能登の桜名所めぐり【2026年版】— 小丸山公園・能登さくら駅・七尾城跡など春の絶景スポット

能登さくら駅(能登鹿島駅)のホームに咲く桜のトンネル
能登鹿島駅(能登さくら駅)のホームに咲き誇る桜(Photo: クハ419ー5 / CC BY-SA 3.0)

能登半島は日本海の潮風と豊かな自然に恵まれ、春になると各地で美しい桜が咲き誇ります。金沢の桜が散り始める頃、能登ではちょうど見頃を迎えるため、北陸で長く桜を楽しみたい方にとって絶好の花見エリアです。七尾湾を見下ろす高台の城跡公園、ローカル線のホームを覆う桜のトンネル、能登一の宮の荘厳な境内に咲く桜——都市部の花見とはひと味違う、里山里海と調和した能登ならではの春の風景が待っています。

2024年の能登半島地震から復興が進む能登。桜の名所も再び花の季節を迎えています。のと鉄道も全線で運行を再開し、能登さくら駅の桜のトンネルも健在です。この春、能登の桜を訪ねることは、能登の復興を応援する旅にもなります。能登の復興観光については「能登復興応援旅行ガイド2026」もあわせてご覧ください。

能登半島全体のドライブルートは「能登半島ドライブコース完全ガイド」、七尾市の観光全般は「七尾市の観光ガイド」もあわせてどうぞ。

この記事の内容

  1. 2026年の能登の桜 開花予想と見頃カレンダー
  2. 能登の桜が特別な理由
  3. 小丸山公園(七尾市)
  4. 能登さくら駅・能登鹿島駅(穴水町)
  5. 七尾城跡と城山の桜(七尾市)
  6. 一本杉通りと七尾の街並み桜(七尾市)
  7. 気多大社と能登一の宮の桜(羽咋市)
  8. 能登の穴場桜スポット
  9. 能登の桜めぐりモデルコース
  10. 能登の桜の時期の服装・天気・お花見のポイント
  11. 能登の桜と合わせて楽しむ春の旅ガイド

2026年の能登の桜 開花予想と見頃カレンダー

能登半島の桜は、金沢市内より約1週間遅れて開花するのが特徴です。南北に長い能登半島では、口能登(羽咋・宝達志水)から奥能登(輪島・珠洲)へと、南から北へ順に桜前線が移動していきます。2026年の開花予想は以下の通りです(気象庁・民間予報を参考とした目安)。

口能登エリア(羽咋市・宝達志水町):
開花予想 4月3日頃 / 満開予想 4月8日〜11日頃
気多大社や千里浜周辺の桜。金沢からのアクセスも良く、最も早く見頃を迎えるエリアです。

七尾・中能登エリア(七尾市・中能登町):
開花予想 4月5日頃 / 満開予想 4月10日〜14日頃
小丸山公園・七尾城跡・一本杉通りなど、能登の桜名所が集中するエリア。

穴水・能登さくら駅エリア(穴水町):
開花予想 4月7日頃 / 満開予想 4月12日〜16日頃
能登鹿島駅の桜のトンネルが見頃を迎える時期。のと鉄道沿線の車窓桜も楽しめます。

奥能登エリア(輪島市・珠洲市・能登町):
開花予想 4月10日頃 / 満開予想 4月15日〜20日頃
總持寺祖院や奥能登の集落に咲く桜。ゴールデンウィーク前まで花を楽しめることもあります。

※開花時期は年によって前後します。お出かけ前に最新の開花情報をご確認ください。能登の四季の楽しみ方は「能登の旬カレンダーと季節の楽しみ方」でも詳しくご紹介しています。

能登の桜が特別な理由 — 里山里海と桜が織りなす春の絶景

能登の桜が特別なのは、日本海と里山が生み出す独特の景観と桜が融合するからです。小丸山公園では桜越しに七尾湾を一望でき、能登さくら駅では桜のトンネルの中をローカル線がゆっくりと通過する——こうした「海×桜」「鉄道×桜」の組み合わせは、都市部の花見スポットではなかなか出会えません。能登半島は世界農業遺産「能登の里山里海」に認定されており、棚田や里山の風景と山桜が溶け合う春の光景は、まさに能登ならではの絶景です。

