永平寺・東尋坊・あわら温泉1日観光モデルコース — 禅の大本山から断崖絶壁の絶景、越前がにの温泉宿まで
福井の魅力を1日でぎゅっと凝縮して楽しむなら、永平寺・東尋坊・あわら温泉を巡るモデルコースがおすすめです。禅の大本山で心を整え、日本海の断崖絶壁で大自然の迫力に圧倒され、最後は名湯で旅の疲れを癒す——福井駅を起点にした日帰りから1泊まで対応できる王道の観光コースをご紹介します。

目次
永平寺・東尋坊・あわら温泉1日モデルコースの全体スケジュール
このモデルコースは、福井駅を出発し、午前中に永平寺、午後に東尋坊と三国エリア、夕方にあわら温泉というルートです。車(レンタカー)なら効率よく回れますが、京福バスやえちぜん鉄道を使った公共交通機関でのアクセスも可能です。
コースの目安:
- 8:30 福井駅出発
- 9:00〜11:30 永平寺(参拝・参禅体験・門前町散策)
- 12:00 精進料理または越前そばのランチ
- 13:30〜15:00 東尋坊・遊覧船クルーズ
- 15:30〜16:30 越前松島・三国湊散策
- 17:00 あわら温泉チェックイン
午前:永平寺で禅の世界を体験する
福井駅から永平寺へのアクセス
福井駅から永平寺へは、京福バス「永平寺ライナー」で約30分とアクセス良好です。車の場合は中部縦貫自動車道の永平寺参道ICを降りてすぐ。永平寺門前には有料駐車場が複数あり、400〜500円程度で利用できます。朝早めに出発すると、静寂に包まれた永平寺の荘厳な雰囲気をより深く味わえるのでおすすめです。
永平寺の参拝と参禅体験
曹洞宗の大本山・永平寺は、寛元2年(1244年)に道元禅師が開いた修行道場です。約10万坪の境内には樹齢700年を超える杉並木がそびえ、七堂伽藍と呼ばれる主要な建物が回廊でつながっています。参拝時間の目安は約60〜90分。傘松閣(さんしょうかく)の天井に描かれた230枚の色彩画は必見です。
永平寺では事前予約制の参禅体験(坐禅)も実施しています。約1時間の体験で、修行僧の指導のもと本格的な坐禅を組むことができます。日常を離れて心を静める貴重な時間は、旅のハイライトになるでしょう。
永平寺門前町の散策
参拝後は永平寺の門前町を散策しましょう。土産物店や食事処が並ぶ通りでは、永平寺みやげの定番「永平寺ごまどうふ」をはじめ、地元の名産品を購入できます。門前には手打ちの越前そばを味わえる店も多く、大根おろしをたっぷりのせた「おろしそば」は福井を代表するグルメのひとつです。
永平寺周辺でのランチ — 精進料理とおろしそば
永平寺門前エリアでのランチには、精進料理か越前おろしそばがおすすめです。永平寺の精進料理は、修行僧が日々口にするものと同じ調理法で作られ、動物性の食材を一切使わずに滋味深い味わいを引き出しています。門前の「永平寺そば亭 一休」や「りうぜん」などで気軽にいただけます。
もうひとつの定番はソースカツ丼です。福井のソースカツ丼は薄めの衣でカラリと揚げたトンカツに甘辛いソースをたっぷり絡め、熱々のご飯にのせたもの。福井駅周辺の名店で食べるのもよいですが、門前町にもソースカツ丼を提供する店があります。
午後:東尋坊の断崖絶壁と遊覧船クルーズ
東尋坊へのアクセスと見どころ
永平寺から東尋坊へは、車で約40分。日本海に面した高さ約25メートルの柱状節理の断崖は、国の天然記念物に指定されており、世界的にも珍しい地質スポットです。崖の上の遊歩道を歩きながら、日本海の荒波が打ち寄せる迫力ある景観を堪能できます。東尋坊タワーからの眺望も素晴らしく、晴れた日には越前海岸や白山連峰を一望できます。

東尋坊観光の所要時間は約60〜90分が目安です。遊覧船に乗れば、海上から断崖を見上げる迫力満点のクルーズを楽しめます。約30分のコースで、柱状節理を間近に見ながらライオン岩やろうそく岩などの奇岩を巡ります。運航は4月〜10月が中心ですが、冬季も天候次第で運航する日があります。
越前松島と三国湊 — 東尋坊周辺の散策スポット
東尋坊から車で5分ほどの場所にある越前松島は、日本三景の松島に似た美しい海食洞や奇岩が連なる景勝地です。東尋坊ほど混雑しないため、静かに絶景を楽しみたい方におすすめ。越前松島水族館も隣接しており、家族連れにも人気のスポットです。
三国エリアでは、北前船と三国湊の歴史に触れることができます。江戸時代に北前船の寄港地として栄えた三国湊には、旧森田銀行本店をはじめとするレトロな建築が残り、港町の風情あるまち歩きを楽しめます。三国湊のまちなかには、名物の三国バーガーや海鮮を味わえる飲食店も点在しています。
