富山湾で水揚げされる紅ズワイガニ(ベニズワイガニ)は、冬の富山を代表する味覚のひとつです。中でも新湊漁港(射水市)は紅ズワイガニの水揚げ量日本有数の漁港として知られ、毎年9月から翌5月にかけてのカニシーズンには「新湊のカニ」を目当てに多くの食通が訪れます。セリ場の見学から漁師めし、新湊大橋の絶景まで、紅ズワイガニと新湊の魅力をご紹介します。

紅ズワイガニとは — 富山湾の深海に棲む冬の味覚

市場に並ぶ紅ズワイガニ
市場に並ぶ紅ズワイガニ(Photo: ひでわく / CC BY-SA 2.1 JP)

紅ズワイガニ(Chionoecetes japonicus)は、水深500m〜2,500mの深海に生息するカニで、名前の通り茹でる前から鮮やかな紅色をしているのが特徴です。近縁種のズワイガニ(松葉ガニ・越前ガニ)に比べて深い海域に棲み、身は繊細でほんのりとした甘みがあります。かつてはズワイガニの下位互換とされていましたが、近年は鮮度管理と調理技術の向上により、独自の美味しさが再評価されています。

富山湾は水深1,000mを超える日本一深い湾として知られ、紅ズワイガニの絶好の漁場です。富山湾の深層水が育む豊富なプランクトンをエサに育った紅ズワイガニは、身入りが良く甘みが強いと評判です。漁期は9月1日から翌年5月31日までと長く、冬だけでなく春先まで楽しめるのも魅力です。

新湊漁港の紅ズワイガニ漁とセリ見学

射水市の新湊漁港は、紅ズワイガニの水揚げで全国的に知られる漁港です。新湊の紅ズワイガニ漁は、かご漁(カニかご)と呼ばれる方法で行われます。深海に大型のカゴを沈め、一晩から数日間かけてカニを捕獲する漁法で、漁船は早朝に出港し、昼過ぎに漁港に戻ってきます。

新湊漁港で見逃せないのが、昼セリの見学です。新湊漁港は全国的にも珍しい「昼セリ」を行っており、セリの様子を一般客も見学できます。ただし飛び入りでは入れません——見学は事前予約制(新湊きっときと市場 0766-84-1233)で、受付11:00〜12:00・セリ開始12:30〜、料金は1人100円(団体はバス1台2,000円)。日曜・水曜と年末年始、漁港の休場日は行われません。威勢のいいセリの掛け声とともに、水揚げされたばかりの紅ズワイガニが次々と競り落とされていく光景は迫力満点です。富山湾のシロエビのセリもここで行われ、富山湾の海の幸を間近に感じることができます。

新湊の紅ズワイガニの食べ方とおすすめグルメ

新湊で水揚げされた紅ズワイガニは、鮮度が抜群なため「かに刺し」で楽しめるのが大きな魅力です。透明感のある身を刺身で口に運ぶと、とろけるような甘みが広がります。定番の「茹でガニ」は、シンプルに塩茹でにすることで紅ズワイガニの繊細な風味を最大限に活かせます。一杯丸ごと豪快に味わうのが新湊流です。

新湊漁港周辺の食堂では、紅ズワイガニを使った「かに丼」や「かに汁」を手頃な価格で提供しています。特に新湊きっときと市場は、水揚げ直後のカニを購入してその場で食べられる人気スポットです。カニ味噌の濃厚な味わいも紅ズワイガニならでは。富山の回転寿司でも紅ズワイガニのネタが楽しめ、地元ならではの鮮度と価格で味わえます。

新湊の紅ズワイガニのブランド化と「高志の紅ガニ」

富山県では紅ズワイガニの中でも特に品質が優れたものを「高志の紅ガニ(こしのあかがに)」としてブランド化しています。重さ・甲羅の幅・身入りなどの厳しい基準をクリアしたカニだけがこのブランドを名乗ることができ、専用のタグが付けられます。高志の紅ガニは通常の紅ズワイガニよりも甲羅が大きく身がぎっしり詰まっており、贈答品としても人気があります。

ブランド化によって紅ズワイガニの知名度と価値は年々高まっており、かつては安価なカニとして扱われていた紅ズワイガニが、富山湾の誇る高級食材へと変貌を遂げました。新湊の漁業者たちが鮮度管理と品質向上に努めてきた成果です。

ふるさと納税で新湊の紅ズワイガニを取り寄せる

射水市は新湊産の紅ズワイガニを返礼品にしており、タグ付きの「高志の紅ガニ」を選べる品もあります(2026年8月時点)。ズワイガニより漁期が長く9月から翌5月まで動くので、11月の解禁を待つ石川・福井のカニより早い時期から手に入るのが紅ズワイの強みです。

