ゆかりの旗指物が次々と連なり、金沢の街が祭りの空気に包まれていきます。

行列中盤 利家公登場
圧巻の騎馬——利家公役・大東駿介さん
圧巻だったのはやはり、甲冑姿で馬にまたがる利家公役・大東駿介さんの登場です。沿道の観客が一斉にカメラを構え、大きな拍手と歓声が沸き起こりました。NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で前田利家を演じているだけあって、馬上の姿に自然な風格がありました。

16:00頃 入城祝祭
金沢城公園——白旗と城の天守がそびえる
行列が金沢城公園・三の丸広場に到着すると雰囲気は一変。青空のもと、白い城壁を背景に梅鉢紋の旗が風にたなびき、加賀百万石の世界が目の前に広がりました。観客席も満員で、広場全体が祭りの熱気に包まれていました。

凛々しい大人奴行列
大人奴行列の黒装束に白の家紋が凛々しく、揃った足さばきが見事でした。整然と並んで広場を行進するその姿は、江戸時代の大名行列を彷彿とさせるものがありました。

天守を背に子ども行列
子ども行列も負けず劣らず。城の天守を背に、子どもたちが元気よく広場を行進する姿はほほえましく、観客席からは温かい拍手が続きました。祭りが世代を超えて受け継がれていることが伝わってくる場面でした。

フィナーレ——お松の方・菅井友香さんが広場を進む
そして入城祝祭のクライマックス。赤い衣装をまとったお松の方役・菅井友香さんが随行を従えて広場を進む場面は、かつて同じ地を歩んだ歴史の空気を感じさせる、静かで格調ある光景でした。

