能登の灯台めぐり — 禄剛埼灯台・猿山岬灯台・舳倉島灯台と能登半島の絶景灯台
能登半島の海岸線には、日本海の荒波を見守り続けてきた灯台が数多く点在しています。能登半島最先端の禄剛埼灯台、雪割草の群生地に建つ猿山岬灯台、日本最古の木造灯台として知られる旧福浦灯台など、いずれも絶景とともに楽しめるスポットばかり。灯台をめぐりながら、能登の海岸美と航海の歴史に触れる旅に出かけましょう。
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禄剛埼灯台 — 能登半島最先端の灯台と日の出・日の入りの絶景

能登半島の最先端、珠洲市狼煙(のろし)に立つ禄剛埼灯台(ろっこうさきとうだい)は、1883年(明治16年)に初点灯した歴史ある灯台です。「日本の灯台50選」にも選ばれており、白亜の灯台と日本海の大パノラマが広がる絶景スポットとして人気を集めています。
禄剛埼灯台の最大の特徴は、朝日と夕日の両方を同じ場所から眺められること。能登半島の先端に位置するため、東に面した海から昇る日の出と、西に沈む夕日の両方が楽しめます。特に元旦には初日の出を求める多くの人が訪れます。灯台までは駐車場から約10分の遊歩道を歩きます。道の駅「狼煙」では地元の揚げ浜塩を使った「豆腐ソフトクリーム」が人気です。奥能登の珠洲めぐりと組み合わせて訪れるのがおすすめです。
猿山岬灯台 — 雪割草の群生地に建つ能登の秘境灯台

輪島市門前町の猿山岬は、能登半島の外浦に突き出た断崖絶壁の岬です。猿山岬灯台は標高約230mの高台に建ち、灯台周辺からは日本海の雄大な景色を一望できます。1920年(大正9年)に初点灯した灯台で、現在も現役の航路標識として活躍しています。
猿山岬は日本有数の雪割草(ユキワリソウ)の群生地としても有名です。3月中旬から4月上旬にかけて、白やピンク、紫色の可憐な花が一面に咲き誇ります。群生地へは駐車場から約30分のハイキングコースを歩きます。断崖から見下ろす日本海と足元に咲く雪割草のコントラストは、春の能登ならではの絶景です。
旧福浦灯台 — 日本最古の木造灯台と北前船の歴史
志賀町にある旧福浦灯台は、日本最古の木造灯台として知られています。1876年(明治9年)に建てられたこの灯台は、かつて北前船の寄港地として栄えた福浦港の安全を守ってきました。高さ約5mの小さな灯台ですが、その歴史的価値は非常に高く、能登の海運史を物語る貴重な遺産です。
実は福浦灯台の歴史はさらに古く、1608年(慶長13年)に日野資信が篝火(かがりび)を焚いて灯台の役目を果たしたのが始まりとされています。約400年にわたる灯火の歴史は、日本海交易の重要拠点としての福浦港の地位を示しています。灯台周辺からは日本海の夕日も美しく、能登の夕日スポットとしても楽しめます。
舳倉島灯台と能登の島の灯台
輪島沖約50kmに浮かぶ舳倉島にも、船の安全を守る灯台があります。舳倉島灯台は島のシンボル的存在で、日本海の孤島に白く輝く姿が印象的です。舳倉島は渡り鳥の中継地としても知られ、バードウォッチャーにも人気のスポットです。
能登半島周辺には、このほかにも大野灯台、小木灯台、能登観音埼灯台など、多くの灯台が点在しています。それぞれの灯台は設置された時代や地形によって特色があり、灯台めぐりを通じて能登の海岸線の多様性を感じることができます。能登金剛と巌門エリアの灯台と合わせて巡れば、外浦の変化に富んだ海岸美を満喫できるでしょう。
能登の灯台めぐりモデルコースとアクセス情報
能登の灯台めぐりは車でのドライブがおすすめです。能登半島ドライブガイドを参考に、外浦沿いのルートで旧福浦灯台から猿山岬灯台、さらに奥能登を回って禄剛埼灯台まで、1泊2日で巡るコースが理想的です。
各灯台へのアクセスは、禄剛埼灯台がのと里山空港から車で約40分、猿山岬灯台が輪島市街から車で約30分(そこから徒歩約30分)、旧福浦灯台が志賀町の能登金剛エリアから車で約10分です。猿山岬は雪割草のシーズン(3月中旬〜4月上旬)には有料駐車場が開設されます。冬季は積雪や強風による通行止めに注意が必要です。灯台めぐりの後は、能登の夕日スポットで日没を楽しむのも一興です。
写真クレジット:
禄剛埼灯台 — Qurren(Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0)
猿山岬灯台 — Ruess1(Wikimedia Commons / CC0)








