春の福井観光ガイド2026|桜の名所・恐竜博物館・東尋坊と春の味覚を楽しむモデルコース

足羽川桜並木の春景色
足羽川桜並木の春景色(Photo: HarueFukuiJapan / Public domain)

福井県は、北陸新幹線の延伸で東京からのアクセスが格段に向上し、春の旅行先として注目を集めています。日本海に面した豊かな自然と歴史ある城下町、世界的にも有名な恐竜博物館、そして越前がにや甘えびをはじめとする海の幸まで、福井の春は魅力がいっぱいです。本記事では、3月から5月にかけての福井観光の見どころ、桜の名所、春グルメ、そして効率よく回れるモデルコースを詳しくご紹介します。

春の福井が魅力的な理由

春の福井が旅行先として魅力的な理由は、大きく分けて三つあります。まず、県内各地に点在する桜の名所の美しさです。足羽川桜並木は日本さくら名所100選に選ばれ、約600本のソメイヨシノが約2.2キロメートルにわたって咲き誇る姿は圧巻です。丸岡城や西山公園など、歴史的建造物と桜の競演が楽しめるスポットも数多くあります。

次に、春は気候が穏やかで観光に最適な季節です。冬の厳しい日本海側特有の天候から一転、3月下旬からは晴天の日も増え、気温も過ごしやすくなります。雪解けの清流や新緑が美しく、東尋坊などの海岸線も荒々しい冬の日本海とは異なる穏やかな表情を見せてくれます。

そして、春の味覚も見逃せません。3月中旬まで楽しめる越前がにのシーズン終盤、春先に旬を迎える甘えびやさわら、福井名物の水ようかんなど、この時期ならではのグルメが旅をいっそう豊かにしてくれます。2024年3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸されたことで、東京から福井へのアクセスが大幅に改善されました。春の福井は、まさに「いま行くべき旅先」のひとつです。

福井の桜名所と見頃(3月下旬〜4月中旬)

福井県内には数多くの桜の名所がありますが、例年の見頃は3月下旬から4月中旬にかけてです。年によって前後しますので、開花情報をチェックしてからお出かけください。ここでは、春の福井で外せない桜スポットを厳選してご紹介します。

足羽川桜並木 ― 日本さくら名所100選

福井市の中心部を流れる足羽川の堤防沿いに続く桜並木は、「日本さくら名所100選」に選定された福井を代表する桜の名所です。約2.2キロメートルにわたって約600本のソメイヨシノが連なり、満開時には桜のトンネルが出現します。堤防の上を歩きながら、足元には福井の街並み、頭上には桜の天蓋という贅沢な花見体験ができます。夜にはライトアップも行われ、昼とは異なる幻想的な雰囲気を楽しめます。足羽川のすぐそばには足羽山公園もあり、約3,500本の桜が咲く足羽山と合わせて散策するのがおすすめです。JR福井駅から徒歩15分ほどとアクセスも良好です。

丸岡城の桜 ― 現存天守と桜の競演

坂井市にある丸岡城は、現存する日本最古級の天守閣として知られています。春になると、城の周囲を約400本のソメイヨシノが彩り、石垣の上にそびえる天守との組み合わせは北陸屈指の絶景です。丸岡城は「日本さくら名所100選」にも選ばれており、毎年4月上旬には「丸岡城桜まつり」が開催されます。期間中は夜間ライトアップも行われ、闇に浮かび上がる天守と桜の幻想的な姿を堪能できます。天守閣内部は急な階段を登って見学でき、最上階からは桜に囲まれた城下を一望できます。福井駅からバスで約40分、または車で約30分の距離です。

西山公園 ― つつじと桜の共演

鯖江市にある西山公園は、約5万株のつつじで知られる日本海側随一のつつじの名所ですが、実は桜の名所でもあります。約1,000本の桜が公園内を彩り、4月上旬には桜、5月上旬にはつつじと、春の花を長期間楽しめるのが魅力です。園内にはレッサーパンダが人気の西山動物園(入園無料)もあり、家族連れにもおすすめのスポットです。鯖江駅から徒歩約15分でアクセスできます。

花筐公園 ― 越前市の隠れた桜名所

越前市の花筐(かきょう)公園は、約1,000本の桜が咲く県内有数の桜の名所です。継体天皇ゆかりの伝説が残るこの公園は、薄墨桜をはじめとする多品種の桜が植えられており、品種によって開花時期が異なるため、3月下旬から4月下旬まで長く花見を楽しめます。三里山の中腹に位置しているため、桜越しに越前平野を見渡す眺望も素晴らしく、混雑が少ないため静かにお花見を楽しみたい方におすすめです。

福井県立恐竜博物館で楽しむ春の福井

福井県立恐竜博物館の外観
福井県立恐竜博物館の外観(Photo: Totti / CC BY-SA 4.0)