当日の写真ギャラリー
金沢百万石まつり2026 開催概要
| 開催日 | 2026年6月5日(金)〜6月7日(日) |
| メイン会場 | 金沢城公園・兼六園周辺・金沢市中心部 |
| 百万石行列 | 6月6日(土)14:20頃出発 → 16:00頃 入城祝祭 → 18:00頃まで |
| 行列コース | 金沢駅東広場前 → 武蔵が辻 → 香林坊 → 広坂 → 金沢城公園(三の丸広場) |
| 主催 | 金沢百万石まつり実行委員会 |
| 公式サイト | 100mangoku.net |
3日間のスケジュール
- 茶筅供養:茶道で使い古した茶筅に感謝を込めて供養する、金沢ならではの行事。
- 加賀百万石「盆正月」:金沢城公園・三の丸広場を会場に、ステージイベントや飲食ブースがオープン。3日間を通して開催。
- 百万石行列(14:20頃〜18:00頃):金沢駅東広場前を出発し、市街地を経由して金沢城公園・三の丸広場へ。メインイベント。
- 入城祝祭(16:00頃〜):三の丸広場で利家公役・お松の方役による入城シーンを再現。
- 百万石茶会:兼六園・金沢城公園などで表千家・裏千家・大日本茶道学会の茶席を開催。
- 百万石踊り流し(夜):金沢市中心部の広い道路を舞台に大勢の市民が踊りながら練り歩く。飛び入り参加ゾーンあり。
- 百万石茶会:兼六園・金沢城公園などで引き続き茶席を開催(午前〜夕方)。
- 民謡華絵巻:石川の民謡や踊りを披露するステージイベント。
- 友禅流し体験会:加賀友禅の伝統技法「友禅流し」を体験できる催し。
- 子ども提灯太鼓行列:地域の子どもたちが提灯と太鼓を手に練り歩く。
- 能登応援企画:能登の特産品にふれる特別催し。北陸を訪れることが復興の後押しに。
百万石行列の見どころ
百万石行列は金沢百万石まつり最大の見どころで、数千人規模が参加する壮大なパレードです。行列は音楽パレードを先頭に、子ども提灯太鼓行列、獅子舞行列、加賀とびのはしご登り、奴行列、尾山神社御鳳輦、そしてメインとなる前田利家公・お松の方の行列へと続きます。さらに歴代藩主・加賀八家老・赤母衣衆に扮した行列やキリコなども加わり、加賀百万石の歴史絵巻が金沢の街を練り歩きます。
2026年(第75回)は、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で前田利家を演じる俳優・大東駿介さんが利家公役、まつ役の菅井友香さんがお松の方役を務めます。
百万石行列ルートと時刻の目安
おすすめ観覧スポット
金沢駅東広場前(出発地点)
14:20頃の出発式が行われるスタート地点。鼓門をバックにした写真スポットとしても人気。早めに場所を確保しましょう。
武蔵が辻・近江町市場前
行列が最初に通過するエリア。歩道が広く子連れでも観覧しやすい。市場で腹ごしらえしてから観覧できるのが利点。
香林坊交差点
行列が曲がる交差点で、正面から撮影できる人気の写真スポット。混雑が激しく1時間以上前からの場所取りが必要。
金沢城公園 三の丸広場(ゴール)
16:00頃から入城祝祭が行われるクライマックスの場所。有料観覧席あり。利家公が城内へ入るシーンは祭り最大の見せ場。
関連行事
百万石踊り流し(土曜夜)
行列終了後の夕方から、金沢市中心部の広い道路を舞台に大勢の市民が踊りながら練り歩く。飛び入り参加ゾーンもあり。
百万石茶会(土・日)
兼六園や金沢城公園を会場に、表千家・裏千家・大日本茶道学会などの茶席が設けられる。茶券は事前・当日販売。
加賀百万石「盆正月」
金沢城公園・三の丸広場で祭り3日間を通して開催。ステージイベントや飲食ブースがにぎわい、家族連れでも楽しめる。
友禅流し・民謡華絵巻(日)
加賀友禅の「友禅流し」体験や、石川の民謡・踊りを披露する民謡華絵巻など、最終日は文化体験イベントが充実。
アクセスと交通規制
- 電車:北陸新幹線で金沢駅下車。東京から約2時間半、大阪から特急サンダーバードで約2時間40分。行列の出発地点が金沢駅東口なので電車が最も便利。
- 車での来場は非推奨:行列当日は金沢市中心部で大規模な交通規制が実施。金沢駅西口の大型駐車場に停めて徒歩移動か、郊外のパーク&ライドからバスで入るのが賢明。
- 交通規制:行列ルート(金沢駅東口〜武蔵が辻〜香林坊〜広坂〜金沢城公園)は、行列の進行に合わせて午後から夕方にかけて車両通行止め。当日は公式サイトの交通規制マップで事前確認を。
- 周遊バス:祭り期間中は城下まち金沢周遊バスやまちバスの運行ルートが変更になる場合あり。北陸鉄道・金沢市の公式サイトで確認を。
周辺グルメと宿泊
行列ルート沿いには屋台や露店が出店し、金沢おでんや金沢カレーなどご当地グルメが楽しめます。近江町市場で海鮮丼を食べてから行列を観覧するプランも人気です。北陸の必食グルメ総まとめを参考に食事計画を立ててみてください。
宿泊は早い時期に満室になることも珍しくないため、早めの予約が必須です。金沢市内が満室の場合は、加賀温泉郷や小松市内のホテルから電車で日帰りする方法もあります。祭り期間は金沢の定番観光スポットも特別な雰囲気に包まれるため、観光と組み合わせたプランがおすすめです。
金沢百万石まつりの歴史と由来
金沢百万石まつりの起源は、1952年(昭和27年)に始まった「金沢まつり」に遡ります。商工会議所を中心に金沢の活性化を目的として始まり、1984年に現在の「金沢百万石まつり」に改称されました。
祭りのモチーフとなっている前田利家の金沢入城は、天正11年(1583年)6月14日のことです。以降、前田家は加賀百万石の大名として約280年にわたり金沢を治め、金沢の歴史の礎を築きました。百万石行列における利家公役は毎年話題となるキャスティングで、2026年(第75回)は大東駿介さん(利家公役)・菅井友香さん(お松の方役)が務めます。
能登応援企画も近年の百万石まつりの特徴のひとつ。能登復興応援旅行ガイドと合わせて、北陸を訪れること自体が復興の後押しになります。















