金沢のクラフトビール — 地ビール醸造所めぐりと新しい醸造文化
北陸新幹線の開業以降、金沢には新たな食文化の波が押し寄せています。その一つが、クラフトビールシーンの急成長です。白山の伏流水や地元産のホップを活かした個性豊かな地ビールが次々と誕生し、金沢の醸造文化に新しい風を吹き込んでいます。加賀藩時代から続く酒造りの伝統と、若い醸造家たちの情熱が融合した金沢のクラフトビールの世界をご案内します。
目次
金沢のクラフトビール文化と醸造の背景

石川県は古くから酒造りが盛んな土地です。白山の豊富な伏流水と、加賀平野の良質な米が日本酒の名醸地を形成してきました。この醸造文化の土壌に、2010年代後半からクラフトビールの新しい潮流が加わりました。金沢のクラフトビール醸造所は、白山系の軟水を仕込み水に使うことで、まろやかで飲みやすいビールを生み出しています。また、能登のゆずや加賀棒茶、金沢の金箔など、石川ならではの副原料を使ったビールも人気を集めています。白山の地酒で知られる石川の醸造文化に、新たなジャンルが花開いているのです。
金沢のクラフトビールおすすめ醸造所めぐり

金沢のクラフトビールめぐりで訪れたい醸造所をご紹介します。「金澤ブルワリー」は金沢市内に拠点を置き、白山の伏流水を使った定番のペールエールやIPAに加え、加賀棒茶を使ったスタウトなど石川らしいフレーバーが人気です。「オリエンタルブルーイング」は金沢の中心部に醸造所兼タップルームを構え、旅行者も気軽に立ち寄れるのが魅力。フレッシュなタップビールをその場で味わえます。さらに「NOMCRAFT Brewing」は能登の食材を積極的に取り入れ、能登塩や能登ミルクを使ったユニークなビールで注目を集めています。各醸造所では見学ツアーを開催していることもあり、醸造工程を学びながらテイスティングを楽しめます。
金沢クラフトビールのおすすめビアバー・タップルーム
醸造所だけでなく、金沢市内にはクラフトビールを楽しめるビアバーやタップルームも充実しています。ひがし茶屋街周辺には、町家を改装したおしゃれなビアバーがあり、金沢の情緒ある街並みを眺めながらクラフトビールを味わえます。片町エリアは金沢随一の飲食街で、石川県産のクラフトビールを複数タップで提供するバーが集まっています。金沢おばんざいの店でも、日本酒に加えて地ビールをメニューに取り入れる店が増えています。1杯の価格帯は600〜1,000円程度で、テイスティングセット(3〜4種の飲み比べ)を提供する店もあり、さまざまなスタイルのビールを少しずつ楽しめます。
金沢クラフトビールと楽しむ地元グルメのペアリング
金沢のクラフトビールの魅力をさらに引き立てるのが、地元グルメとのペアリングです。金沢おでんの蟹面やバイ貝には、すっきりしたピルスナーやケルシュが好相性。金沢の発酵食であるふぐの子糠漬けやかぶら寿しの複雑な旨味には、ベルジャンスタイルのセゾンが絶妙にマッチします。のどぐろの塩焼きや香箱蟹には、ホップの苦味が効いたIPAが脂の甘さを引き立てます。また、ハントンライスや金沢カレーといったB級グルメにも、コクのあるアンバーエールやブラウンエールがよく合います。
金沢クラフトビールめぐりの周辺の見どころ
金沢のクラフトビールめぐりと合わせて訪れたいスポットをご紹介します。鶴来の門前町は、白山比咩神社の門前に酒蔵が連なる日本酒の聖地。日本酒とクラフトビールの飲み比べも楽しい体験です。大野醤油と金石の港町では、醤油蔵見学と醤油ソフトクリームが人気。近江町市場で新鮮な魚介を仕入れ、タップルームに持ち込める店もあります。金沢城公園や兼六園の散策後に、ご褒美の一杯を楽しむのもおすすめのプランです。
金沢クラフトビールめぐりのアクセス・おすすめ情報
金沢のクラフトビールスポットは、主に金沢駅周辺、片町・香林坊エリア、ひがし茶屋街周辺に点在しています。金沢駅から片町エリアまでは周遊バスで約15分、徒歩でも30分ほどです。飲み歩きを楽しむなら、バスの1日フリー乗車券(800円)が便利。金沢市内のタクシー初乗りは600円程度で、夜の移動にも利用しやすいです。醸造所やビアバーの営業時間は、ランチタイムから営業する店もあれば、夕方からのみの店もあるため、事前にチェックしておくと安心です。毎年秋にはクラフトビールイベントが開催されることもあり、ベストシーズンは夏から秋にかけてです。駐車場は片町周辺のコインパーキングを利用できますが、飲酒される方は公共交通機関をご利用ください。
写真クレジット:
クラフトビール醸造所のレストラン — 掬茶(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)
クラフトビールガーデンの風景 — Mr.ちゅらさん(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)