福井県立恐竜博物館は、カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館、中国の自貢恐竜博物館と並ぶ「世界三大恐竜博物館」のひとつとして国際的に高い評価を受けています。勝山市の山間部に位置するこの博物館は、2023年7月に大規模なリニューアルを完了し、展示面積が約1.5倍に拡大されました。

リニューアル後の目玉は、新館に設けられた3面スクリーンの大型映像シアターや、実物大の恐竜ロボットが動く屋外展示エリアです。常設展示では、50体以上の恐竜全身骨格標本が圧巻のスケールで展示されており、その中には福井県で発見された「フクイラプトル」「フクイサウルス」「フクイティタン」など、福井の名を冠した恐竜の骨格もあります。子どもから大人まで楽しめる化石発掘体験も人気で、事前予約がおすすめです。

春の時期は、冬季よりも来館者が分散するため比較的見学しやすい季節です。ただし、春休みやゴールデンウィークは混雑するため、事前にオンラインでチケットを購入しておくことをおすすめします。入館料は一般730円、高校・大学生420円、小中学生260円(特別展開催時は別料金)です。開館時間は午前9時から午後5時まで(最終入館は午後4時30分)で、第2・第4水曜日が休館日となっています。福井駅からえちぜん鉄道で勝山駅まで約1時間、勝山駅からバスで約15分です。春の陽気の中、えちぜん鉄道の車窓から眺める九頭竜川沿いの新緑も格別です。

東尋坊と三国エリアで楽しむ春の福井

福井県を代表する絶景スポット・東尋坊は、約1キロメートルにわたって続く柱状節理の断崖絶壁で、国の天然記念物に指定されています。このスケールの柱状節理は世界でも珍しく、韓国の柱状節理帯やノルウェーの西海岸と並んで世界三大奇勝に数えられています。

冬の日本海は荒波が打ちつける迫力ある風景が特徴ですが、春になると一転して穏やかな表情を見せます。青い海と断崖のコントラストが美しく、遊覧船に乗って海上から柱状節理を間近に眺めることもできます。遊覧船は天候に左右されますが、春は運航率が高くなるため、海から見上げる東尋坊の絶景を楽しむチャンスです。遊覧船の料金は大人1,500円、子ども750円で、所要時間は約30分です。

東尋坊から車で約10分の距離にある三国湊は、江戸時代に北前船の寄港地として栄えた歴史ある港町です。今も当時の面影を残す町並みが残り、レトロな雰囲気の散策が楽しめます。三国エリアでは毎年5月に「三国祭」が開催されます。福井県最大級の祭りとして知られ、高さ6メートルにも及ぶ武者人形の山車が狭い路地を練り歩く様子は大迫力です。春の三国では甘えびやさわらなど、旬の海鮮もぜひ味わってみてください。三国港の海鮮丼は絶品で、新鮮な甘えびがたっぷり乗った丼は観光客にも地元の人にも大人気です。

さらに、東尋坊の近くにある越前松島水族館もおすすめです。イルカショーやペンギンの散歩など見どころ満載で、特に「さんごの海」水槽では南国のような熱帯魚を間近に観察できます。家族連れには東尋坊と合わせて訪れるのがよいでしょう。入館料は大人2,200円、小中学生1,200円、幼児600円です。

春の福井グルメ — 越前がにの名残りから旬の海鮮まで

福井の春は、冬の味覚の名残りと春ならではの旬が交差する、食の楽しみが尽きない季節です。福井を訪れたらぜひ味わいたい春のグルメをご紹介します。

越前がにの名残り(〜3月20日頃)

福井の冬の王者・越前がにの漁期は例年11月6日から翌年3月20日頃までです。3月上旬〜中旬に福井を訪れるなら、シーズン最後の越前がにを味わうチャンスがあります。シーズン終盤は身が詰まった良質なカニが水揚げされることも多く、料理店によっては少しお手頃な価格で提供されることもあります。越前がにのセイコガニ(メスのズワイガニ)は漁期が12月末までのため春には味わえませんが、オスの越前がには3月中旬まで堪能できます。

甘えびとさわら

福井県は甘えびの水揚げ量が日本トップクラスで、春は特に甘みが増す旬の時期です。三国港や越前町の漁港近くの食事処では、新鮮な甘えびの刺身やかき揚げ、甘えび丼が楽しめます。とろけるような甘さの甘えびは、福井の春を代表する味覚です。また、春に旬を迎えるさわらも福井の名物で、刺身や塩焼き、味噌漬けなど、さまざまな調理法で提供されます。