夕方:あわら温泉で旅の疲れを癒す
1日の締めくくりはあわら温泉へ。明治16年(1883年)に開湯した北陸屈指の温泉地で、「関西の奥座敷」とも呼ばれています。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、肌に優しく温まりの湯として知られています。東尋坊から車で約15分、えちぜん鉄道のあわら湯のまち駅からも徒歩圏内とアクセスも便利です。
あわら温泉街にはさまざまなタイプの宿があり、日帰り入浴に対応した施設もあります。宿泊する場合は、夕食に福井の海の幸を堪能できるプランがおすすめ。日帰りの場合は、共同浴場「セントピアあわら」で手軽に温泉を楽しめます。
海沿いの温泉を好む方には、三国温泉も選択肢のひとつです。東尋坊に近く、日本海に沈む夕日を眺めながら入浴できる宿もあり、ロケーション抜群です。
越前がにシーズンのグルメ情報(11月〜3月)
11月から3月にかけてこのコースを旅するなら、越前がには絶対に外せません。越前がには福井県で水揚げされるズワイガニのブランドで、黄色いタグが品質の証。茹でがに、刺身、焼きがに、かにしゃぶなど、さまざまな調理法で味わえます。
あわら温泉や三国温泉の旅館では、越前がにを堪能できる冬季限定のプランが充実しています。三国港は越前がにの主要な水揚げ港のひとつで、港周辺の食事処では新鮮なかに料理をリーズナブルに楽しめるのも魅力。せいこがに(メスのズワイガニ)は11月〜12月限定の珍味で、濃厚な内子・外子の味わいは一度食べたら忘れられません。
永平寺・東尋坊観光コースのアクセスと交通手段
このモデルコースは車での移動が最も効率的ですが、公共交通機関でも巡ることができます。
車(レンタカー)の場合:
- 福井駅→永平寺:約30分(中部縦貫自動車道経由)
- 永平寺→東尋坊:約40分(国道416号・県道経由)
- 東尋坊→あわら温泉:約15分
公共交通機関の場合:
- 福井駅→永平寺:京福バス「永平寺ライナー」で約30分
- 永平寺→東尋坊:一度福井駅に戻り、えちぜん鉄道で三国港駅へ(約60分)、そこからバスで東尋坊へ(約10分)
- 東尋坊→あわら温泉:バスとえちぜん鉄道を乗り継いで約30分
北陸新幹線で福井駅まで東京から約3時間、金沢から約30分。大阪からは特急サンダーバードで敦賀乗り換え、約2時間半でアクセスできます。レンタカーは福井駅周辺に各社の営業所が揃っています。
永平寺・東尋坊1日観光コースの旅のポイント
このモデルコースをより充実させるためのポイントをまとめます。
- ベストシーズン:新緑の5月〜6月、紅葉の10月下旬〜11月上旬が特におすすめ。永平寺の紅葉は息をのむ美しさです。越前がにを楽しむなら11月〜3月の冬季に。
- 所要時間:日帰りなら朝8時半出発で夕方5時頃までに全行程を回れます。あわら温泉に1泊すれば、翌日は福井市内の観光やグルメを楽しむ余裕も生まれます。
- 服装:永平寺の境内は階段が多いため歩きやすい靴で。東尋坊は風が強いので、春秋でも上着があると安心です。
- 駐車場:永平寺門前・東尋坊ともに有料駐車場が複数あります。繁忙期は早めの到着がおすすめです。
周辺の見どころ — このコースと合わせて楽しむ福井観光
このモデルコースに1日プラスすれば、福井の魅力をさらに深く楽しめます。福井県立恐竜博物館は勝山市にあり、世界三大恐竜博物館のひとつとして圧巻の展示を誇ります。越前大野の城下町は「天空の城」として知られ、秋から春にかけて雲海に浮かぶ幻想的な姿が見られることも。敦賀方面へ足を延ばせば、気比神宮や三方五湖など若狭路の見どころも豊富です。
福井は北陸新幹線の延伸により東京からのアクセスが格段に向上しました。禅の精神、日本海の絶景、北陸の名湯、そして越前がにの美食——このモデルコースなら、福井の多彩な魅力を1日で堪能できます。ぜひ旅の計画の参考にしてみてください。
写真クレジット:
永平寺の境内と杉並木 — 雷太(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)
東尋坊の柱状節理と断崖絶壁 — 雷太(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)








