若狭高浜と青葉山 — 「若狭富士」の絶景登山とブルーフラッグビーチの海辺リゾート
福井県高浜町は、若狭湾に面した美しい海岸線と「若狭富士」と呼ばれる青葉山(標高693m)が織りなす風光明媚な町です。若狭和田ビーチは国際的な海水浴場の認証「ブルーフラッグ」をアジアで初めて取得し、城山海水浴場は「快水浴場百選」に選ばれるなど、日本屈指の海水浴エリアとして知られています。明鏡洞の奇岩や漁港直送の新鮮な魚介、そして青葉山の登山まで、若狭高浜は自然と食の魅力が凝縮された若狭の宝石箱です。
目次
若狭高浜とは — 美しい海と青葉山に抱かれた若狭の港町
高浜町は福井県の最西端に位置し、京都府舞鶴市に隣接する若狭湾沿いの町です。人口は約1万人ほどの小さな町ですが、変化に富んだ海岸線と豊かな漁場に恵まれ、古くから漁業と海水浴で栄えてきました。町のシンボルである青葉山は、東西に二つの峰を持つ美しい山容が富士山に似ていることから「若狭富士」の愛称で親しまれています。
高浜町の海岸は若狭湾国定公園に含まれ、白い砂浜と澄んだ青い海が続くビーチリゾートエリアです。関西圏から電車で約2時間のアクセスの良さもあり、夏の海水浴シーズンには多くの観光客で賑わいます。海だけでなく、青葉山のハイキングや寺社巡り、新鮮な魚介グルメなど、多彩な楽しみ方ができる町です。
青葉山(若狭富士)の登山 — 標高693mの双耳峰を歩く
青葉山は標高693メートルの双耳峰で、東峰(693m)と西峰(692m)のふたつのピークがあります。その端正な姿は若狭湾沿岸のどこからでも望むことができ、古来より信仰の山として崇められてきました。山頂付近には青葉山青少年旅行村からの登山道が整備されており、片道約1時間30分から2時間の登山を楽しめます。
登山コースは複数あり、最もポピュラーな中山登山口コースは高浜側から東峰を目指すルートです。途中にはブナやミズナラの自然林が広がり、春にはシャクナゲの花が山肌を彩ります。山頂からは若狭湾の大パノラマが眼下に広がり、晴れた日には丹後半島や越前海岸まで見渡せます。鎖場や岩場もあるため、登山靴と基本的な装備を準備しましょう。

若狭和田ビーチとブルーフラッグ認証 — アジア初の国際認証ビーチ
若狭和田ビーチは、2016年にアジアで初めて国際環境認証「ブルーフラッグ」を取得した海水浴場です。ブルーフラッグは、水質、環境マネジメント、安全性、環境教育の4分野33項目の厳格な基準を満たした海水浴場にのみ授与される国際認証で、世界50カ国以上で約5,000カ所が認定されています。
白い砂浜と透明度の高い遠浅の海は、小さな子ども連れの家族にも安心です。ライフセーバーが常駐し、バリアフリー対応のビーチマットやユニバーサルトイレも整備されるなど、誰もが楽しめるビーチを目指した取り組みが評価されています。海水浴シーズンは7月中旬から8月下旬で、ビーチハウスでは浮き輪やパラソルのレンタルも行っています。
城山海水浴場と快水浴場百選 — 岩場に囲まれたプライベートビーチ感
城山海水浴場は、環境省の「快水浴場百選」に選ばれた高浜町のもうひとつの人気ビーチです。名前の由来となった城山の麓に位置し、三方を岩に囲まれた入り江のような地形が特徴です。波が穏やかで水の透明度が高いため、シュノーケリングスポットとしても知られています。
ビーチの背後にはソテツやハマナスが自生するはまなすパークが広がり、散策道から明鏡洞を眺めることができます。海水浴場の規模は和田ビーチより小さめですが、その分落ち着いた雰囲気があり、のんびりと海を楽しみたい人に好まれています。駐車場も近く、アクセスしやすいのも利点です。

明鏡洞と若狭高浜の奇岩 — 海が見える洞門の絶景
明鏡洞(めいきょうどう)は、城山海水浴場に隣接する城山公園内にある海食洞門です。岩に開いた穴の向こうに若狭湾の青い海が見え、その様子が鏡のようであることから「明鏡洞」と名付けられました。高浜八穴と呼ばれる八つの洞門のひとつで、高浜町を代表する景勝地です。
城山公園内にはこのほかにも奇岩や海食洞が点在しており、遊歩道を歩いて巡ることができます。岬の突端からは若狭湾の眺望が開け、青葉山とのコントラストが美しい写真スポットです。はまなすパークの展望台からは明鏡洞を見下ろすことができ、高浜の海岸美を存分に堪能できます。
若狭高浜の漁港と新鮮な魚介グルメ
高浜町は若狭湾有数の漁業の町で、漁港には年間を通じてさまざまな魚介が水揚げされます。春から夏にかけてはアジ、イサキ、アオリイカ、秋から冬にかけてはアマダイ(若狭ぐじ)、ブリ、若狭ふぐなどが旬を迎えます。特に「若狭ぐじ」の名で知られるアマダイは、京料理の高級食材として珍重されています。
町内には新鮮な魚介を味わえる食事処が点在しており、漁港直送の刺身や海鮮丼、浜焼きなどが楽しめます。道の駅「シーサイド高浜」では、地元の海産物や特産品の買い物のほか、温泉施設「湯っぷる」で日帰り入浴もでき、海水浴やハイキングの後にリフレッシュするのに最適です。
若狭高浜と青葉山へのアクセス・駐車場情報
若狭高浜へは、JR小浜線の若狭高浜駅が最寄りで、京都駅からJR特急で約1時間50分、敦賀駅からJR小浜線で約1時間です。舞鶴若狭自動車道の大飯高浜ICから町内まで車で約10分、京阪神方面からは約2時間のドライブです。2024年の北陸新幹線敦賀延伸により、敦賀乗り換えでのアクセスも便利になりました。
若狭和田ビーチには大型の無料駐車場がありますが、海水浴シーズンの土日祝日は有料(1,000円〜2,000円程度)となる場合があります。城山海水浴場の駐車場も同様です。青葉山の登山口には青葉山青少年旅行村の駐車場があり、無料で利用できます。
若狭高浜周辺の見どころ
若狭高浜から足を延ばして、若狭エリアの観光スポットも巡りましょう。東へ車で約30分の小浜は、「御食国(みけつくに)」として古くから朝廷に食材を献上してきた歴史ある港町で、鯖街道の起点としても知られています。若狭の古寺をめぐるなら、小浜市の明通寺がおすすめです。国宝の三重塔と本堂を有する若狭随一の名刹で、静寂に包まれた境内は心が洗われるような趣があります。
写真クレジット:
若狭高浜の和田ビーチとブルーフラッグ認定の美しい砂浜 — Wikimedia Commons(Wikimedia Commons / CC BY-SA)
若狭高浜の和田ビーチから望む若狭富士・青葉山の絶景 — Wikimedia Commons(Wikimedia Commons / CC BY-SA)