福井名物・水ようかん

福井の水ようかんは、全国的には夏の和菓子ですが、福井では冬から春にかけてが旬という独特の食文化があります。薄く平たい箱に入った水ようかんは、あっさりとした甘さと滑らかな食感が特徴で、黒糖の風味が上品に香ります。各家庭や老舗菓子店で少しずつ味が異なるため、食べ比べも楽しみのひとつです。春先まで販売している店舗が多いので、お土産にもおすすめです。

若狭ぐじと越前おろしそば

「若狭ぐじ」は若狭湾で獲れるアカアマダイのブランド名で、京都の高級料亭でも珍重される高級魚です。上品な白身の旨味は格別で、塩焼きや若狭焼き(鱗付きのまま焼く手法)が絶品です。また、福井のソウルフードである越前おろしそばも通年楽しめます。辛味大根のおろしをたっぷりかけた冷たいそばは、ぴりっとした辛さとそばの風味が絶妙にマッチします。福井駅周辺にも名店が多く、ランチに気軽に楽しめます。

春の福井モデルコース — 1泊2日プラン

福井の主要な観光スポットを効率よく巡る、春の1泊2日モデルコースをご提案します。北陸新幹線で福井に到着してからの行程です。

1日目:福井市内の桜と東尋坊エリア

午前中に福井駅に到着したら、まずは駅前の恐竜モニュメントで記念撮影を。福井駅西口の「恐竜広場」には実物大の恐竜ロボットが設置されており、動く姿は迫力満点です。その後、徒歩で足羽川桜並木へ向かいましょう。約15分で到着し、桜のトンネルをゆっくり散策します。近くの足羽山にも足を延ばし、展望台から福井市街と桜を一望できます。

昼食は福井駅周辺で越前おろしそばをいただきます。午後はレンタカーまたはバスで東尋坊へ移動(約50分)。柱状節理の絶景を楽しみ、天気がよければ遊覧船にも乗船しましょう。東尋坊タワーからは、雄島や越前海岸のパノラマが広がります。その後、三国湊の町並みを散策し、春の海鮮を使った夕食を堪能します。宿泊は芦原温泉がおすすめです。北陸有数の温泉地で、美肌の湯として知られるあわら温泉でゆっくりと旅の疲れを癒やしてください。

2日目:恐竜博物館と丸岡城

朝食後、芦原温泉から車で約50分の福井県立恐竜博物館へ向かいます。午前中いっぱいかけて恐竜博物館をじっくり見学しましょう。リニューアルで拡充された展示を堪能するなら、2〜3時間は確保したいところです。化石発掘体験に参加する場合は事前にオンライン予約を忘れずに。

昼食は勝山市内で地元のグルメを楽しんだ後、丸岡城へ移動(約30分)。桜の時期であれば、現存天守と桜の絶景を楽しめます。天守閣に登り、桜に囲まれた城下の眺めを堪能しましょう。丸岡城周辺には土産物店や茶屋もあり、一服するのにぴったりです。帰りは丸岡ICから北陸自動車道を利用するか、福井駅に戻って北陸新幹線で帰路につきます。

時間に余裕がある場合は、2日目の午後に永平寺を訪れるプランもおすすめです。曹洞宗の大本山・永平寺は、新緑に包まれた荘厳な伽藍が美しく、春の参拝は格別の趣があります。恐竜博物館から永平寺までは車で約40分です。

福井へのアクセスと北陸新幹線情報

2024年3月16日に北陸新幹線が金沢から敦賀まで延伸開業し、福井へのアクセスが大幅に向上しました。東京駅から福井駅まで、北陸新幹線「かがやき」で最速約2時間51分で到着します。乗り換えなしの直通運転で、旅の快適さが格段にアップしました。

大阪・京都方面からは、北陸新幹線「つるぎ」で敦賀駅乗り換えとなります。大阪駅から特急「サンダーバード」で敦賀駅まで約1時間20分、敦賀駅から北陸新幹線に乗り換えて福井駅まで約16分、合計約2時間で到着します。名古屋方面からは、特急「しらさぎ」で敦賀駅まで約1時間30分、そこから新幹線に乗り換えて福井駅へ向かいます。

福井県内の移動は、えちぜん鉄道や福井鉄道などのローカル線とバスが主要な公共交通機関ですが、恐竜博物館や東尋坊など郊外のスポットを効率的に回るにはレンタカーが便利です。福井駅周辺には複数のレンタカー会社があり、当日利用も可能です。春の行楽シーズンは駐車場が混雑するスポットもあるため、早めの出発を心がけましょう。北陸新幹線の停車駅は福井県内に芦原温泉駅、福井駅、越前たけふ駅、敦賀駅の4駅があり、目的地に近い駅を選ぶと移動がスムーズです。

春の福井観光 — 周辺の見どころ

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写真クレジット:
足羽川桜並木の春景色 — HarueFukuiJapan(Wikimedia Commons / Public domain)
福井県立恐竜博物館の外観 — Totti(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)

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