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その年の控除対象になるのは12月31日23時59分までに入金が完了した寄付です。ワンストップ特例の申請書は翌年1月10日必着。

新湊大橋と海王丸パーク — 紅ズワイガニと楽しむ新湊観光

新湊大橋と富山新港の風景
新湊大橋と富山新港の風景(Photo: Alexander Kayser / CC BY 2.0)

新湊で紅ズワイガニを楽しんだ後は、周辺の観光スポットも巡りましょう。全長3,600mの新湊大橋は日本海側最大の斜張橋で、富山新港をまたぐ雄大な姿は射水市のシンボルです。橋の下層には無料の歩行者通路「あいの風プロムナード」があり、富山湾と立山連峰の絶景を楽しめます。

海王丸パークは、新湊大橋のたもとにある海の文化を楽しめる公園です。帆船海王丸の美しい姿と新湊大橋が織りなす風景は、特に夕暮れ時が絶景です。また、新湊の内川沿いは「日本のベニス」とも呼ばれる情緒ある街並みで、漁師町の雰囲気を感じながらの散策がおすすめです。カニの季節に合わせて新湊を訪れ、海の幸と港町の風情を満喫してください。

新湊漁港へのアクセスとカニシーズン情報

アクセス

北陸自動車道の小杉ICから約15分
電車JR富山駅から万葉線(路面電車)で東新湊駅まで約40分
徒歩東新湊駅から新湊漁港・新湊きっときと市場まで約15分

紅ズワイガニのシーズンは9月〜翌5月で、最も身入りが良い旬は11月〜2月頃です。昼セリは平日の午後1時頃から行われますが、水揚げ状況によって変動するため事前に確認してください。

氷見の定置網漁と並んで、新湊の紅ズワイガニ漁は富山湾の漁業文化を代表する存在です。冬の富山旅行では、立山連峰の雪景色と富山湾の海の幸という最高の組み合わせをぜひ体験してください。新湊きっときと市場では地方発送も対応しているので、旅の思い出と一緒にお土産として購入するのもおすすめです。

新湊の紅ズワイガニのよくある質問

新湊の紅ズワイガニとはどんなカニですか?
紅ズワイガニ(ベニズワイガニ)は富山湾の水深約500〜2,500mの深海に生息するカニで、茹でる前から鮮やかな紅色をしているのが特徴です。射水市の新湊漁港は紅ズワイガニの水揚げで全国的に知られ、富山県では品質基準を満たしたものを「高志の紅ガニ(こしのあかがに)」としてブランド化しています。近縁のズワイガニより安価な傾向がありますが、甘みと旨みが豊かで、鮮度が良い時期は刺身でも楽しめます。
新湊の紅ズワイガニの旬と、昼セリ見学の方法は?
漁期は毎年9月1日〜翌5月31日で、身入りが良い旬はおおむね11月〜2月頃です。新湊漁港では全国的にも珍しい「昼セリ」が行われ、午後1時前後に水揚げされた紅ズワイガニが競りにかけられます。見学は事前予約が必要で有料(個人は1人100円程度)です。受付・集合は新湊きっときと市場で、水揚げ状況や天候により中止になることがあるため、最新情報は同市場へ確認してください。
新湊で紅ズワイガニが食べられる場所は?
新湊漁港に隣接する新湊きっときと市場では、水揚げ直後のカニの購入や食堂での食事が楽しめます。漁港近くの「新湊かに小屋」では茹でたての紅ズワイガニを味わうプランがあり、昼セリ見学と組み合わせたコースもあります。内川沿いの飲食店やかに汁の店、富山市内の海鮮店・回転寿司でも紅ズワイガニのネタが出ることがあります。
新湊漁港へのアクセスと周辺観光は?
車の場合は北陸自動車道・小杉ICから約15分です。公共交通では万葉線(路面電車)「東新湊」駅から徒歩約15分が目安で、富山駅からは車で約30分程度です。周辺には帆船・海王丸を展示する海王丸パーク、斜張橋の新湊大橋(歩行者通路あり)、水路の街並み・内川があります。カニシーズンに合わせて港町歩きと組み合わせると半日〜1日で楽しめます。

写真クレジット:
市場に並ぶ紅ズワイガニ — ひでわく(Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.1 JP)
新湊大橋と富山新港の風景 — Alexander Kayser(Wikimedia Commons / CC BY 2.0)

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紅ズワイガニの漁期は9月1日〜翌5月31日。身入りが良い旬は11月〜2月頃です。

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