もうひとつの魅力は、ゆったりとした花見が楽しめること。金沢の兼六園や犀川沿いのような人気スポットに比べ、能登の桜名所は混雑が少なく、静かな環境の中でのんびりと桜を愛でることができます。無料で楽しめるスポットがほとんどで、地元の人々の温かさに触れながら、能登の春を満喫できるのも大きな魅力です。

能登の桜名所・小丸山公園(七尾市)

七尾市小丸山公園からの眺望
小丸山公園からの眺望(Photo: くろふね / CC BY 3.0)

七尾市中心部にある小丸山公園は、能登を代表する桜名所のひとつです。戦国武将・前田利家が初めて一国一城の主となった小丸山城の跡地を整備した公園で、園内にはソメイヨシノやシダレザクラなど約250本の桜が植えられています。高台に位置するため、満開の桜越しに七尾市街と七尾湾を一望でき、晴れた日には遠く能登島まで見渡せる絶景スポットです。

桜の時期には「小丸山さくらまつり」が開催され、夜間にはぼんぼりによるライトアップも行われます。昼間の桜とは異なる幻想的な夜桜の美しさは格別で、地元の人々や観光客で賑わいます。JR七尾駅から徒歩約15分とアクセスも良く、一本杉通りの街歩き能登食祭市場での海鮮ランチと組み合わせるのがおすすめです。

撮影のベストポイントは、公園の高台から七尾湾方向を見下ろすアングル。桜の花と青い海のコントラストが美しく、能登らしい春の一枚を撮ることができます。七尾市の観光全般については「七尾市の観光ガイド」をご覧ください。

見頃:4月上旬〜中旬
本数:約250本(ソメイヨシノ、シダレザクラなど)
ライトアップ:あり(小丸山さくらまつり期間中)
アクセス:JR七尾駅から徒歩約15分
駐車場:あり(無料)
料金:無料

能登さくら駅・能登鹿島駅(穴水町)— 桜のトンネルを走るローカル線

能登鹿島駅の桜並木と駅舎
桜に包まれた能登鹿島駅(Photo: クハ419ー5 / CC BY-SA 3.0)

穴水町にあるのと鉄道七尾線の能登鹿島駅は、通称「能登さくら駅」として全国的に知られる桜の名所です。ホームの両側に植えられた約100本のソメイヨシノが満開を迎えると、ホーム全体が桜のトンネルに包まれます。その中をディーゼルカーがゆっくりと通過する光景は、鉄道ファンや写真愛好家の間で「一度は撮りたい絶景」として知られ、桜の時期には全国からカメラを持った人々が訪れます。

のと鉄道に乗って車窓から桜のトンネルを楽しむのも格別ですが、能登鹿島駅で下車してホーム上から間近に桜を堪能するのもおすすめです。小さな無人駅のレトロな雰囲気と桜の共演は、まさに能登の春を象徴するフォトジェニックなスポット。撮影のポイントは、ホームの端から桜のアーチ越しに列車を望むアングルです。桜の見頃は例年4月中旬頃で、金沢より約1週間遅れて満開を迎えます。

2024年の能登半島地震で被害を受けたのと鉄道ですが、現在は全線で運行を再開しています。能登さくら駅の桜も変わらず美しい花を咲かせており、この春に訪れることは能登の復興を応援することにもつながります。桜の時期に合わせた臨時列車や特別イベントが開催されることもあるので、のと鉄道の公式サイトもチェックしてみてください。穴水の町歩きやまいもんまつりもあわせて楽しめます。

見頃:4月中旬
本数:約100本(ソメイヨシノ)
撮影ポイント:ホーム両端から桜のトンネル越しに列車を撮影
アクセス:のと鉄道「能登鹿島駅」下車(七尾駅から約30分)
料金:無料(駅は自由に見学可能)
周辺スポット:穴水町(まいもんまつり)ぼら待ちやぐら

能登の桜名所・七尾城跡と城山の桜(七尾市)

七尾城跡の調度丸と能登の山城の風景
七尾城跡 調度丸からの風景(Photo: tom-spring / Public Domain)

