黒部・宇奈月1泊2日観光モデルコース — 黒部峡谷トロッコ電車と立山黒部アルペンルートの絶景旅
富山県東部の黒部・宇奈月エリアと立山黒部アルペンルートを1泊2日で巡る観光モデルコースをご紹介します。1日目は黒部峡谷トロッコ電車で日本一深いV字峡谷の絶景を楽しみ、宇奈月温泉で疲れを癒します。2日目は立山黒部アルペンルートで標高2,450mの室堂平へ。四季折々の大自然が織りなす圧倒的なスケールの絶景旅を、効率的に楽しめるプランです。

目次
黒部・宇奈月1泊2日観光モデルコースの概要
この1泊2日モデルコースは、富山駅を起点に公共交通機関で巡るプランです。黒部峡谷と立山黒部アルペンルートという、富山県が誇る2大山岳観光ルートを効率よく組み合わせています。
1日目のスケジュール:
- 8:30 富山駅出発(あいの風とやま鉄道)
- 9:30 魚津駅 → 魚津埋没林博物館
- 11:30 宇奈月駅 → 黒部峡谷トロッコ電車乗車
- 15:30 宇奈月温泉街散策
- 16:30 宇奈月温泉宿チェックイン
2日目のスケジュール:
- 8:00 宇奈月温泉出発 → 富山駅
- 9:30 電鉄富山駅 → 立山駅(富山地方鉄道)
- 10:30 立山黒部アルペンルート(立山駅→美女平→室堂)
- 11:30 室堂平・みくりが池散策
- 14:00 室堂 → 立山駅へ下山
- 15:30 称名滝(時間に余裕があれば)
- 17:30 富山駅到着
黒部・宇奈月1泊2日コース1日目:魚津埋没林博物館と蜃気楼の街
富山駅からあいの風とやま鉄道に乗り、まずは魚津へ向かいます。所要時間は約30分です。魚津は蜃気楼の街として知られ、春から初夏にかけて富山湾に蜃気楼が出現することがあります。
魚津埋没林博物館と蜃気楼は、約2,000年前の杉の巨木が地中に埋もれた状態で発見された貴重な遺跡を展示する博物館です。水中展示では、地下水に浸かった巨大な樹根を間近に見ることができ、その神秘的な光景は圧巻です。蜃気楼に関する展示コーナーもあり、自然の不思議を体感できます。入館料は大人640円、所要時間は約1時間が目安です。
魚津駅から富山地方鉄道に乗り換え、宇奈月温泉駅へ向かいます。所要時間は約1時間です。
黒部峡谷トロッコ電車で絶景の渓谷美を満喫
黒部峡谷トロッコ電車は、宇奈月駅から欅平駅までの20.1kmを約1時間20分かけて走る観光列車です。日本一深いV字峡谷を縫うように走るトロッコ電車からは、エメラルドグリーンの黒部川、険しい岩壁、数々の橋梁やトンネルなど、手つかずの大自然が織りなす絶景が次々と車窓に広がります。
終点の欅平では、奥鐘橋から見下ろす峡谷の絶景や、猿飛峡への遊歩道散策が楽しめます。河原には足湯もあり、渓谷の風に吹かれながらひと休みできます。欅平での滞在時間は約1時間を確保しておくと、主要スポットを見て回れます。
トロッコ電車の乗車ポイント:
- 運行期間:4月下旬〜11月末(冬季運休)
- 料金:宇奈月〜欅平 片道1,980円(普通客車)、往復割引あり
- リラックス客車(窓付き)やパノラマ客車もあり、天候に合わせて選択可能
- 紅葉シーズン(10月下旬〜11月上旬)は大変混雑するため、事前予約がおすすめ
- オープン型の普通客車は風を直接感じられて爽快ですが、秋は防寒対策を忘れずに
宇奈月温泉で過ごす夜:温泉宿と温泉街の楽しみ方
トロッコ電車の旅を終えたら、宇奈月温泉でゆっくりと疲れを癒しましょう。宇奈月温泉は黒部峡谷の玄関口に位置する富山県最大の温泉地で、透明度の高いアルカリ性単純温泉が特徴です。「美肌の湯」とも呼ばれ、つるつるとした泉質が好評です。
温泉街には「延楽」「桃源」「宇奈月グランドホテル」など、黒部峡谷を見下ろす絶景の宿が点在しています。渓谷側の客室からは、四季折々に表情を変える峡谷の風景を楽しめます。宿泊料金は1泊2食付きで1万5千円〜3万円程度が目安です。
夕食後は温泉街を散策してみましょう。宇奈月温泉街にはお湯掛け薬師や足湯「おもかげ」など、夜でも楽しめるスポットがあります。また、温泉街の入口にある「宇奈月温泉総湯 湯めどころ宇奈月」では、日帰り入浴(大人510円)も可能です。冬季はイルミネーションで温泉街が彩られ、幻想的な雰囲気を楽しめます。
黒部・宇奈月2日目:立山黒部アルペンルートで標高2,450mの世界へ
2日目は早めに宇奈月温泉を出発し、富山駅経由で立山黒部アルペンルートへ向かいます。電鉄富山駅から富山地方鉄道で立山駅まで約1時間。立山駅からケーブルカーと高原バスを乗り継ぎ、標高2,450mの室堂平を目指します。

