あぜのきらめき — 白米千枚田を彩る2万5千個のLEDイルミネーションと冬の能登の夜景
能登半島を代表する景勝地白米千枚田が、冬の夜に幻想的な光の世界に変わるイベント「あぜのきらめき」。1004枚の棚田の畦道に約2万5千個のソーラーLEDが設置され、日本海を背景に壮大なイルミネーションが広がります。能登の里山里海の美しさを冬にも楽しめるこのイベントは、能登の棚田めぐりのハイライトでもあります。冬の能登を彩る光の芸術をご紹介します。
あぜのきらめきの概要と開催期間

「あぜのきらめき」は、毎年10月中旬から翌年3月中旬にかけて開催される白米千枚田のイルミネーションイベントです。約2万5千個のソーラーLEDライト「ペットボタル」が棚田の畦道に設置され、日没とともに自動的に点灯します。ペットボタルは昼間に太陽光で充電し、暗くなると自動的に光る仕組みで、環境にも優しいイルミネーションです。
開催期間中は毎日点灯し、入場は無料です。点灯時間は日没から約4時間程度で、季節によって変動します。10月〜11月は17時頃から、12月〜2月は16時半頃から点灯が始まります。イベント開始日にはオープニングセレモニーが行われ、一斉点灯の瞬間は感動的です。白米千枚田は世界農業遺産「能登の里山里海」の象徴的な景観であり、その美しさを冬にも発信するために始まったこのイベントは、今や能登の冬の風物詩として定着しています。
あぜのきらめきの見どころと光の演出
あぜのきらめきの最大の見どころは、棚田の曲線に沿って配置されたLEDが描く光の模様です。棚田の段差に沿って光が連なる様子は、まるで大地に星が降り注いだかのような幻想的な光景です。ペットボタルの光は約15分ごとにピンクとゴールド(黄色)に色が切り替わり、棚田全体が暖かい色彩で染まります。
特に美しいのは、日没直後のマジックアワーの時間帯です。空にまだ夕焼けの残る中でLEDが点灯し始め、空のグラデーションと地上の光が融合する瞬間は、言葉にできない美しさです。また、日本海の波の音が静かに響く中で光を眺める体験は、都市部のイルミネーションとは全く異なる情緒があります。雪が降った日には、白い雪と光のコントラストがさらに幻想的な世界を生み出します。
あぜのきらめきの撮影ポイント
あぜのきらめきを美しく撮影するための最適なポイントは、道の駅「千枚田ポケットパーク」に隣接する展望台です。ここからは棚田全体を見渡すことができ、LEDの光が描く壮大な模様を一望できます。三脚を使った長時間露光撮影が基本で、ISO感度を低めに設定し、シャッタースピードを2〜5秒程度にすると、光が鮮やかに写ります。
展望台以外にも、棚田の中の遊歩道を下って近くから撮影することも可能です。下の段から見上げるように撮ると、光の奥行きが感じられる写真になります。日本海を背景に入れたい場合は、棚田の上部から海方向にカメラを向けましょう。日没前後の30分間が最も美しい写真が撮れる時間帯で、空の色彩が自然のグラデーションを作ってくれます。冬場は手がかじかむため、手袋をしたままカメラ操作ができるタッチスクリーン対応の手袋があると便利です。
あぜのきらめきと冬の能登観光
あぜのきらめきを訪れるなら、冬の能登観光と組み合わせて楽しむのがおすすめです。日中は輪島朝市で新鮮な海の幸や輪島塗の器を探し、午後は能登の神社仏閣を参拝、夕方からあぜのきらめきを鑑賞するというプランが定番です。冬の能登は新鮮なカニや牡蠣など海の幸が旬を迎え、グルメも大きな楽しみです。
能登の温泉で体を温めてからイルミネーションを見に行くのも良いでしょう。輪島市内や珠洲市内の温泉旅館に宿泊すれば、夜のイルミネーション鑑賞も気軽に楽しめます。また、冬の能登は荒波が打ちつける「波の花」や、雪化粧した里山の風景など、この季節ならではの絶景が待っています。能登半島ドライブは冬の路面状況に注意が必要ですが、スタッドレスタイヤを装着していれば問題なく走行できます。
あぜのきらめきへのアクセスと注意点
あぜのきらめきの会場である白米千枚田へは、輪島市街地から国道249号線を珠洲方面に車で約15分です。金沢からは、のと里山海道を利用して約2時間〜2時間半で到着します。道の駅「千枚田ポケットパーク」に無料駐車場(約50台)がありますが、週末やイベント開催日は混雑するため、早めの到着を心がけましょう。
注意点として、冬の能登は気温が低く、海からの風が強いため、十分な防寒対策が必要です。ダウンジャケット、マフラー、手袋、ニット帽は必須で、カイロも持参すると安心です。棚田の遊歩道は舗装されていない部分もあり、雨天時や降雪時は足元が滑りやすいため、歩きやすい靴を着用してください。イルミネーション鑑賞は屋外で30分〜1時間程度かかるため、温かい飲み物を持参するのもおすすめです。能登の棚田めぐりと合わせて、能登の里山里海の魅力を存分に味わってください。
写真クレジット:
あぜのきらめき・白米千枚田のイルミネーション — みーすけ(Wikimedia Commons / CC0)