七尾城は、日本100名城にも選ばれた能登畠山氏の居城で、日本有数の山城として知られています。標高約300メートルの城山を登る道沿いには桜が植えられており、春には新緑と桜のコントラストを楽しみながらのハイキングが楽しめます。本丸跡からは七尾湾、能登島、そして晴れた日には遠く立山連峰まで望む大パノラマが広がり、この絶景と桜の組み合わせは圧巻です。

戦国時代、上杉謙信がこの城を攻め落とした際に「霜は軍営に満ちて秋気清し」と漢詩を詠んだことでも知られる歴史ロマンあふれるスポット。小丸山公園の華やかな花見とは異なり、七尾城跡では静かな山中で歴史に思いを馳せながら桜を愛でるという贅沢な体験ができます。小丸山公園からは車で約15分の距離なので、両方を訪れるのがおすすめです。

見頃:4月上旬〜中旬
特徴:山頂からの七尾湾パノラマビューと桜
アクセス:JR七尾駅から車で約15分(本丸跡まで徒歩約30分)
駐車場:あり(無料・城山展望台駐車場)
料金:無料
詳しくは:七尾城跡の詳しいガイドはこちら

能登の桜名所・一本杉通りと七尾の街並み桜(七尾市)

七尾の街歩きの定番コースである一本杉通りは、登録有形文化財の商家が立ち並ぶ歴史的な通りです。通り沿いの桜は規模こそ大きくありませんが、レトロな街並みと桜の取り合わせが趣深く、のんびりと散策しながら春の風情を感じられます。花嫁のれん館や昆布海産物處しら井など、老舗の商家を覗きながらの花見散歩は、能登ならではの楽しみ方です。

七尾市内では小丸山公園のほかにも、七尾港周辺の桜並木、七尾美術館周辺の遊歩道など、街の至るところで桜を楽しめます。七尾は能登の交通の要衝でもあるため、ここを拠点に能登各地の桜名所を巡るのが効率的です。宿泊は車で約20分の和倉温泉がおすすめ。温泉で旅の疲れを癒しながら、翌日は能登さくら駅方面へ足を延ばすプランも魅力的です。

見頃:4月上旬〜中旬
特徴:登録有形文化財の商家と桜の街並み散策
アクセス:JR七尾駅から徒歩約10分
周辺グルメ:能登食祭市場で海鮮ランチ
宿泊:和倉温泉(七尾から車で約20分)

能登の桜名所・気多大社と能登一の宮の桜(羽咋市)

気多大社の拝殿と境内の風景
気多大社 拝殿(Photo: 小池隆 / CC BY-SA 3.0)

気多大社は、能登国一宮として2,100年以上の歴史を持つ格式高い神社です。御祭神は縁結びの神として知られる大己貴命(おおなむちのみこと)。背後に広がる国の天然記念物「入らずの森」は手つかずの原生林で、能登屈指のパワースポットとしても知られています。春には境内の桜が咲き、荘厳な社殿と桜の共演は息をのむ美しさです。

気多大社は金沢方面からのと里山海道を利用して能登に入る際の玄関口にあたるため、能登の桜めぐりの最初の立ち寄りスポットとして最適です。車で約15分の場所には北陸唯一の五重塔を持つ妙成寺もあり、桜と歴史建築を楽しむ半日コースが組めます。のと里山海道柳田ICからわずか5分というアクセスの良さも魅力です。

見頃:4月上旬〜中旬
特徴:能登一の宮の荘厳な境内と桜の共演
アクセス:のと里山海道「柳田IC」から車で約5分
駐車場:あり(無料・約300台)
拝観料:無料
詳しくは:気多大社の詳しいガイドはこちら

能登の穴場桜スポット — 知る人ぞ知る春の絶景

能登半島の桜が満開の美しい春の風景
能登の桜風景(Photo: Zairon / CC BY-SA 4.0)

能登半島には、地元の人に愛される穴場の桜スポットが数多くあります。志賀町の大島諸願堂の一本桜は、日本海を背景に凛と立つ姿が印象的で、知る人ぞ知る撮影スポットです。また、宝達志水町宝達山は能登半島の最高峰(637m)で、山腹にはヤマザクラが点在し、里山の春景色を楽しみながらハイキングができます。