立山黒部アルペンルートは、立山駅から黒部ダムを経て長野県側の扇沢駅まで、ケーブルカー・高原バス・トロリーバス・ロープウェイなど6つの乗り物を乗り継いで北アルプスを横断する、世界有数の山岳観光ルートです。このモデルコースでは富山側から室堂平まで往復するプランですが、時間に余裕があれば黒部ダムまで足を延ばすことも可能です。
室堂平・みくりが池の散策
室堂平は立山黒部アルペンルートの最高地点で、標高2,450mに広がる高山の楽園です。ターミナルから徒歩10分ほどでたどり着く「みくりが池」は、紺碧の水面に立山三山を映し出す絶景スポット。周囲を巡る遊歩道は約1時間のコースで、高山植物や雷鳥に出会えることもあります。
みくりが池温泉は日本最高所の天然温泉で、日帰り入浴(大人1,000円)も可能です。立山の雄大な景色を眺めながらの温泉は格別の体験です。室堂での滞在時間は2〜3時間を確保すると、みくりが池や地獄谷展望台などの主要スポットをゆっくり楽しめます。
称名滝への立ち寄り
室堂から立山駅へ下山した後、時間に余裕があれば称名滝への立ち寄りをおすすめします。称名滝は落差350mを誇る日本一の大瀑布で、4段に分かれて流れ落ちる水の迫力は圧巻です。立山駅からバスで約15分、バス停から滝の展望台まで徒歩約30分です。
雪解けの5〜6月には水量が増し、隣にハンノキ滝(落差497m)が出現することも。滝のしぶきを浴びながらマイナスイオンに包まれる体験は、旅のハイライトとなるでしょう。
黒部・宇奈月1泊2日モデルコースの季節別おすすめ
このモデルコースは季節ごとに全く異なる表情を見せてくれます。訪問時期に合わせた楽しみ方をご紹介します。
春(4月中旬〜6月):雪の大谷と新緑
立山黒部アルペンルートの春の風物詩「雪の大谷」は、室堂付近の道路を除雪して現れる高さ最大20mの雪壁です。例年4月中旬〜6月中旬に見られ、雪壁の間を歩く「雪の大谷ウォーク」は圧巻の体験です。トロッコ電車は4月下旬から運行開始し、新緑の渓谷美を楽しめます。
夏(7月〜8月):高山植物とトロッコ電車
室堂平では7月〜8月にかけてチングルマやコバイケイソウなどの高山植物が咲き誇り、天然のお花畑が広がります。トロッコ電車も夏の爽やかな風を感じながらの乗車が快適です。弥陀ヶ原高原ではラムサール条約に登録された湿原の散策も楽しめます。
秋(9月〜11月):紅葉の大パノラマ
室堂平の紅葉は9月下旬〜10月上旬と日本で最も早く始まり、山頂から麓へと徐々に色づいていきます。黒部峡谷の紅葉は10月下旬〜11月上旬が見頃で、トロッコ電車から見る赤・黄・緑のグラデーションは息をのむ美しさです。秋の宇奈月温泉は紅葉露天風呂が格別です。
黒部・宇奈月1泊2日モデルコースのアクセスと旅の費用
主な交通費の目安:
- 富山駅 → 魚津駅(あいの風とやま鉄道):約570円
- 魚津 → 宇奈月温泉(富山地方鉄道):約1,530円
- 黒部峡谷トロッコ電車(宇奈月〜欅平往復):約3,960円
- 宇奈月温泉 → 電鉄富山(富山地方鉄道):約1,870円
- 立山黒部アルペンルート(立山〜室堂往復):約4,860円
旅のポイント:
- 室堂平は真夏でも気温10〜15℃程度なので、防寒着を必ず持参しましょう
- アルペンルートは混雑期(GW・お盆・紅葉シーズン)はWEBきっぷの事前予約がおすすめ
- トロッコ電車も紅葉シーズンは事前予約必須です
- 2日目は荷物を富山駅のロッカーに預けてから出発すると身軽に動けます
- 黒部ダムまで足を延ばす場合は、立山〜黒部ダム片道ルートに変更も可能(長野側へ抜ける場合は片道通り抜け料金が必要)
黒部・宇奈月コースの周辺の見どころと延泊プラン
この1泊2日コースをさらに延泊して楽しむなら、3日目に富山市内観光を組み合わせるのがおすすめです。富山城や環水公園、富山市ガラス美術館などを路面電車で巡り、富山湾鮨で旅の締めくくりを。また、雨晴海岸から望む立山連峰の絶景や、高岡の国宝瑞龍寺と大仏、五箇山の合掌造り集落を巡る日帰りコースも組み合わせれば、富山県の魅力をたっぷりと満喫できる充実の旅になります。
写真クレジット:
黒部峡谷鉄道のトロッコ電車 — Hiroyuki Mori(Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0)
室堂平から望むみくりが池と立山 — Alpsdake(Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)