穴水町の来迎寺のシダレザクラは樹齢数百年と伝えられる名木で、小さな境内に優雅に枝を広げる姿は一見の価値があります。中能登町の石動山(せきどうさん)の参道沿いの桜や、輪島市の總持寺祖院の境内に咲く桜も隠れた名所です。禅の大本山として700年の歴史を持つ總持寺祖院では、荘厳な伽藍と桜のコントラストが見事で、静かな境内でゆったりと花を楽しめます。

桜の前後の時期には、能登の春の花も見逃せません。3月中旬〜4月上旬には猿山岬の雪割草が可憐な花を咲かせ、桜の前に能登の春を先取りできます。桜が散った後は新緑の能登をドライブするのも格別です。

能登の桜めぐりモデルコース — 1日・2日のおすすめプラン

能登桜めぐり1日コース(車・のと里山海道利用)

金沢から日帰りで能登の桜名所を効率よく巡るコースです。

午前:気多大社で桜参拝 → 車で約15分 → 妙成寺の五重塔と桜
昼食:能登食祭市場で海鮮丼ランチ
午後:小丸山公園で花見散策 → 車で約15分 → 七尾城跡のパノラマと桜
夕方:一本杉通りを散策 → 和倉温泉で日帰り入浴(総湯 490円)
所要時間:約8時間(金沢から往復含む)

能登桜めぐり+のと鉄道 1泊2日コース

のと鉄道の桜のトンネルと能登島も楽しむ、ゆったり1泊プランです。

1日目:金沢 → のと里山海道 → 気多大社 → 七尾(小丸山公園・一本杉通り散策)→ 和倉温泉
2日目:和倉温泉 → のと鉄道で能登さくら駅へ → 穴水散策(まいもんまつり)→ 能登島(のとじま水族館)→ のと里山海道 → 金沢

和倉温泉では能登の旬の食材を使った料理も自慢です。桜の季節ならではの春の味覚も楽しんでください。能登の絶景カフェ・レストラン道の駅もドライブの途中の休憩におすすめです。

能登の桜の時期の服装・天気・お花見のポイント

服装と持ち物:4月の能登半島の気温は日中10〜16度程度。朝晩は冷え込むため、脱ぎ着しやすい上着やカーディガンが必須です。日本海からの風が強い日もあるため、ウィンドブレーカーがあると安心。突然の雨に備えて折りたたみ傘も忘れずに持参しましょう。七尾城跡を訪れる場合は歩きやすい靴が必要です。

アクセスのコツ:金沢からのと里山海道(無料)を利用して七尾まで約1時間、穴水まで約1時間半が目安です。桜の時期は週末を中心に小丸山公園などの駐車場が混雑するため、早朝の訪問か公共交通機関の利用がおすすめです。のと鉄道を利用すれば、能登さくら駅の桜を車窓からも楽しめます。能登全体のドライブルートは「能登半島ドライブコース完全ガイド」をご参照ください。

能登ならではの春の楽しみ:桜と一緒に楽しみたいのが能登の春の味覚です。4月はサヨリ・メバル・ワカメなどが旬を迎え、能登食祭市場や七尾の飲食店で新鮮な海の幸を味わえます。能登の旬カレンダーもチェックして、花も食も満喫する春旅を計画してみてください。

能登の桜と合わせて楽しむ春の旅ガイド

能登の桜めぐりと合わせて、春の能登をもっと楽しむための関連記事をご紹介します。

能登の旅行ガイド:

七尾エリア:

能登の見どころ:

能登グルメ・休憩:


写真クレジット:
能登鹿島駅ホームの桜 — クハ419ー5(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)
能登鹿島駅と桜 — クハ419ー5(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)
小丸山公園 — くろふね(Wikimedia Commons / CC BY 3.0)
七尾城跡 調度丸 — tom-spring(Wikimedia Commons / Public Domain)
気多大社 拝殿 — 小池隆(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)
能登の桜風景 — Zairon(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)

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